2025年6月9日開始、AI孔明™ on IDX for ECがEC業務の受注管理・在庫・返品をAIで効率化
ベストカレンダー編集部
2025年6月9日 12:19
AI孔明ECモジュール提供開始
開催日:6月9日

AIデータ社が新たに提供する「AI孔明™ on IDX for EC」
2025年6月9日、AIデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佐々木隆仁)は、次世代生成AIプラットフォーム「AI孔明™ on IDX」をカスタマイズし、EC業界向けの新モジュール「AI孔明™ on IDX for EC」の提供を開始しました。このモジュールは、EC業務の中心となる受注管理システム(OMS)や各種ECモールAPI(楽天、Amazon、Shopify、Yahoo!など)とデータ連携し、業務を一元的に支援する次世代EC最適化ソリューションです。
「AI孔明™ on IDX for EC」は、注文処理、出荷、返品、在庫、顧客対応といった多岐にわたる業務を生成AIと統合データ基盤IDXで支援します。この新たなソリューションは、EC業界の複雑化する運営環境において、より効率的な業務運営を実現することを目指しています。
EC業務の複雑化と生成AIの役割
現在のEC業務は、さまざまな課題を抱えています。具体的には、以下のような問題が挙げられます:
- モールごとの異なる注文フォーマットや在庫連携の煩雑さ
- セールやキャンペーン時に急増する注文処理の負担
- 発送遅延や返品、クレーム対応の属人化
- 顧客とのコミュニケーションの負荷増大
- 適正在庫の見極めや調達タイミングの難化
これらの課題に対して、AI孔明™ on IDX for ECは、既存のOMSやモールシステムを活用しつつ、生成AIが業務を横断的に支援・提案します。これにより、業務の効率化と迅速な意思決定が可能となります。
システム構成と連携の全体像
AI孔明™ on IDX for ECは、以下のようなシステム構成と連携を特徴としています:
- OMS / ECモールAPI連携(オプション要開発)
主要なECモール(楽天、Amazon、Yahoo!、Shopify、BASEなど)とOMSを接続し、受注データ、商品情報、在庫情報をIDXに自動同期します。 - データの業務横断的構造化
IDXが注文から出荷、配送、返品、評価、再購買までの一連のデータを標準化し、生成AIが活用しやすい形式に整えます。 - 生成AIによる意思決定支援
在庫の減少に関する調達タイミングや返品理由の傾向など、さまざまな問いに対してAIが自然言語で回答します。
主な機能と導入効果
AI孔明™ on IDX for ECには、以下のような主な機能があります:
- 1. 売れ筋・返品リスクの自動抽出と改善提案
- 購買率、返品率、レビュー分析をもとに改善点をAIが提示します。
- 2. セール・広告タイミングの最適提案
- 季節要因や競合状況、在庫変動を踏まえ、効果的なセール案を生成します。
- 3. 出荷トラブル要因分析と対処策提示
- 配送遅延や発送ミスのパターンを学習し、事前予測と対策を提案します。
- 4. FAQ・定型対応文の自動生成
- 過去の問い合わせログを学習し、問い合わせ対応のAI化を支援します。
- 5. 商品レビューの分析と要約
- 数百件のレビューを自然言語で要約し、商品改善やページ訴求に活用します。
これらの機能により、以下のような定量的な改善が期待できます:
指標 | Before | AI孔明 導入後 |
---|---|---|
在庫不足による販売機会損失率 | 月5~10% | 1~3%に改善 |
問い合わせ対応時間 | 1件あたり10~15分 | 1件あたり約1~3分 |
AI補助付き商品レビューの対応反映期間 | 1~2週間 | 1日以内で社内展開可能 |
返品理由の分類作業 | 担当者2名で月10時間 | 自動分類+要約で30分 |
AI孔明™の特長と実証導入の募集
本モジュールの最大の特長は、既存のOMSやECモールとのデータ連携における親和性の高さです。システムを入れ替える必要はなく、現在の業務フローにAIという頭脳と横断データ基盤を加えることで、売上とカスタマーエクスペリエンス(CX)の両立を目指すことができます。
現在、「AI孔明™ on IDX for EC」では、生成AIを活用したEC運営の新たなモデルとして、複数のEC事業者と共同実証の準備を進めています。経済産業省の支援制度を活用した実証実験も検討しており、D2Cブランドや複数モール出店中の事業者、年間数千件以上の注文がある中堅EC企業など、幅広い事業者にとって、AI孔明が次のレベルのEC運営への足がかりになると期待されています。
まとめ
AIデータ株式会社が提供する「AI孔明™ on IDX for EC」は、EC業界の複雑な業務を生成AIによって効率化し、業務の最適化を実現する新しいソリューションです。以下に本記事で紹介した内容を整理しました:
内容 | 詳細 |
---|---|
提供開始日 | 2025年6月9日 |
システム名 | AI孔明™ on IDX for EC |
主な機能 | 売れ筋・返品リスクの自動抽出、セール提案、出荷トラブル分析など |
導入効果 | 在庫不足による損失率改善、問い合わせ対応時間の短縮など |
共同実証募集対象 | D2Cブランド、複数モール出店中の事業者、中堅EC企業など |
このように、AI孔明™ on IDX for ECは、EC業務の効率化と顧客体験の向上を両立させるための強力なツールとなることが期待されています。
参考リンク: