2025年5月30日発表|推し活層のクレジットカード利用実態と特徴を調査
ベストカレンダー編集部
2025年5月30日 12:58
推し活クレカ調査発表
開催日:5月30日

金融企業必見!オタクのクレジットカード事情を徹底調査
株式会社Oshicocoは、SNS総フォロワー11万人を誇る「推し活応援メディア」を運営しており、最近、SNSフォロワーや公式LINEの登録者を対象に「クレジットカード事情」に関するアンケートを実施しました。この調査は、2025年5月30日に発表され、集計期間は5月26日から5月28日までの3日間、合計921件の有効回答が得られました。

調査概要
本調査は、Oshicocoの調査サービス「推しペディア」を活用して実施されました。調査対象は、Instagramの「推し活応援メディアOshicoco」をフォローしている推し活層と、公式LINEを登録している推し活層です。

クレジットカードの使用状況
調査の最初の質問では、「普段の推し活でクレジットカードを使用していますか?」という問いかけが行われました。結果として、クレジットカードを普段の推し活で使っていると答えた割合は全体の半数以上に達し、チケットの決済やグッズの購入にカードを使用しているという意見が多く寄せられました。
一方で、「年齢的に作っていない」「使っていない」と答えた推し活層も半数に上りました。このことから、クレジットカードの普及状況には年齢差があることが示唆されます。

メインカードの特徴と魅力
次に、「メインで使っているクレジットカードの良いところ」を尋ねたところ、回答者の約8割以上が「ポイントが貯まりやすい」「年会費がゼロ」「特典の充実度」といった経済的メリットを挙げました。これらの要素は、クレジットカードを選ぶ際の重要な基準となっています。
また、興味深いことに「推しのデザイン」が施されたクレジットカードが「良い」と考えている推し活層も約13%存在し、推し活層ならではのクレジットカードへのこだわりが見られる結果となりました。

クレジットカードに関する悩み
次の調査項目では、「クレジットカードへの悩み」について尋ねました。結果として、「使いすぎてしまう」と回答した推し活層は全体の65%を占め、クレジットカードの便利さが裏目に出ている現状が浮き彫りになりました。
「金銭感覚が狂う」「限度額に到達してしまう」といった意見も多く寄せられ、キャッシュレス決済特有の「見えないお金」による消費感覚の麻痺が懸念されています。一方で、カード本体の「特典を使えていない」と感じている人が8%存在し、クレジットカードが持つ多くの特典が推し活シーンで十分に活用されていない可能性が示唆されました。
例えば、遠征時の宿泊優待やイベント会場への交通費でのマイル還元など、実は推し活と相性の良い特典があるにも関わらず、その認知度や活用方法が浸透していないのかもしれません。

クレジットカードを持ち始めたきっかけ
最後に、「クレジットカードを持ち始めたきっかけ」について調査しました。この結果、推し活層の半数以上が「社会人・大学生になった時」にカードを持ち始めたことが分かりました。人生の中でのタイミングが、クレジットカード発行に大きく関連していることが示されています。
さらに、推し活層のおよそ3人に1人が「推し活目的」でクレジットカードを発行していることが分かりました。特に、チケット支払いに関する事情が大きな要因となっています。
チケット購入におけるクレジットカードの重要性
具体的には、次の3つの要因が挙げられます。
- クレジットカードしか対応していない応募サイトの存在:一部のチケット販売サイトでは、申し込み時にクレジットカード決済しか選べないケースがあり、カードを持っていないと応募すらできないことがあります。
- 当選確率の優遇:特定のカードを利用すると当選確率が上がるとされるキャンペーンがあり、推しの公演にどうしても参加したいファンが新たにカードを作ることがあります。
- 支払い手数料の節約:コンビニ払いには手数料がかかることが多く、それが積み重なると負担が大きくなるため、手数料のかからないクレジットカード払いを選ぶ人が少なくありません。
さらに、「クレジットカードの方がチケットが当たりやすいのでは?」という噂もあります。クレジットカードは申し込み時点で決済情報が確定しているため、当選後すぐに決済されるのに対し、コンビニ払いは後払いで「支払わない」という選択肢が残されているため、主催者側がそれを嫌うのではないかという推測から生まれた迷信です。
このような噂を信じてカードを使う人も一定数いるようですが、実際には特典やカードデザインに魅力を感じて発行した推し活層も全体の17%ほどいました。特に、推しのコラボデザインのカードを発行したことがあるという声が多く集まり、推しのビジュアルが入ったカードへの需要があることが分かりました。
考察と今後の展望
今回の調査から、推し活というきっかけでクレジットカードを発行・利用する層が一定数いることが明らかになりました。これにより、推し活層をターゲットとした施策が効果的である可能性が示唆されています。
また、推し活層はクレジットカードを持っていながらも、その機能性の部分をあまり知らずに使っているため、本来活用できる特典やサービスを使いこなすことができていない可能性も見えてきました。今後、特典やサービスを分かりやすく広報し、若年層にクレジットカードを最大限活用してもらうための取り組みが求められるでしょう。
まとめ
調査項目 | 結果 |
---|---|
クレジットカード使用率 | 全体の半数以上が使用 |
メインカードの良い点 | ポイントが貯まりやすい、年会費がゼロ、特典の充実度 |
クレジットカードの悩み | 使いすぎてしまう(65%) |
カード発行のきっかけ | 社会人・大学生になった時、推し活目的 |
この調査結果は、金融業界においても重要なインサイトを提供するものであり、今後のマーケティング戦略においても参考にされることが期待されます。