2025年5月27日発表:アスエネが三井住友銀行のSustana事業を買収し脱炭素領域での統合を加速

Sustana事業統合

開催日:5月27日

Sustana事業統合
アスエネが三井住友銀行のSustana事業を買収したのはなぜ?
気候変動対策の高度化に対応し、脱炭素・ESG領域でのサービスを強化し、グローバルNo.1のクライメートテック企業を目指すためです。
今回の統合でアスエネは何を実現しようとしているの?
CO2見える化サービス「ASUENE」の国内外でのNo.1地位確立、グローバル連携強化、両社の新たな共創による脱炭素支援の高度化を目指しています。

アスエネ、三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」を事業買収・統合

アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平)は、2025年5月27日、株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区、頭取CEO:福留 朗裕)のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana(サスタナ)」事業を取得し、将来的な「ASUENE」事業との統合に向けた最終契約を締結しました。これにより、アスエネは脱炭素・ESG領域の事業において、日本・アジアを代表する地位を確立し、クライメートテック企業としてグローバルNo.1を目指すことを目指します。

さらに、アスエネはシリーズC2ラウンド1stクローズにおいて、株式会社三井住友ファイナンシャルグループ(本社:東京都千代田区、執行役社長グループCEO:中島 達)を引受先とした第三者割当増資および株式譲渡取引を実施し、SMBCグループとの戦略的資本・業務提携を一層強化します。

アスエネ、三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」を事業買収・統合。三井住友ファイナンシャルグループからシリーズC2ラウンド1stクローズで資金調達と株式譲渡取引を実施 画像 2

「Sustana」事業取得・統合の背景

気候変動対策がグローバルで加速する中、企業のサステナビリティ経営は高度化・複雑化しています。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)や企業サステナビリティ報告指令(CSRD)などの規制対応に加え、投資家や消費者のESGへの関心の高まりを受けて、企業はサプライチェーン全体のCO2排出量を見える化し、削減に取り組むことが求められています。

アスエネは、2021年8月よりCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供しており、国内No.1の導入実績を持ち、10,000社以上の企業に導入されています。三井住友銀行とのデータ連携や資本業務提携を通じ、脱炭素・ESG経営に必要な包括的なサービスと専門的なコンサルティングをグローバルに展開しています。

アスエネ、三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」を事業買収・統合。三井住友ファイナンシャルグループからシリーズC2ラウンド1stクローズで資金調達と株式譲渡取引を実施 画像 3

SMBCグループの取り組み

SMBCグループは中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」において、「社会的価値の創造」を経営の柱の一つに据えています。三井住友銀行は、2022年5月から脱炭素事業として「Sustana」サービスを東証プライム上場企業を中心に提供しています。この取り組みは、見える化に強みを持つアスエネと、グローバルな脱炭素金融支援に強みを持つSMBCグループが、それぞれの強みを融合し、企業の高度化し続ける脱炭素ニーズに応えるためのものです。

アスエネ、三井住友銀行のGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」を事業買収・統合。三井住友ファイナンシャルグループからシリーズC2ラウンド1stクローズで資金調達と株式譲渡取引を実施 画像 4

本統合により実現すること

アスエネは、今回の統合を通じて以下のような目標を掲げています。

  • CO2見える化サービス「ASUENE」の圧倒的No.1の地位確立
  • アジア・アメリカなどグローバル連携の強化
  • 両社による新たな共創の実行

これにより、アスエネは脱炭素・ESGのマルチプロダクトを展開し、企業の持続可能な成長を支援することを目指します。

事業進捗と資金調達の目的

アスエネは、クライメートテック領域での成長を続けており、CO2見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」は、シリーズC資金調達時と比較して、ARRベースで+95%の成長を記録しています。顧客導入社数は国内No.1で10,000社を突破し、提携企業数は210社を超えています。

また、ESG評価クラウド「ASUENE ESG」では、被評価企業数が約15,000社を越え、多くの企業のESG経営を推進しています。「Carbon EX」のプラットフォーム登録社数も1,500社以上となり、登録事業者数で国内No.1を獲得しています。

さらに、2025年4月にはイギリスに「Asuene Europe Limited」を設立し、欧州のサステナビリティ市場において環境規制への対応力を加速させる計画です。

各社からのコメント

三井住友フィナンシャルグループの執行役員である髙梨 雅之氏は、「アスエネとは2024年6月に戦略的資本・業務提携を開始していますが、日本からアジアそしてグローバルでの脱炭素化を加速させるべく、提携関係を一層強化していきます」と述べています。

また、アスエネの代表取締役CEO兼COOである西和田 浩平氏は、「今回の提携強化により、両社の連携は一層深まり、SMBCの『Sustana』をご利用のお客さまに対して、より高品質なサービスを提供してまいります」とコメントしています。

「ASUENE」と「ASUENE ESG」について

「ASUENE」は、CO2排出量見える化・削減・報告を支援するクラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン排出量の報告・情報開示をサポートします。また、CDP、SBTi、CSRD、ICP、TCFD、TNFDなどへの対応も可能です。

一方、「ASUENE ESG」は、企業のサプライチェーンにおけるESG経営の取り組みを可視化するプラットフォームです。これにより企業は、環境、社会、ガバナンスの各側面での取り組みを評価し、改善を図ることができます。

アスエネ株式会社の会社概要

アスエネ株式会社は、以下の事業を展開しています。

  • CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」
  • ESG評価クラウドサービス「ASUENE ESG」
  • GX・ESG人材特化型転職プラットフォーム「ASUENE CAREER」

グループ会社には、カーボンクレジット・排出権取引所「Carbon EX」、脱炭素・非財務情報の第三者検証・保証、アドバイザリーサービス「アスエネヴェリタス」、SaaS事業者向けAPI連携プラットフォーム「Anyflow」、GHG排出量可視化クラウドサービス、AIエネルギーマネジメントクラウドサービス「NZero」があります。

まとめ

項目 内容
企業名 アスエネ株式会社
統合事業 GHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana」
資金調達 シリーズC2ラウンド1stクローズ
導入企業数 10,000社以上
提携企業数 210社以上
設立拠点 日本、シンガポール、米国、タイ、英国、フィリピン

今回の統合により、アスエネは脱炭素・ESG領域での地位をさらに強化し、企業の持続可能な成長を支援するための新たなステージに進むことが期待されます。