2025年6月2日開業、白瀧酒造の新日本酒体験施設「shop & taproom Flow」の魅力を解説

白瀧酒造、新たな日本酒体験施設「shop & taproom Flow」を2025年6月2日オープン

白瀧酒造株式会社（本社：新潟県南魚沼郡湯沢町、代表取締役社長：髙橋晋太郎）は、2025年6月2日（月）に自社の酒蔵敷地内に新たな日本酒体験施設「白瀧酒造直売店 shop & taproom Flow（以下、Flow）」をオープンすることを発表しました。この施設は、ショップ、テイスティングカウンター、体験型ラウンジを備え、日本酒の奥深さと楽しさを五感で体感できる場を提供します。

「Flow」では、仕込み水を使ったドリンクや酒粕アイスクリームなど、アルコールを控える方やお子さまも楽しめるメニューも用意されており、訪れるすべての方に“水”を通じた豊かな体験を味わっていただけます。

伝統と革新が息づく白瀧酒造の新たな挑戦

白瀧酒造の創業は1855年に遡ります。創業者の湊屋藤助が、東京と日本海を結ぶ山脈の麓に位置する越後湯沢の地で、清冽な地下水に恵まれた環境のもと、旅人や商人をもてなすために酒造りを始めたのがその始まりです。それから170年、白瀧酒造は伝統を守りながらも、代表銘柄「上善如水」に象徴されるように、時代の感性を取り入れた革新的な酒造りを続けてきました。

「Flow」は、こうした継承と開拓の両方に寄り添ってきた白瀧酒造ならではの視点から生まれたアプローチで、日本酒文化の新たな入口として、訪れる人々に自由と多様性に満ちた新しいSAKE体験を提供します。

背景と市場環境

2024年、訪日観光客数は過去最高の3,686万人を記録し、インバウンド消費は8.1兆円を突破しました。特に、文化やストーリー性のある体験を重視する旅行者が増加し、旅先での「深く心に残る体験」へのニーズが高まっています。また、近年、白瀧酒造の酒蔵見学に訪れるインバウンド旅行者の傾向として、国際唎酒師（Sommelier of Sake）などのSAKEに特化した認定資格保持者が増えており、日本酒に対する深い知識と関心を持つ層が今後もターゲット層として期待されています。

「Flow」は、こうした知的好奇心旺盛なSAKEファンの期待に応える体験を通じて、酒どころ・新潟の玄関口である越後湯沢から世界へ、日本酒文化の新たな魅力を発信する拠点として誕生します。

コンセプト：「上善如水」＝ “Go with the Flow”

「Flow」のコンセプトは、白瀧酒造の代表銘柄「上善如水」の精神を受け継ぎ、自然の流れに身をゆだね、酒を醸し人を潤すというものです。施設名の“Flow”は「循環・流れ・流動」を意味し、雪・水・米といった自然資源の「循環」に育まれた日本酒を通じて、訪れる人々の「合流」や「交流」を生み出すことを目指しています。

この新たな場では、日本酒と自然、人と文化が繋がる空間を提供し、新しいSAKEカルチャーを醸し出すことを目指しています。

ロケーション：東京から新幹線で90分

「Flow」は、JR越後湯沢駅から徒歩5分の距離に位置し、白瀧酒造の酒蔵敷地内にあります。山々に囲まれた清らかな空気の中で、湯沢温泉街の賑わいと自然の静けさが心地よく調和するロケーションです。都市部に滞在中のインバウンド旅行者や日帰り観光客にもアクセスしやすく、日本の原風景に触れられる文化体験の場としてアプローチしていきます。

コンテンツ：味わう・創る・感じる

1. 五感で味わうテイスティング体験
   白瀧酒造の全銘柄が揃うショップと、メダルサーバーで楽しめるタップルームを併設。季節限定酒や、ここでしか味わえない限定商品、酒粕を使ったアイスクリームや地元焙煎のコーヒーなど、多彩な味わいを楽しむことができます。また、酒造りに使われる仕込み水をドリンクやコーヒーにも使用し、自然が育んだ恵みを味わいを通して感じることができます。
2. 自分だけの日本酒を創るブレンディング体験【2025年夏頃開始予定】
   世界中から訪れる旅人のためにデザインされた体験型SAKEラボを開設予定です。酒造りの工程や、味わいの違いが生まれる背景を楽しく学びながら、複数のテイストを組み合わせて、好みやシーンにぴったりのシグネチャーSAKEをブレンドする、バイリンガル対応のワークショップを提供します。
3. 酒蔵の物語を感じる没入型デジタル映像体験【2026年冬頃開始予定】
   映像と音響に包まれながら、湯沢の四季や白瀧酒造の酒造りの様子を感じることができる、没入型デジタル空間演出を導入予定です。天候や段差に左右されず、幅広い世代の方が安全・快適に楽しめる新感覚の蔵見学スタイルで、ストーリー性ある日本酒造りの世界観を深く体感していただけます。

サステナビリティ：「ミズとともにその先へ – Beyond, with Water.」

施設内では、実際の酒造りに使用している仕込み水を無料で気軽に汲めるオアシスステーションを設置します。また、世界20万カ所以上の給水スポットを紹介する「mymizu」アプリに登録し、環境への意識を高める入り口として、コラボボトルの販売も予定しています。

マイボトルの利用を推奨することで、自然との調和を大切にしたサステナブルなライフスタイルを提案し、「ミズとともにその先へ」という企業理念のもと、一人ひとりの小さな選択を未来につなげるきっかけづくりを目指しています。

施設概要

白瀧酒造は、1855年に創業以来、雪解け水の恵みを仕込み水として酒造りを行い、その豊かな自然とともに歩んできました。代表銘柄「上善如水」に象徴されるように、伝統を受け継ぎながらも現代の感性を取り入れた革新的な酒造りを追求しており、WEBサイトやSNSを通じて、日本酒と地域文化の魅力を国内外に発信し、次世代のSAKEカルチャーを世界へと届けています。