AI活用の要件定義支援ツール「Kachitto」ベータ版、6月上旬に公開

Kachittoベータ版公開

開催日:6月1日

Kachittoベータ版公開
Kachittoってどんなツールなの?
KachittoはAIを活用してシステム開発の要件定義を簡素化するSaaS型ツールで、発注者と開発者の認識のズレを解消します。
ベータ版はいつから利用できるの?
Kachittoのベータ版は2025年6月上旬に公開予定で、現在公式サイトでベータユーザーの先行募集をしています。

AIを活用した新しい要件定義支援ツール「Kachitto」ベータ版の発表

株式会社Infigate(本社:北海道札幌市、代表:長野勇斗)は、システム開発における要件定義を簡素化するための新しいSaaS型ツール「Kachitto(カチット)」のベータ版を2025年6月上旬に公開することを発表しました。この発表は2025年5月19日に行われ、現在は公式ランディングページにてベータユーザーの先行募集が開始されています。

「Kachitto」は、システム開発の初期段階である要件定義のプロセスを誰でも簡単に行えるようにすることを目的としています。これにより、発注者と開発者の間に生じる認識のズレを解消し、スムーズなプロジェクト進行を支援します。

プロダクトの背景と課題

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が進む中、中小企業を含む多くの企業が「やりたいことはあるが、それをどう伝えればよいかわからない」といった悩みを抱えています。また、開発会社との打ち合わせが何度も必要になり、プロジェクトが進まないという問題も頻発しています。

一方で、開発会社側も曖昧な要望を受けてから設計に落とし込むまでに多大な工数がかかり、これがプロジェクトリスクの一因となっているのです。こうした上流工程における「見えない非効率」を解消するために、「Kachitto」はAIの力を活用し、要件を言語化・構造化することを目指しています。

ベータ版の主な機能

「Kachitto」のベータ版では、クライアント企業(発注者)がAIの支援を受けながらプロジェクトの企画書を自動生成する機能が提供されます。以下にその主な機能を示します。

  • 専門知識不要: ユーザーは自社の業務プロセスや実現したい姿を自然言語で入力するだけで、AIが企画書の構成案を提示します。
  • ドキュメント化: 提示された構成案を基に、文書が自動的に生成されます。
  • ビジュアル化機能: フローチャートやシーケンス図などのビジュアル化機能も搭載されており、視覚的に情報を整理することが可能です。

これにより、発注者は手間をかけずに必要な情報を整理し、開発者に正確に伝えることができるようになります。

今後の展望と機能追加計画

「Kachitto」は今後、開発前段階のコミュニケーションを効率化するための機能を段階的に実装していく予定です。具体的には、以下のような機能が追加される見込みです。

  1. クライアントと開発会社の要件すり合わせ機能(Q&A、懸念点の共有など)
  2. 開発会社からの提案受付機能
  3. 要件定義書・仕様書の共同編集機能

最終的には、「Kachitto」は上流工程を丸ごとサポートするSaaSとして、ソフトウェア開発のコストを削減しつつも、品質を保った開発体験を提供することを目指します。

代表コメントと開発の背景

Infigateの代表である長野勇斗氏は、「Kachitto」は開発に携わるすべての人が“言いたいことが伝わる”状態を作るためのツールであると述べています。仕様変更や齟齬によって疲弊する開発現場を少しでも減らしたいという思いから、このプロジェクトがスタートしました。

要件定義にかかる時間やコストを圧縮しながら、質はむしろ向上させることが「Kachitto」の力です。現場の知恵とAIを掛け合わせることで、効率的な開発環境を提供することが可能となります。

ベータテスターの募集

現在、公式サイトにて「Kachitto」のベータ版の先行利用者を募集中です。以下の情報を基に、興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。

募集期間 2025年5月末から6月まで(予定)
利用費用 ベータ版は無料
公式サイト Kachitto公式サイト

「Kachitto」は、システム開発の初期段階におけるコミュニケーションの質を向上させ、効率的なプロジェクト進行を実現するための新しいツールです。発注者と開発者の認識のズレを解消し、より良い開発環境を提供することを目指しています。

参考リンク: