『美術の物語 ポケット版』重版決定!5月27日頃書店到着予定
ベストカレンダー編集部
2025年5月23日 16:43
美術の物語重版到着
開催日:5月27日
美術ファン必携!『美術の物語 ポケット版』重版決定
株式会社河出書房新社は、エルンスト・H・ゴンブリッチ著の『美術の物語 ポケット版』の重版分が2025年5月27日頃に書店に到着予定であることを発表しました。この本は、世界累計刊行部数が800万部を超えるという実績を持ち、世界一読まれている美術本のコンパクト版です。
本書は1950年の初版刊行以来、70年以上にわたり多くの読者に愛されてきました。日本を含む35か国で出版されており、特に美術ファンにとっては必携の一冊となっています。重版が決定した背景には、発売後すぐに各書店の在庫が完売したことがあります。
『美術の物語 ポケット版』の魅力
本書の魅力は、そのコンパクトなサイズと軽量化にあります。表紙は鮮やかな黄色の布クロス装で、本文は糸によるかがり綴じが施されています。これにより、書籍としての強度を上げつつ、優美な装丁が持つ独特の存在感を実現しています。
元本『美術の物語』は668ページでしたが、ポケット版は1048ページに増加しました。しかし、大きさは大判から新書に近いサイズに縮小され、重量も約1800gから約750gへと軽量化されています。これにより、いつでも読みやすく、どこへでも持ち運びやすい仕様となっています。
造本の工夫
『美術の物語 ポケット版』は、コンパクト化のためにさまざまな工夫が施されています。本文内のテキストと図版を前後に分割し、テキスト部分は前半全501ページにまとめて掲載されています。この部分には、辞書で使われる薄く強度のある紙が使用されており、図版部分は後半全448ページにまとめられ、発色の良い紙でカラー再現されています。
図版は単ページまたは見開きページ単位で掲載されており、テキストと図版を交互に見ながら読み進めることができます。このため、特別にしおり紐が2本セットされており、テキストページ内で記される図版ナンバーで図版にあたることができます。これにより、容易に双方を行き来することが可能です。
著者について
エルンスト・H・ゴンブリッチは20世紀最大の美術史家として知られています。1909年にウィーンで生まれ、1936年にはロンドンのウォーバーグ研究所に所員として参加しました。1959年から1976年まで同研究所所長兼ロンドン大学古典学科教授を務め、多くの賞を受賞しています。
彼の著作は、美術史家にとっての最高の手本とされ、美術への限りない愛情が反映されています。代表作には『芸術と幻影』や『装飾芸術論』などがあります。ゴンブリッチは2001年に亡くなりましたが、その業績は今もなお多くの人々に影響を与えています。
書誌情報
- 書名:
- 美術の物語 ポケット版
- 著者:
- エルンスト・H・ゴンブリッチ
- 翻訳:
- 天野衛、大西広、奥野皐、桐山宣雄、長谷川摂子、長谷川宏、林道郎、宮腰直人
- 協力:
- 田中正之
- 仕様:
- 四六変型判/上製・クロス装/1048ページ
- 初版発売日:
- 2024年10月18日
- ISBN:
- 978-4-309-25746-4
- 出版社:
- 河出書房新社
まとめ
『美術の物語 ポケット版』は、エルンスト・H・ゴンブリッチの名著をコンパクトにまとめた一冊であり、美術ファンにとっては必携の書です。重版が決定したことで、再び多くの読者に手に取ってもらえる機会が訪れます。特に、初版の発売時に購入を逃した方には、ぜひお近くの書店での購入をお勧めします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 美術の物語 ポケット版 |
| 著者 | エルンスト・H・ゴンブリッチ |
| 初版発売日 | 2024年10月18日 |
| 重版書店到着予定日 | 2025年5月27日頃 |
| ページ数 | 1048ページ |
| ISBN | 978-4-309-25746-4 |
このように、重版される『美術の物語 ポケット版』は、エルンスト・H・ゴンブリッチの美術に対する深い理解と愛情が詰まった一冊です。美術の歴史や作品の魅力を知るための素晴らしい手引きとなるでしょう。
参考リンク: