2025年5月28日発表:乃木坂46・Snow Manら人気J-POPとK-POPファンの推し活消費額と心理の違い
ベストカレンダー編集部
2025年5月28日 11:42
J-POPとK-POP推し活調査
開催日:5月28日

乃木坂46・Snow Manなど人気J-POPアイドルの「推し活」消費額、K-POPを上回る実態が明らかに
株式会社テテマーチが運営するサキダチラボは、Z世代の「推し活」に関する実態調査を行い、J-POPアイドルとK-POPアイドルのファン心理や応援活動の違いを明らかにしました。この調査は、全国の現役大学生・大学院生350名を対象に実施され、さらに現役大学生3名へのデプスインタビューも行われました。
調査の背景として、「推し活」が広く浸透し、アイドルという存在が多くの人々を惹きつけていることが挙げられます。特に、J-POPアイドルとK-POPアイドルの人気が高まる中、両者のファンの特徴を比較することは、マーケティングにおいても重要な視点となります。

調査結果のサマリー
本調査では、J-POPアイドルとK-POPアイドルのファン心理や応援活動に明確な違いが見られました。
- 主な応援活動:
- J-POPアイドル:リアル交流型(直接会えるイベントやライブへの参加)で、月1万円以上費やす人の割合は20%
- K-POPアイドル:オンライン視聴型(YouTubeコンテンツの視聴やオンラインミーグリ)で、月1万円以上費やす人の割合は7.7%
- 情報チャネルと発信傾向:
- J-POPアイドル:SNSだけでなく、テレビやラジオなどのマスメディアからも情報を得る。
- K-POPアイドル:主にSNSで情報を得て、YouTubeやTikTokでパフォーマンス動画を視聴。
- アイドルの魅力:
- J-POPアイドル:人間味あふれる姿や成長過程への共感。
- K-POPアイドル:完成度の高いパフォーマンスや世界観への憧れ。

応援活動と消費行動の違い
調査によると、J-POPアイドルファンは「リアル交流型」の応援スタイルが特徴的で、特にライブイベントに参加することが多いです。実際に、J-POPアイドルを推すBさんは、「ライブツアーには毎年参戦し、うちわやペンライトなどのライブグッズもその都度購入しています」と述べています。
一方で、K-POPアイドルを推すCさんは、「ライブに行きたい気持ちはあるが、物理的に会える機会が限られていて、チケット価格も高い」と語っています。K-POPアイドルは、デジタルコンテンツが充実しており、SNS上でのコンテンツ視聴が主流になっています。

オンラインとオフラインの違い
J-POPアイドルファンは、リアルなイベントを通じてファン同士の一体感を感じることができる一方、K-POPアイドルファンはオンラインでのコンテンツ視聴がメインとなっているため、異なる熱狂の形が見られます。
具体的には、J-POPアイドルファンはマスメディアからの情報収集が多く、SNSでの感想共有が活発です。これに対し、K-POPアイドルファンはYouTubeやTikTokを通じて情報を得る傾向があり、SNSでの拡散が重要な役割を果たしています。

ファンを惹きつけるアイドルの魅力
調査のインタビュー結果から、J-POPアイドルファンのBさんは「メンバーの性格が優しく、周囲に気遣いができるところに惹かれた」と話しており、アイドルの人間味や成長過程に共感を抱いています。
一方、K-POPアイドルファンのCさんは「メンバーのビジュアルが好みで、かわいさの次元が違いすぎる」とし、完成度の高いパフォーマンスやビジュアルに憧れを抱く傾向が見られました。

共感と憧れの違い
このように、J-POPアイドルのファンは「共感」を重視し、K-POPアイドルのファンは「憧れ」を重視するという違いが明らかになりました。これにより、両者の応援活動や消費行動に差が生じていることが確認されています。

調査のまとめ
項目 | J-POPアイドル | K-POPアイドル |
---|---|---|
主な応援活動 | リアル交流型(ライブ参加) | オンライン視聴型(YouTube視聴) |
月1万円以上費やす人の割合 | 20% | 7.7% |
情報チャネル | マスメディアとSNS | SNS(YouTube、TikTok) |
ファンの魅力 | 共感 | 憧れ |
本調査を通じて、J-POPアイドルファンとK-POPアイドルファンの心理的な違いが明確になりました。企業が顧客エンゲージメントを高めるためには、これらのファン心理を理解し、それに基づいた戦略を考えることが重要です。また、アイドル市場はボーダーレス化が進んでおり、国や地域を越えたファン同士の交流が増えていることも注目すべき点です。
参考リンク: