2025年6月1日始動、中大規模木造建築ブランドBELCEAUが木造建築の未来を切り拓く
ベストカレンダー編集部
2025年6月1日 09:48
BELCEAUブランド設立
開催日:6月1日
木造建築ブランド「BELCEAU™」のリリース
2025年6月1日、株式会社LADが新たに中大規模木造建築ブランド「BELCEAU(ベルソー)」を立ち上げました。このブランドは、木造建築の可能性を広げることを目指し、従来の木造に加え、CLT(Cross Laminated Timber・直交集成板)や木造トラスなどの技術を駆使して、全ての規模・用途の建物を木造で実現することを目指しています。
「BELCEAU」のコンセプトは、木造建築物が人々の暮らしを優しく包み込み、「木」と「人」に寄り添うことで「住まい」と「人生」を育むことです。これにより、循環型建築の実現を目指しています。
木造建築の環境への配慮
木造建築はCO2を貯蔵できる特性を持ち、建設時や解体時、さらにはリサイクル時においても環境負荷を低減することができます。2010年に制定された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」以降、木質化は建築業界で大きな議題となっています。特に中大規模建築物における木質化は、日本の豊かな森林資源の活用と環境問題を考慮した際に急務とされています。
近年では、耐火告示仕様の制定やCLT、木造トラスといった技術革新が進み、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と遜色ない耐久性や耐火性、遮音性を実現しています。さらに、優れた断熱性や気密性も兼ね備えており、木造建築の選択肢が広がっています。
大阪万博と木造建築の未来
2025年に開催される大阪万博では、多くの建築物が木造で計画されています。特に注目されるのは、「大屋根リング」と呼ばれるCLTを主構造とした世界最大の木造建築物で、ギネスに認定されています。このような実例は、木造建築物の可能性を再確認させるものであり、今後の建築業界における木造の重要性を示しています。
また、建築コストの高騰に伴い、鉄筋コンクリート造や鉄骨造から木造への切り替えを検討する企業が増加しています。木造建築物はコスト面でも優位性を持ち、軽量であるため地盤への負荷を軽減し、杭や地盤改良のコスト削減にもつながります。
国産材の有効活用と木質化の重要性
日本には豊富な森林資源が存在しますが、コストや流通、人材不足などの課題により、国産材の有効活用が進んでいません。中大規模建築物の木質化は、林業の活性化や日本古来の木造建築技術の保存・継承にも寄与します。
株式会社LADは、BELCEAUを通じて魅力的で合理的な中大規模木造建築物の計画・デザインを進め、次世代の未来を創生するために脱炭素社会の実現に向けて社会のニーズに対応していく方針です。
CLT工法による具体的なプロジェクト
「BELCEAU」における具体的なプロジェクトの一例として、CLT工法を用いたホテル計画が挙げられます。このホテルは、木造ならではの温かみを持ちながら、現代的なデザインと機能性を兼ね備えた施設となる予定です。
以下は、CLT工法によるホテル計画のイメージパースです。

まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド名 | BELCEAU(ベルソー) |
| 設立日 | 2025年6月1日 |
| 目的 | 中大規模木造建築物の実現 |
| 技術 | CLT、木造トラスなど |
| 環境への配慮 | CO2貯蔵、環境負荷低減 |
| 大阪万博での計画 | 木造建築物の採用 |
このように、BELCEAUは木造建築の新たな可能性を提示し、環境に配慮した持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出しています。木造建築の未来に注目が集まる中、今後の展開が期待されます。
参考リンク: