2025年6月開始の東京しごと財団『男女間賃金格差改善促進奨励金』の詳細解説

賃金格差改善奨励金

開催日:6月2日

賃金格差改善奨励金
この奨励金って誰がもらえるの?
東京都内に本社があり、常時雇用300人以下で女性の割合が4割未満の中小企業が対象で、女性の賃金格差改善に取り組む企業に最大100万円が支給されます。
どうやって申請したらいいの?
まず無料のオンラインセミナーを受講し、その後申請書類を準備して提出、審査を経て支給決定となります。詳細は公式ホームページで確認可能です。

東京しごと財団による新たな奨励金の設立

2025年6月2日、公益財団法人東京しごと財団は『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』を新設したことを発表しました。この奨励金は、最大100万円が支給され、女性従業員の処遇向上や賃金の引上げを目的としています。

この取り組みは、女性の社会進出を促進し、職場での男女平等を実現するための重要な施策の一環です。特に、賃金格差の是正は、長年の課題であり、企業の持続可能な成長に寄与するものとされています。

東京しごと財団『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』を新設~最大100万円を支給 画像 2

奨励金の背景と目的

厚生労働省は、2026年3月末を期限とする女性活躍推進法の延長を決定しました。この法改定により、従業員301人以上の企業だけでなく、101人以上の企業にも管理職に占める女性比率及び男女間賃金差異の公表が義務付けられることになります。

このような法改定は、女性の社会進出や職場での平等を推進するための重要なステップですが、多くの中小企業では人材やリソースが不足しているため、対応が難しくなることが懸念されています。

そのため、東京しごと財団は東京都内の中小企業を対象に『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』を提供し、専門家を派遣するなどして企業の取り組みを支援します。

東京しごと財団『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』を新設~最大100万円を支給 画像 3

奨励金の詳細

本奨励金の概要や対象事業者については以下の通りです。

東京しごと財団『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』を新設~最大100万円を支給 画像 4

1. 奨励金概要

この奨励金は、女性従業員の処遇向上や賃金の引上げを目的とした男女間の賃金格差改善の取り組みに対して支給されます。

2. 対象事業者

奨励金の支給対象となる事業者は、以下の要件をすべて満たす必要があります。

  • 本社または主たる事業所が東京都内にあること。
  • 支給申請日時点で、常時雇用する労働者数が300人以下であること。
  • 支給申請日時点で取り組みの対象とする雇用管理区分の女性の割合が4割を下回っていること。

3. 支給までの流れ

支給を受けるには、以下の3つのステップが必要です。

  1. 申請書類の準備
  2. 申請の提出
  3. 審査と支給決定

詳細については、公式ホームページや募集要項を確認することが推奨されます。

4. 募集期間と支給事業者数

奨励金の募集は複数回に分けて行われ、各回の支給事業者数と締切日は以下の通りです。

回数 支給事業者数 締切日
第1回 先着100社 令和7年6月30日
第2回 先着80社 令和7年8月31日
第3回 先着80社 令和7年10月31日
第4回 先着80社 令和7年12月31日
第5回 先着80社 令和8年2月28日
第6回 先着80社 令和8年4月30日

お申込み方法と問い合わせ先

奨励金の申込みに際しては、まず無料オンラインセミナーの受講が必要です。セミナーへの申し込みは、公式ホームページまたはQRコードから行うことができます。

詳細な情報や疑問点については、以下の連絡先に問い合わせることが可能です。

まとめ

『令和7年度 男女間賃金格差改善促進奨励金』は、女性従業員の処遇向上や賃金の引上げを目的とした重要な取り組みです。東京都内の中小企業を対象に、最大100万円の支給が行われるこの制度は、企業の男女間の賃金格差を改善し、女性の社会進出を促進するための支援となります。

以下に、奨励金の主要な情報をまとめました。

項目 内容
奨励金額 最大100万円
対象事業者 東京都内の常時雇用300人以下の企業で、女性の割合が4割未満
募集期間 2027年6月30日までの各回に分かれた募集
申込み方法 無料オンラインセミナーの受講
問い合わせ先 03-6633-3656

この奨励金は、男女間賃金格差を改善するための重要な施策であり、中小企業が積極的に活用することが期待されます。