7月3日公開予定『ラストドリーム』AI生成SF短編がプチョン国際映画祭で世界初上映へ
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 10:57
ラストドリーム世界初上映
開催期間:7月3日〜7月13日

すべてがAIで生み出された黙示録的SF短篇『ラストドリーム』のワールドプレミア決定
株式会社ピラミッドフィルムは、2025年7月3日(木)から韓国・富川市で開催される第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)において、串田壮史監督の最新作『ラストドリーム』が「Bucheon Choice: AI Films」部門に正式招待され、世界初上映(ワールドプレミア)されることを発表しました。
本作『ラストドリーム』は、全編にわたって生成AIによる映像・台詞・音楽で構成されたAI映画であり、AI技術の最前線を象徴する作品として国際的な注目を集めています。AI映画の新たな可能性を探る本作は、映画祭において特に注目されることでしょう。

第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)の概要
プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)は、アジア最大のジャンル映画祭として知られています。特に「Bucheon Choice: AI Films」部門は、2024年に新設されたAI映像に特化した国際的なコンペティション部門です。この部門では、AIによって制作された物語映画の革新性と完成度を競い合います。
昨年の受賞作品には、フランスの『Where Do Grandmas Go When They Get Lost?』が最優秀AI映画賞を受賞し、韓国の『Snowfall』が技術功労賞と観客賞のダブル受賞を果たしました。これにより、AI映画の重要性とその可能性が広く認識されるようになりました。

『ラストドリーム』のあらすじとテーマ
『ラストドリーム』は、新たなる世界大戦により壊滅した地球で、最後の人類となった宇宙飛行士の物語です。彼は光のない空間を漂いながら、目の前に現れた神秘的な岩と共鳴し、ビッグバンから地球の誕生、そして滅亡までの46億年の歴史を目の当たりにします。
監督の串田壮史は、「死にゆく魂は、走馬灯によって人生の意義を見つける」という概念を作品に取り入れています。この普遍的な真理は、時代や民族を越えて語り継がれています。本作は、パンデミックや戦争によって“絶滅”を意識せざるを得ない現代人類に対して、「地球という存在の走馬灯は、私たちに何を見せるのか?」という問いを投げかけるものです。
監督プロフィールと制作背景
串田壮史監督は1982年に大阪で生まれ、ピラミッドフィルムに所属しています。彼の長編デビュー作『写真の女』(2020)は、東京国際映画祭やファンタジア、フライトフェストなどに正式出品され、40の賞を受賞しました。続く作品『マイマザーズアイズ』(2023)は、「J ホラー第三の波」を切り拓く作品として評価されています。
『ラストドリーム』は、ピラミッドフィルムが新たに設立した「PYRAMID AI」による初のAI映画作品です。PYRAMID AIは、創業47年の老舗映像制作会社が生成AIを活用したクリエイティブ領域に本格進出するために立ち上げた新組織です。これにより、映像制作やAIプロンプト設計、コンサルティング、生成支援など、多岐にわたるサービスを提供し、AIとクリエイターの協働による新たな映像表現を追求しています。
作品情報と映画祭詳細
『ラストドリーム』の基本情報は以下の通りです。
- タイトル:ラストドリーム(Last Dream)
- 上映時間:10分
- 製作年:2025年
- ジャンル:SF
- 言語:英語/日本語字幕
- 脚本・監督:串田壮史
- 制作・配給:ピラミッドフィルム
- 制作協力:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
映画祭に関する情報は以下の通りです。
- 名称:第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)
- 会期:2025年7月3日(木)〜7月13日(日)
- 開催地:韓国・富川市
- 公式サイト:https://www.bifan.kr/eng/
また、『ラストドリーム』の公式SNSアカウントも開設されています。以下のリンクから最新情報をチェックできます。
- X(旧Twitter):https://x.com/lastdreamsf
- Instagram:https://www.instagram.com/lastdreamsf
さらに、ポスタービジュアルや場面スチール、予告篇は以下のリンクからダウンロード可能です。
ダウンロードリンク
まとめ
本記事では、串田壮史監督の最新作『ラストドリーム』が第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭でワールドプレミアを迎えることについて詳しく紹介しました。AI技術を駆使した本作は、現代人類の生と死、そして地球の存在について深い問いを投げかける作品です。映画祭での上映を通じて、多くの観客にそのメッセージが届くことが期待されます。
項目 | 詳細 |
---|---|
作品タイトル | ラストドリーム(Last Dream) |
上映時間 | 10分 |
製作年 | 2025年 |
ジャンル | SF |
言語 | 英語/日本語字幕 |
映画祭名称 | 第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN) |
会期 | 2025年7月3日〜7月13日 |
開催地 | 韓国・富川市 |
このように、AIによる映像制作の最前線を体感できる『ラストドリーム』は、映画祭での上映を通じて、観客に新たな視点を提供することでしょう。