松本隆の作詞家生活55周年特別番組が5月22日にBS日テレで放送
ベストカレンダー編集部
2025年5月19日 14:44
松本隆特別番組放送
開催日:5月22日
松本隆の作詞家生活55周年を祝う特別番組
作詞家生活55周年を迎える松本隆を特集した特別番組「作詞家・松本隆 ことばの冒険」が、2025年5月22日(木)の夜8時からBS日テレで放送される。この番組は、松本隆が生み出した数々の名曲を振り返るとともに、彼のことばへのこだわりや音楽に対する情熱を深く掘り下げる内容となっている。
松本隆は、「ルビーの指環」「木綿のハンカチーフ」「赤いスイートピー」など、2100曲を超える作品を手掛け、50曲以上がヒットチャートの1位を獲得した希代の作詞家である。番組では、彼のヒットメーカーとしての顔だけでなく、社会の常識や壁を“ことばの力”で壊し続ける姿も描かれる。
番組の内容と見どころ
この音楽ドキュメンタリーでは、松本隆の最近の日常に密着し、彼の音楽活動の裏側を探る。特に注目すべきは、松本が初めてレギュラー番組を持つことになったTBSラジオ『松本隆 風街ラヂオ』でのパーソナリティとしての姿である。ゲストには、数多くの詞を提供した近藤真彦が登場し、彼のデビュー曲『スニーカーぶる~す』の歌詞を受け取った際の思い出など、興味深い話を語る。
さらに、デビュー40周年を迎えた斉藤由貴のコンサートにもカメラが入る。松本作詞のヒット曲『卒業』を歌う斉藤由貴の姿が映し出され、客席で見守る松本隆がサプライズで紹介されると、観客からは大きな拍手が送られる。終演後の楽屋では、40年を経ても変わらない作品の普遍性についての温かいトークが繰り広げられる。
松本隆のヒット曲とその背景
松本隆の最初の大ヒット曲は、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』である。この曲は、作曲家の筒美京平とのゴールデンコンビによって生まれ、都会と田舎の遠距離恋愛を描いたものである。番組では、この曲のモデルとなった男性が登場し、知られざる名曲誕生の秘話が明かされる。
また、大滝詠一の『A LONG VACATION』は“日本ポップスの金字塔”と称されるアルバムであり、その1曲目である『君は天然色』には、松本自身の悲しい思いが秘められている。このように、松本隆の楽曲には彼自身の人生や思いが色濃く反映されている。
松本隆の音楽活動と新たな挑戦
松本隆は、20年近く音楽界の最前線を走り続けてきたが、彼は「このままだと自分が壊れてしまう」との本音を漏らし、自ら第一線を退く決断を下した。その後、彼はクラシックや日本の和楽など“古典の探究”に情熱を傾けることとなる。この行動は、松本のルーツである1970年に結成された伝説のバンド“はっぴいえんど”時代と同じ道筋を辿っている。
1997年には、ヒットメーカーとしての舞台への再登板を果たし、「自分に賞味期限が残っているのか」というプレッシャーを感じながらも、彼の言葉は再び多くの人々に響くこととなった。松本隆の音楽活動は、常に新たな挑戦を続けている。
女性像の描写と新たなアーティストの発掘
松本隆の興味はアイドルだけに留まらず、彼は「今まで出来なかった“ダークな女性像”を描きたい」との思いから、当時45歳の歌手クミコを発掘した。現在70歳になったクミコが、当時の名曲をカバーするスタジオに入り、新たな息吹が吹き込まれる瞬間を捉えた映像も番組に含まれている。
松本隆は、“ことば”だけを武器に、自分が持つアンテナを信じて新たな冒険を繰り広げる作詞家である。カメラが追い続けたその先には、「なぜ、松本作品は世代を超えて歌い継がれるのか」という疑問への答えが見えてくる。
番組の詳細情報
この特別番組のナビゲーターは、松本隆と25年以上の交流がある阿川佐和子さんが務める。以下は番組の詳細情報である。
| タイトル | 作詞家・松本隆 ことばの冒険 ~A面だけじゃ語れない~ |
|---|---|
| 放送日時 | 2025年5月22日(木) 20:00~21:54 |
| 放送局 | BS日テレ / BS日テレ4K |
| 出演者 | 松本隆、近藤真彦、斉藤由貴、クミコ、藤舎貴生 ほか / ナレーション 阿川佐和子 |
| 番組HP | https://www.bs4.jp/takashi-matumoto55 |
この特別番組は、松本隆の音楽的な足跡を追い、彼のことばがどのように世代を超えて愛され続けているのかを探る貴重な機会となる。松本隆の音楽とその背後にある物語を知ることで、より深い理解が得られるであろう。
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