2025年5月29日開始、給食業界向け受発注プラットフォーム「クロスオーダー給食」提供開始

クロスマートが新たに提供する「クロスオーダー給食」について

食品流通のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するクロスマート株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：寺田 佳史）は、外食事業者向けの受発注プラットフォーム「クロスオーダー」に続き、給食事業者向けの受発注プラットフォーム「クロスオーダー給食」を提供開始しました。この新しいプラットフォームは、従来のFAXや電話に依存していた給食事業者の受発注業務をデジタル化し、業務効率化を実現します。

「クロスオーダー給食」は、発注側と受注側の双方において作業時間とコストを大幅に削減することを目的としています。特に、幼稚園・保育園、企業、病院、介護施設などの給食事業者にとって、業務の効率化は急務となっています。

現状の課題と「クロスオーダー給食」の必要性

現在、幼稚園や保育園、病院、介護施設などの給食業界では、依然としてFAXや電話を用いた発注が主流です。このため、発注担当者は毎回同じ内容を紙に転記し、送信するという非効率な作業に追われています。また、受注側では届いた発注書を再入力する手間が発生し、入力ミスや伝達トラブルが起こりやすい環境が続いています。

このような課題を解決するため、クロスマートは「クロスオーダー」のノウハウを基に、給食業界に特化した「使用日発注」や「週間発注」に対応した専用のユーザーインターフェース（UI）を新たに開発しました。これにより、全国1,000社の卸売業者と、約64,200件の給食事業者に向けた業務のデジタル化を進めることが可能となりました。

「クロスオーダー給食」の特徴と機能

「クロスオーダー給食」は、以下のような特徴と機能を備えています。

• 給食業界特化のUI: 使用日単位や週間単位の数量入力に対応し、1回の操作で1週間分を一括発注できます。数量変更もワンクリックで簡単に行えます。
• ブラウザ／献立システム連携の2WAY発注: PCブラウザからの入力に加え、既存の献立ソフトで出力したCSVをアップロードするだけで発注が完了します。
• 検収表自動生成 & PDF出力: 納品後に賞味期限や温度帯をチェックできる検収表を自動作成し、ペーパーレスで監査や保健所対応を行います。
• 部門別発注機能: 患者食や職員食など、部門単位での発注に対応しています。

これらの機能により、現場の負担を大幅に軽減し、業務の効率化を実現します。

実際の導入事例

実際に「クロスオーダー給食」を導入した企業の声を紹介します。

株式会社スノエ（新潟県）

「クロスオーダー給食」を導入した結果、手入力していた500件分の発注書がシステム上の入力に置き換わりました。現在は35件の施設ですでに運用を開始しており、手入力からシステム上の入力に置き換わった発注書枚数は月間620枚にのぼります。取引先様からは「他のシステムより画面がシンプルで使いやすい」と高評価をいただいています。

奥村食品工業株式会社（北海道）

導入前は、週に一度の頻度で受注入力ミスが発生し、取引先様からクレームを受けていました。「クロスオーダー給食」導入後は、取引先様からの注文をデータ連携で自動受信できるようになり、ヒューマンエラーがゼロになりました。取引額は短期間で元の水準に回復し、新たな取引先の獲得にもつながっています。

今後の展望と社会的意義

クロスマートは「クロスオーダー給食」を給食業界の受発注を支えるインフラへと成長させることを目指しています。全国の給食向け食品卸売会社での導入を加速させることで、発注から納品、検収、請求に至るまでをワンプラットフォームで完結できる環境を整備します。

さらに、オンラインカタログやチラシ機能の販促効果を拡張し、卸売業者が新商品やアウトレット品を即時に提案できるマーケットプレイス化を推進します。このように、給食業界における社会基盤を構築することで、業界全体の生産性向上と働きやすさの両立を実現します。

クロスオーダーの概要とアライアンスパートナー募集

クロスオーダーは、飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォームです。FAXや電話が主流だった受発注業務をスマートフォン上のLINEに切り替え、業務効率化を推進する「クロスオーダー受発注」や、請求書・見積書・納品書のDX機能などを展開しています。

クロスオーダーは2019年11月のサービス提供開始から約5年で、アクティブな利用店舗数は100,000店舗を突破し、2025年3月現在では110,000店舗を超える飲食店が利用しています。

また、日本各地に根ざした営業活動を行うため、アライアンスパートナーを募集しています。興味のある企業は、クロスマートまでお問い合わせください。

以上が、クロスマートが提供する「クロスオーダー給食」の詳細です。給食業界のデジタル化を進める新たな一歩として、今後の展開に注目が集まります。