2025年6月4日開始「海の恵みをもっと、ずっと。選ぼうMSCラベル」キャンペーンの詳細

「海の恵みをもっと、ずっと。選ぼうMSCラベル」キャンペーンの概要

2025年6月4日、MSCジャパンは「海の恵みをもっと、ずっと。選ぼうMSCラベル」キャンペーンを開始しました。このキャンペーンは、国連が定めた「世界海洋デー」である6月8日に関連し、持続可能で適切に管理された漁業の普及を目的としています。国際的な非営利団体であるMSC（海洋管理協議会）が主催し、日本国内でもその取り組みが進められています。

キャンペーンのオープニングイベントは、2025年6月3日に渋谷よしもと漫才劇場で開催され、MSCアンバサダーのココリコ田中直樹さん、ボーイズグループOWV（オウブ）、お笑い芸人のガクテンソクが出演しました。このイベントでは、持続可能な漁業をサポートするためのメッセージが発信され、参加者に向けてMSCラベルの重要性が伝えられました。

オープニングイベントの内容

イベントでは、キャンペーン動画「MSCアンバサダー・ココリコ田中直樹 × OWV ～どうしても伝えたいこと～」が公開されました。田中さんがOWVのメンバーを訪ね、MSC「海のエコラベル」について熱く語る様子が描かれています。しかし、OWVは本番を控えて忙しく、田中さんの話を聞く時間がないというコント仕立ての内容となっていました。

撮影の裏話として、リハーサルが1度のみで本番一発OKだったことが明かされ、会場からは称賛の声が上がりました。また、動画の中でMSC「海のエコラベル」が何であるかは説明されず、共演したOWVやガクテンソクもその内容を理解できていないままでした。

MSC「海のエコラベル」についてのトークセッション

続いて行われた“MSC「海のエコラベル」ってなあに？”のコーナーでは、田中さんがMSC「海のエコラベル」について詳しく説明しました。世界の水産資源の現状や、MSCが設立された背景について触れ、特にカナダでの過剰漁獲による漁業崩壊の事例を挙げました。

• 田中さんは「このラベルが付いた製品を選ぶことで、水産資源と環境に配慮した持続可能な漁業が広がっていく」と呼びかけました。
• OWVのメンバーやガクテンソクも、実際のMSCラベルが付いた商品を見て「見たことがある」「買ったことがある」と声を上げ、MSCについての理解を深めました。

アハ大漁ムービーとプレゼントキャンペーン

イベントでは、MSC認証に関連した魚種の豆知識を学べる「アハ大漁ムービー」も紹介されました。このムービーでは、ゆっくりと変化する一本釣りカツオ漁業の写真を見つめ、変化を当てるという挑戦が行われました。参加者全員が苦戦し、正解発表時にはカツオの縞模様の向きが変わるという驚きの事実が明らかになりました。

イベントの最後には、プレゼントキャンペーンの賞品として「魚の漢字が出てくるタオル」が紹介されました。このタオルは、40度以上のお湯に浸すと魚柄が消え、代わりに魚の漢字が浮かび上がるという特別なデザインです。登壇者たちは水槽のお湯に浸したタオルを持ち上げようとしましたが、用意されていたのは熱湯で、驚きの声が上がりました。

プレゼントキャンペーンの詳細

キャンペーン期間中、MSCジャパンの公式Instagramアカウントをフォローし、「アハ大漁ムービー」を視聴してコメントすると、抽選で「魚の漢字が出てくるタオル」などのオリジナルグッズが当たります。多くの方のご応募が期待されています。

キャンペーン特設ページや動画のリンクも用意されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

• キャンペーン特設ページ: こちら
• キャンペーン動画URL: こちら
• キャンペーン動画「完全版」URL: こちら
• MSCジャパン公式Instagram: こちら

MSC（海洋管理協議会）について

MSCは、将来の世代まで水産資源を残すために、認証制度と水産エコラベルを通じて持続可能で適切に管理された漁業の普及を目指す国際的な非営利団体です。1997年にロンドンで設立され、現在は25カ国に事務所を持ち、世界中で活動しています。

日本ではMSCジャパンが2007年に設立され、2023年度には世界約70カ国で20,000品目以上、日本では約700品目が販売されています。国内ではイオングループや生協・コープ、セブン＆アイグループ、マクドナルドなどで購入可能です。

MSC漁業認証規格の重要性

MSCの漁業認証規格は、最新の科学的根拠に基づいて策定されており、FAO（国連食糧農業機関）とISEAL（国際社会環境認定表示連合）の要求事項を満たした唯一の漁業認証プログラムです。漁業がこの規格を満たすためには、以下の3つの条件が必要です。

1. 水産資源が持続可能なレベルにあること。
2. 漁業による環境への負荷が最小限に抑えられていること。
3. 長期的な持続可能性を確保する管理システムが機能していること。

これらの条件は、第三者審査機関による審査を通じて実証されます。

まとめ

今回の「海の恵みをもっと、ずっと。選ぼうMSCラベル」キャンペーンは、持続可能な漁業の重要性を広めるための取り組みとして、さまざまなイベントや活動を通じて実施されています。MSCの取り組みを理解し、MSCラベルが付いた製品を選ぶことで、我々の未来に貢献することができます。

これらの情報を通じて、MSCの活動が持続可能な未来に向けた重要な一歩であることを理解していただければ幸いです。