LONGiが2025年第1四半期もPV ModuleTechで21期連続AAA評価を獲得、技術革新と財務健全性が支える強固な地位

LONGi AAA格付け連続獲得

開催日:5月31日

LONGi AAA格付け連続獲得
LONGiって何で21期連続でAAA評価をもらってるの?
LONGiは太陽電池モジュールの製品力と経営基盤が非常に強く、供給能力や技術力、財務の健全性が高く評価され、2020年第1四半期以降21期連続で最高評価のAAAを獲得しています。
LONGiの技術革新って具体的にどんなもの?
LONGiは単接合型太陽電池セルで27.81%、タンデム型で34.85%の変換効率を達成し、4年連続・3回目の世界記録更新で両カテゴリの世界記録を同時に保持しています。

LONGi、2025年第1四半期のPV ModuleTech バンカビリティ格付けで21期連続AAA獲得

LONGi(ロンジ、LONGi Green Energy Technology Co., Ltd. 本社:中国・西安市)は、インフォーマ社(Informa PLC)が発表した「PV ModuleTechバンカビリティ格付け」の2025年第1四半期版において、最上位格付けのAAA(トリプル・エー)評価を21期連続で獲得したことを発表しました。この評価は、世界的な市場環境の変化にも関わらず、LONGiの製品力と経営基盤がいかに強固であるかを示すものです。

この格付けは、太陽電池モジュール(太陽光パネル)メーカーに対するもので、サプライチェーンの強靭性、生産能力、設備投資、研究開発、キャッシュフロー、出荷実績など多角的な要素を総合的に評価しています。特に、太陽光発電業界が昨年から続く需給バランスの崩れにより厳しい状況にある中、LONGiは2020年第1四半期以降、21期連続で最高評価のAAAを維持しています。この実績は、他社の最長連続記録である9期を大きく上回り、LONGiの市場競争力と信頼性を証明しています。

LONGi、2025年第1四半期のPV ModuleTech バンカビリティ格付けで21期連続AAA獲得 画像 2

強固な財務基盤と堅実な経営

LONGiは、市場変動に対する耐性を備えた財務基盤を維持しています。2025年第1四半期末時点で、同社の総資産および流動資産は業界上位4社の中でも際立っており、負債率は50%台に留まっています。これは、他社が70%台であるのに対して、LONGiがいかに健全な財務体質を持っているかを示すデータです。

このような財務基盤の強さは、LONGiが今後も持続可能な成長を続けるための重要な要素となります。特に、安定したキャッシュフローと高い生産能力は、同社の競争力を支える大きな要因となっています。

技術革新の最前線で世界記録を連発

LONGiは、技術革新においても目覚ましい成果を上げています。特に、結晶シリコン太陽電池セル(単接合型)では、ヘテロ接合バックコンタクト技術「HIBC」を用いて、変換効率27.81%を達成しました。これにより、LONGiは4年連続で世界記録を更新しています。

さらに、結晶シリコンとペロブスカイトによるタンデム型太陽電池セルでも34.85%の変換効率を達成し、こちらも3回目の世界記録更新を果たしました。これにより、LONGiは両技術カテゴリでの世界記録を同時に保持する“二冠”を達成し、業界における技術的リーダーシップを再確認させる結果となりました。

BC技術の新製品が世界各地で順調に展開

次世代のバックコンタクト(BC)技術「HPBC 2.0」を搭載した新製品「Hi-MO X10」および「Hi-MO 9」は、世界各地で好調な受注実績を挙げています。2025年2月には、中国・内モンゴルで進められている「太陽光発電と砂漠対策の統合プロジェクト(第1フェーズ)」において、500MW超のモジュール供給を受注しました。

また、同年3月には南アフリカで開催された国際展示会において、複数のEPC企業との間で555MWのHi-MO X10供給契約を締結しました。この製品は、高出力性能や部分影対応機能が高く評価されています。さらに、4月にはギリシャにおいて226MWのHi-MO 9供給契約を締結し、これは欧州で最大級のBC製品を採用した大規模発電所プロジェクトの一つとなっています。

2025年第1四半期末時点で、LONGiのBCモジュールの累計出荷量は30GWを超え、受注残も40GWを突破しました。これらの実績は、LONGiの製品性能、生産能力、経営の安定性、そして技術革新への継続的な取り組みが評価された結果であり、今後も持続可能でスマートなエネルギー社会の実現に向けて貢献していく姿勢が伺えます。

PV ModuleTech バンカビリティ格付けについて

「PV ModuleTechバンカビリティ格付け」は、Solar Media社のPV Tech分析チームが5年間の研究成果として開発し、2019年10月に誕生した手法です。この格付けは、太陽電池モジュールメーカーの総合的なバンカビリティ(Bankability)を判定するものであり、製造スコアと財務健全スコアの2つの要素で構成されています。

製造スコアはさらに「供給能力」「生産能力」「技術」の3つのスコアで成り立っており、この評価は実際の太陽光発電所プロジェクトの実績情報に基づいています。投資家や利害関係者が重要視する指標であるため、LONGiの評価は今後のビジネス展開においても大きな影響を与えると考えられます。

LONGiグループについて

LONGiは2000年に中国・西安で設立された、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業です。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命のもと、技術革新に専念し、さまざまな事業分野を展開しています。具体的には、太陽電池用単結晶シリコンウェハ、単結晶太陽電池セル/モジュール、分散型太陽光発電ソリューション、大規模太陽光発電所ソリューション、水素製造装置ソリューションなどがあります。

2020年から2022年にかけて、LONGiは太陽電池モジュールの出荷量において世界首位を獲得し、信頼性の高い製品と安定した供給体制によって、世界の脱炭素社会の実現を支援しています。また、インフォーマ社による「PV ModuleTechバンカビリティ格付け」において、最高ランクである「AAA」評価を継続的に獲得しており、技術力・生産能力・財務健全性の面でも高い評価を受けています。

項目 詳細
企業名 LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.
格付け AAA(トリプル・エー)評価
連続獲得期数 21期連続
負債率 50%台
累計出荷量(BCモジュール) 30GW超
受注残 40GW超
技術革新 変換効率27.81%(HIBC)

以上の情報から、LONGiは太陽光発電業界において非常に強固な地位を築いており、今後の展開にも注目が集まります。特に、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた取り組みは、今後の業界の発展に大きな影響を与えることでしょう。

参考リンク: