スルタン・アル・ネヤディ大臣が5月24日に大阪万博UAEパビリオンを訪問

スルタン・アル・ネヤディ大臣が2025年大阪・関西万博UAEパビリオンを訪問

2025年5月24日、アラブ首長国連邦（UAE）の青年問題担当国務大臣兼宇宙飛行士であるスルタン・アル・ネヤディ閣下が、大阪・関西万博のUAEパビリオンを特別訪問しました。この訪問は、万博のテーマウィーク「未来のコミュニティとモビリティ」において、UAEの宇宙分野における国際対話と若者のエンパワーメントに対する取り組みを紹介する一環として行われました。

アル・ネヤディ大臣は、駐日アラブ首長国連邦特命全権大使であり、2025年大阪・関西万博UAEパビリオンの公式代表（コミッショナー・ジェネラル）であるシハブ・アルファヒム閣下の出迎えを受けました。大使はその後、UAEパビリオンの没入型体験「大地から天空へ（From Earth to Ether）」を巡るガイドツアーに参加しました。

UAEパビリオンの体験と展示内容

訪問中、アル・ネヤディ大臣は、UAEの国家としての物語を伝える五感で体験するパビリオンの旅を体感しました。このパビリオンでは、UAEの宇宙探査、医療・健康分野の貢献、サステナビリティ分野の先駆者たちの貢献にスポットを当てており、最後は「伝統が紡ぐ未来」と題された力強いインスタレーションで締めくくられます。

特に「宇宙探検家たち」のセクションでは、アル・ネヤディ大臣がUAEパビリオンの「夢を実現する人々」の一人として紹介されています。ここでは、エミラティ（UAE国民）の功績が称えられており、大臣自身がパビリオンに登場することで、展示に深みと個人的な共鳴が加わりました。来場者にとっては、パビリオンの中心にある物語を体現する人物と直接つながる特別な機会となりました。

公開スピーチとQ&Aセッション

アル・ネヤディ大臣は、UAEパビリオン内で特別に開催されたイベントにて来場者に向けてスピーチを行いました。この会場には、子どもたちや家族連れをはじめ、世界各国からの万博来場者が集まりました。大臣は、国際宇宙ステーションでの6か月にわたる長期滞在ミッション「Expedition 69（第69次長期滞在）」を振り返り、軌道上での生活や科学実験、宇宙研究における国際協力の重要性について語りました。

スピーチ後には、来場者からの質問に答える公開Q&Aセッションも行われ、来場者との対話のひとときを楽しむ場面も見られました。大臣は、「ここ大阪でUAEパビリオンを訪問し、私たちの国家としての物語が世界の舞台でどのように表現されているかを目の当たりにできたことは、大変光栄なことです」と述べ、UAEの宇宙探査における「志」を「成果」へと変えてきたことを強調しました。

万博のテーマウィークとUAEの取り組み

アル・ネヤディ大臣の訪問は、万博のテーマウィーク「未来のコミュニティとモビリティ」の一環として行われました。このテーマウィークでは、科学、イノベーション、そして協働によって、社会の移動・つながり・進化のあり方がどのように変革されるかが探求されています。大臣の参加は、特に先端技術や宇宙探査の分野におけるUAEのリーダーシップを印象づけるものとなりました。

駐日アラブ首長国連邦特命全権大使であるシハブ・アルファヒム大使は、アル・ネヤディ大臣をUAEパビリオンに迎えることができたことを光栄に思うと述べ、その訪問を通じてUAEの価値観と志、国際社会における存在感が伝わる特別なひとときであったと振り返りました。

UAEパビリオンの概要と訪問の意義

UAEパビリオンは万博開催期間中、毎日開館しており、「大地から天空へ（From Earth to Ether）」をテーマに、すべての生命の豊かな未来を形づくる人々、思想、そして成果を紹介する没入感あふれる五感体験を来場者に提供しています。パビリオンの設計は、UAEを象徴するナツメヤシの木に着想を得て、伝統的なエミラティ建築様式「アリーシュ」を再解釈したものです。

また、パビリオン内には本格的なエミラティ料理を楽しめるレストランや、UAEを拠点とするクリエイターによる厳選アイテムを取り揃えたショップ、さまざまなプログラムが展開されるワークショップスペースも併設されています。UAEパビリオンは、2025年4月13日から10月13日までの万博会期中、毎日午前9時から午後9時まで一般公開されます。

この記事では、スルタン・アル・ネヤディ大臣のUAEパビリオン訪問について詳細に述べました。UAEの宇宙探査や若者のエンパワーメントに対する取り組みが、万博を通じてどのように表現されているのかを理解する良い機会となります。UAEパビリオンは、訪れる人々にとって新たな発見と感動を提供する場となることでしょう。