2025年3月実施 全国派遣社員の働き方意識調査、休日重視とキャリア支援ニーズが明確に

全国の派遣社員の意識調査結果

株式会社ウィルオブ・ワーク（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：村上 秀夫）は、2025年3月10日から3月23日の期間に、同社が提供する総合人材サービス『ウィルオブ』を利用する20歳以上の派遣社員を対象に、現状のサービスや働き方に関するアンケート調査を実施しました。この調査には2,557名が回答し、前回調査（2024年9月）に続いて3回目の実施となります。

調査結果は、派遣社員の仕事選びやキャリアに対する意識を浮き彫りにし、今後の働き方に対する重要な示唆を提供しています。

調査結果の主なトピック

本調査から得られた主な結果は以下の通りです：

• 派遣社員を選んだ理由「正社員になれなかったから」は8.7%で前回調査から1.8%減少
• 仕事選びで重視すること1位は「休日の取りやすさ」で68.5%の派遣社員が選択
• 「今後も同じ働き方をしたい」と回答した割合は42.5%
• 37.6%の派遣社員が「資格取得スクール」を利用したいと回答

派遣社員を選んだ理由

調査において、派遣社員を選んだ理由について尋ねたところ、最も多かった回答は「時給が高いから（44.5%）」でした。次いで「すぐに仕事に就けるから（35.8%）」、「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから（34.3%）」の順となり、全体的に前回の調査と大きな変化は見られませんでした。

年代別に見ると、「時給が高いから」との回答は40代の選択率が最も高く、20代は「すぐに仕事に就けるから」、30代は「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから」の選択率が高い傾向にあります。

仕事選びで重視すること

次に、仕事選びで重視することについての調査結果を見てみましょう。最も重視されているのは「休日の取りやすさ」で、68.5%の派遣社員がこの点を挙げました。前回調査と比較して6.6%の増加が見られ、働きやすさや生活との両立を重視する意識の高まりが窺えます。

また、次に多かった回答は「働く環境の快適さ（57.1%）」で、こちらも前回調査と比較して2.3%の増加がありました。さらに、自己成長やキャリアアップに関する意識も見逃せません。全体で5番目となった「自己成長/キャリアアップ/スキルアップ（24.6%）」では、特に20代の選択率が高く、今後のキャリア形成への寄与を重視していることがわかります。

今後の働き方に対する意識

今後の自身の将来やキャリアに対する考えについて尋ねた結果、「今の状況に満足しているため、今後も同じ働き方をしていきたい（42.5%）」が最も多く、前回調査と比較して0.4%の増加が見られました。次に多かったのは「今のスキルや経験を活かせる仕事でキャリアアップしていきたい（20.3%）」で、こちらは0.4%の減少となりました。

年代別に見ると、「今後も同じ働き方をしていきたい」という意向は年代が高くなるにつれて満足度が高まる傾向が見受けられ、一方で「今のスキルや経験を活かせる仕事でキャリアアップしていきたい」や「別の業界や職種にチャレンジしてみたい」との意向は20代や30代で高い選択率が見られました。

成長支援サービスの利用意向

最後に、利用してみたい成長支援サービスについての調査結果を見てみましょう。「資格取得スクール（36.1%）」が最も多く、特に40代の選択率が高くなっています。次に多かったのは「e-ラーニング（動画による研修）（30.5%）」と「性格・適職診断・自己分析（30.5%）」が同率で続きます。e-ラーニングについては前回調査と比較して2.8%の増加があり、性格・適職診断・自己分析も0.8%の増加が見られました。

調査結果のまとめ

今回の調査では、派遣社員の仕事観やキャリアに対する意識が明らかになりました。前回調査と比較すると、「正社員になれなかったから」と回答した割合は1.8%減少し、派遣という働き方を前向きに捉える傾向が見受けられます。また、仕事選びで重視する点として「休日の取りやすさ」を挙げる割合が6.6%増加し、働きやすさや生活との両立を重視する意識の高まりが伺えます。

さらに、利用してみたい成長支援サービスとして、「資格取得スクール」や「e-ラーニング」など、スキル向上を目指す声も多く寄せられました。これらの結果は、派遣社員が今後もポジティブなキャリア選択をするための重要な情報となるでしょう。

このように、調査結果は派遣社員の働き方やキャリアに対する意識の変化を示しており、今後のサービス提供においても重要な指針となることでしょう。