2025年5月27日発表:みんなの銀行のフルクラウド型銀行システムが三菱UFJ銀行の新デジタルバンクに採用
ベストカレンダー編集部
2025年5月27日 16:46
フルクラウド銀行システム採用
開催日:5月27日
みんなの銀行がフルクラウド型銀行システムを三菱UFJ銀行に提供
2025年5月27日、株式会社みんなの銀行が開発したフルクラウド型の銀行システムが、株式会社三菱UFJ銀行の新設デジタルバンクの基幹システムとして採用されることが発表されました。このシステムは、ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社(以下「ZDF」)とアクセンチュア株式会社の協力により、Google Cloud上で稼働する先進的なシステムです。
この発表は、みんなの銀行が提供する基幹システムの外部への初提供を意味し、今後のデジタルバンク市場における成長と革新に寄与することが期待されています。
フルクラウド型銀行システムの特徴
本システムは、マルチクラウドやマイクロサービス・アーキテクチャ、DevSecOpsなどの最新技術を採用しています。これにより、以下のような特長を持っています。
- 柔軟性: システムは銀行のニーズに応じて適応可能で、様々な金融サービスに対応します。
- 拡張性: ビジネスの成長に伴い、システムの機能を簡単に拡張できます。
- スピード: 新しい商品やサービスの展開スピードが大幅に向上します。
- 信頼性: Google Cloudの強固なインフラ上で稼働しているため、高い可用性と安全性が確保されています。
これらの特長により、銀行業務の効率性が向上し、顧客へのサービス提供がより迅速に行えるようになります。
開発背景と今後の展望
ZDFは2022年に国内外の金融機関や新たに銀行サービスの導入を目指す企業に向けて、本システムの提供を開始することを発表しました。このシステムは、既存の銀行システムに部分的に組み込むことも可能であり、銀行だけでなくノンバンクや非金融事業者にも幅広く利用されることが期待されています。
アクセンチュアの中野将志氏は、一般的な日本の銀行が直面している経営課題について言及し、クラウドやマイクロサービス基盤の活用が解決の一助になると述べています。これにより、経営スピードの向上やコスト削減が可能となり、リテールバンキングにおける課題解決の鍵になると考えられています。
代表者のコメントとシステムの意義
グーグル・クラウド・ジャパンの平手智行氏は、本システムがクラウドネイティブな思想のもと設計されていることを強調し、最新のクラウド技術を採用することで、銀行サービスの導入を加速させることが期待されると述べています。
みんなの銀行の永吉健一社長は、デジタルバンクとしての成長を続けており、現在130万口座を超える顧客に利用されていることを報告しています。今後も、国内外でのデジタルバンク市場の発展に貢献できることを目指しています。
まとめ
今回の発表は、みんなの銀行が開発したフルクラウド型銀行システムが三菱UFJ銀行に初めて外部提供されることを示しています。このシステムは、最新の技術を駆使し、銀行業務の効率化やサービス提供のスピード向上に寄与するものです。
以下に、本システムに関する主要な情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供者 | 株式会社みんなの銀行(ZDF) |
| 採用先 | 株式会社三菱UFJ銀行 |
| システムの特徴 | フルクラウド型、マルチクラウド、マイクロサービス・アーキテクチャ |
| 開発年 | 2022年 |
| 口座数 | 130万口座以上(みんなの銀行) |
このように、みんなの銀行が提供するフルクラウド型銀行システムは、銀行業界における新たなスタンダードとなることが期待されており、今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: