2025年6月6日発表:ATOMicaがJR東日本主導のシリーズB資金調達1stクローズを完了し成長加速へ
ベストカレンダー編集部
2025年6月6日 16:42
ATOMica資金調達1stクローズ
開催日:6月6日

ATOMica、シリーズBラウンドの資金調達を実施
株式会社ATOMica(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役:嶋田 瑞生、南原 一輝)は、2025年6月6日にシリーズBラウンドの資金調達において、1stクローズを完了したことを発表しました。この調達ラウンドでは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)を主たる出資者とし、グローバル・ブレイン株式会社が運営する「高輪地球益ファンド」がリード投資家として参加しました。また、既存投資家である株式会社ふくおかフィナンシャルグループ傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズも引受先として名を連ねています。
今回の資金調達は、これまでのATOMicaの成長を支える重要なステップであり、調達総額や資金使途については、今夏に予定されているファイナルクローズと合わせて発表される予定です。

資金調達の背景と目的
ATOMicaは、ソーシャルコワーキング®事業を中心に、地域や社会の課題に向き合いながら共創を持続的に生み出すスタートアップです。今回の資金調達のポイントは、特に高輪地球益ファンドからの出資にあります。このファンドは、JR東日本が2025年5月に開設した共創拠点「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub(LiSH)」を起点に、環境・モビリティ・ヘルスケアを中心としたスタートアップ支援を目的に設立されています。
ATOMicaは、LiSHの企画・運営を担っており、今回の出資を通じて、より深い共創関係を築くことを目指しています。具体的には、日本全国からスタートアップをLiSHに呼び込み、そこで成長を加速させたスタートアップを全国に結ぶことで、大きな循環を生み出す広域スタートアップエコシステムの構築に貢献することを目指しています。

ATOMicaの事業状況と成長戦略
ATOMicaは、創業以来「頼り頼られる関係性を増やす。」というミッションを掲げ、多様な場とコミュニティの企画・運営を通じて共創を推進しています。2025年6月現在、コミュニティマネージャーの在籍数は232名となり、全国29都道府県にある53施設で活躍しています。
さらに、ATOMicaは自社開発のSaaS「knotPLACE(ノットプレイス)」を用いて、共創施設の運営DXとコミュニティマネージャーのイネーブルメントを進めています。導入先施設数は120を超え、全国各地で共創の輪が広がっています。
- コミュニティマネージャーの役割:
- 施設の利用者同士の結びつきを促進
- 地域を横断して人や企業を結ぶ
- 企業と学生、企業と地域を結ぶ支援
また、全国の人・企業・地域を結ぶキャリアプログラム「Coyage(コヤージュ)」や、カスタマーサクセスコミュニティを抱える「KOMMONS(コモンズ)」なども展開しており、事業規模は昨年度比約3倍に成長しています。

新たな体制と今後の展望
2025年5月30日付で、グローバル・ブレイン株式会社より木塚健太氏が社外取締役に就任しました。彼の豊富な知見と経験を活かし、ATOMicaは成長加速とガバナンス強化を進めていく予定です。
現在、ATOMicaでは「コミュニティマネージャー」を積極的に募集しています。コミュニティマネージャーは、組織や地域において人と人の関係性を結ぶプロフェッショナルであり、コワーキングスペースやインキュベーション施設、大学、オフィスなど、ATOMicaが運営するすべての施設に常駐します。
また、企業・学校・自治体との共創パートナーも募集しており、地域特性やパートナー様の目的に寄り添いながら、コミュニティマネージャーの派遣・常駐を通じて、コワーキングスペースの企画から運営までを一括で受託しています。

まとめ
ATOMicaのシリーズBラウンドの資金調達は、JR東日本やFFGベンチャービジネスパートナーズなどの出資を受け、今後の成長を加速させる重要な一歩となります。新たな体制のもと、全国各地での共創を通じて、地域や社会の課題解決に向けた取り組みをさらに強化していくことが期待されます。
項目 | 詳細 |
---|---|
企業名 | 株式会社ATOMica |
資金調達ラウンド | シリーズBラウンド |
主な出資者 | JR東日本、グローバル・ブレイン、高輪地球益ファンド、FFGベンチャービジネスパートナーズ |
コミュニティマネージャー在籍数 | 232名 |
運営施設数 | 53施設 |
導入先施設数(SaaS) | 120施設 |
事業規模の成長率 | 昨年度比約3倍 |
これらの情報を通じて、ATOMicaの今後の展開や成長の可能性が見えてきます。今後の活動に注目が集まります。
参考リンク: