2025年6月10日開始、PassLogicがMicrosoft 365のEAM対応で多要素認証とデバイスレス二段階認証を実現
ベストカレンダー編集部
2025年6月10日 11:59
PassLogic EAM対応開始
開催日:6月10日
PassLogic、Microsoft 365の外部認証方法(EAM)で多要素認証とデバイスレス型の二段階認証を実現
2025年6月10日、パスロジ株式会社は、Microsoft 365の認証強化手段として多要素認証と二段階認証を提供可能になったことを発表しました。この新機能は、Microsoft Entra IDの外部認証方法(External Authentication Methods:以下、EAM)に対応するもので、特に大規模組織における認証セキュリティの強化に最適です。
パスロジ株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、証券コード4426で東証TOKYO PRO Marketに上場しています。代表取締役社長の小川秀治氏が率いる同社は、法人向け多要素認証ソリューション「PassLogic(パスロジック)」を展開しており、官公庁や地方自治体、教育機関、独立行政法人などの大規模組織に対して、安全性の高い認証環境を低コストで柔軟に実現することが可能です。
PassLogicの特徴と機能
PassLogicは、知識・所有物・生体の3要素すべてに対応した多要素認証ソリューションです。特に注目すべきは、マトリックス方式の「PassLogic認証」であり、これにより9種類の認証方法を自由に組み合わせることができます。環境が変化した場合でも、状況に応じて認証方法を切り替えられるため、長期的な利用が可能です。
このソリューションは、Microsoft 365をはじめとするSSO連携や、SASE / SSE / VPN、Windows OS端末の認証強化にも対応しています。具体的な機能としては、以下のようなものがあります:
- 多要素認証:PassLogic専用のモバイルアプリ「PassLogic Authenticator」によるソフトウェアトークン、またはハードウェアトークンを利用
- 二段階認証:マトリックス方式による「PassLogic認証」を用い、外部デバイスを必要としないデバイスレス型の二段階認証環境を提供
EAMの主なメリット
Microsoft Entra IDのEAMは、Microsoft 365へのサインインを多要素認証化するために外部プロバイダーを選択可能にする新しい認証連携方法です。従来のSAMLを用いた認証連携と比較して、以下のようなメリットがあります。
- ID管理をEntra IDに一本化できる(SAML連携ではIdPとの二重管理が必要)
- ID入力回数が1回で済む(SAML連携では2回必要)
- Entra IDのSSO機能をそのまま活用可能
- 連携手順が簡素化され、設定の難度が低い
このように、EAMを用いることで、ユーザーの負担を軽減し、セキュリティを強化することができます。
マトリックス方式のPassLogic認証
PassLogicの特徴的な機能であるマトリックス方式の認証は、直感的かつシンプルな操作で高いセキュリティを実現します。具体的には、ログイン画面に表示されるマトリックス表の乱数から、あらかじめ設定したパターンに沿って数字を読み取るだけで、強力なワンタイムパスワードを生成します。
この方式の利点は、パスワードそのものを記憶する必要がなく、忘却の心配がないことです。さらに、ワンタイムパスワードに英字や記号を追加することで、安全性をさらに強化することが可能です。
大規模組織のセキュリティ課題を解決
PassLogicのEAMへの対応は、特に以下のような環境においてセキュリティ強化で効果を発揮します:
- スマートデバイスが支給されていない環境
- 大規模なユーザー基盤を持つ組織
- Microsoft 365を利用している組織
具体的なターゲット市場には、独立行政法人、教育委員会配下の学校、行政機関などが含まれます。例えば、独立行政法人の職員数は約56万人、教育委員会配下の生徒数は約1,700万人、教員数は約170万人、行政機関の国家公務員数は約58.9万人、地方公務員は約280万人に達します。
共創パートナー募集と提供開始時期
パスロジは、本機能を活かしたMicrosoft 365の認証強化という新市場の開拓を共に目指すパートナーを募集しています。販売店や代理店、また自社サービスへのPassLogicの組み込みに興味のあるITサービス事業者からの連絡を歓迎します。
PassLogicのEAMへの対応機能は、リリース準備が整い次第提供を開始します。また、パスロジは、Microsoft Entra IDのEAMへの対応におけるPassLogicの設定を支援する資料を提供します。
パスロジ株式会社の概要
パスロジ株式会社は2000年に設立され、持続可能な情報セキュリティインフラの構築に貢献する技術の研究開発を続けてきました。特許権の取得件数は、日本国内38件、国内外合計125件を有し、多くの企業や政府機関に採用されています。累計発行ライセンス数は115万以上に達し、自社開発の純国産セキュリティシステムとして、海外各国の政府・団体の影響を受ける可能性が低く、安心して利用できる環境を提供しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | パスロジ株式会社 |
| 設立 | 2000年2月24日 |
| 資本金 | 1億円 |
| 上場区分 | 東京証券取引所 TOKYO PRO Market(証券コード4426) |
| 所在地 | 東京都千代田区神田神保町1-6-1 タキイ東京ビル |
| 主要製品 | PassLogic、4Login、クリプタン |
以上の情報を基に、PassLogicが提供する多要素認証と二段階認証の機能について理解を深めることができるでしょう。これにより、Microsoft 365を利用する大規模組織のセキュリティを一層強化する手段として、PassLogicがどのように貢献できるかを考えることが重要です。
参考リンク: