2025年6月6日『HANAZONO』が米iTunesシンガーソングライター3位・オルタナティブフォーク1位獲得の背景
ベストカレンダー編集部
2025年6月6日 17:16
HANAZONO米国チャート快挙
開催日:6月6日
『HANAZONO』がアメリカiTunes「シンガーソングライター」全米チャート3位を記録
2025年6月6日、WINGROUP Inc.は、日本語楽曲『HANAZONO』がアメリカのiTunes「シンガーソングライター」チャートで3位にランクインしたことを発表しました。この快挙は、日本語の楽曲としては極めて異例のものであり、オルタナティブフォークチャートでは堂々の1位を獲得しました。
この日、アメリカのiTunesチャートの上位には、オーストラリアの国民的シンガーDean Lewis(1位)、TikTokで急成長中の英国シンガーMyles Smith(2位)、そしてグラミー受賞シンガーソングライターTracy Chapmanなど、名だたるアーティストたちが名を連ねていました。そんな中で、日本人シンガーソングライターNISHIOKAによる日本語曲『HANAZONO』が3位にランクインしたことは、音楽界における重要な出来事と言えるでしょう。
『HANAZONO』の背景と内容
『HANAZONO』は、大阪市西成区・花園町をルーツに持つシンガーソングライターNISHIOKAが、自らの原点と向き合いながら制作した楽曲です。この曲は、暴動や貧困、差別など、長らく社会の周縁に置かれてきた地域の音を素朴なサウンドと裸の言葉で描き出しています。派手な演出やバズとは無縁であり、むしろそのシンプルさが海外で評価される要因となりました。
『HANAZONO』は、万博開催中の大阪から発信されたもう一つのリアリティを象徴しています。2025年春、大阪・関西万博が開幕し、世界中が「未来」を語る中で、この曲は「過去」と「現実」を貫く重要なメッセージを届けています。夢を語る大舞台の裏側で、地に足をつけた音楽が、誰にも頼らずに世界へ届いたのです。
iTunesチャートにおける異常性
アメリカのiTunes「シンガーソングライター」チャートには、Dean LewisやTracy Chapman、James Taylor、Bob Dylan、Cat Stevens、Passengerなど、名だたる巨匠や現行トップアーティストが並んでいます。その中で、日本語の楽曲が3位にランクインしたことは、構造的に極めて珍しい現象です。さらに、オルタナティブフォークチャートでは1位を獲得しており、Joan BaezやAvi Kaplan(元Pentatonix)を抑えた順位は、ジャンル的な文脈においても大きなインパクトを与えています。
このような快挙は、音楽が言語や国境を越えて届く可能性を示すものであり、NISHIOKAの楽曲が持つ力を再認識させるものです。『HANAZONO』の成功は、単なる順位の問題ではなく、音楽の本質を突きつける現象であると言えるでしょう。
NISHIOKAの活動と今後の展開
NISHIOKA(ニシオカ)は、大阪市西成区出身のシンガーソングライターであり、現在は独立レーベル「Tune Factory」からのリリースを中心に、インディペンデントな活動を展開しています。制作・配信・プロモーションまでをセルフで行い、ジャンルや国境に捉われない“生きた音”を軸に活動しています。
8月には新曲をリリースする予定であり、今回のチャート実績をもとに、今後は海外ラジオやインディーメディアとの連携も視野に入れています。また、5月3日にはiTunes UKで5位、Spotify UK「Top 50」にも過去ランクインしており、欧米圏での静かな広がりを足がかりに、さらなる展開が期待されています。
まとめ
『HANAZONO』の成功は、日本語楽曲がアメリカの音楽シーンで評価される新たな可能性を示しています。以下に、この記事で紹介した内容を整理しました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 楽曲名 | HANAZONO |
| アーティスト | NISHIOKA |
| iTunesシンガーソングライターチャート | 3位 |
| オルタナティブフォークチャート | 1位 |
| リリース日 | 2025年6月6日 |
| ルーツ | 大阪市西成区・花園町 |
このように、NISHIOKAの『HANAZONO』は、音楽が国境を越えて人々に届く力を証明した作品です。日本の音楽シーンに新たな風を吹き込むこの楽曲の今後の展開に注目が集まります。
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