2025年6月11日発表|新入社員意識調査2025で見る成長意欲と理想の上司像
ベストカレンダー編集部
2025年6月11日 11:34
新入社員意識調査2025結果発表
開催日:6月11日

新入社員意識調査2025の概要
2025年6月11日、ALL DIFFERENT株式会社は「新入社員意識調査2025」の結果を発表しました。この調査は、2025年度に入社する新入社員3,933人を対象に行われ、彼らが自身の成長に対してどのように考えているかを探るものです。調査期間は2025年3月25日から4月24日までの約1ヶ月間にわたり、主に仕事に対する意欲や成長に必要な要素についてのデータが収集されました。
調査結果からは、現在の新入社員が抱える意識や価値観が明らかになり、企業にとっても重要な示唆を提供しています。特に、仕事に対する意欲や求める上司像についてのデータは、今後の人材育成や組織運営において大きな指針となるでしょう。

調査結果の主なポイント
調査結果は以下のように要約されます。
- 「やる気度が高い」新人は88.1%で、過去9年間で最高の割合を記録
- 成長に必要なものとして「仕事を通じた成功体験」との回答が66.7%で最も高い割合
- スキルアップのために取り組みたいことは「仕事を通じたスキルアップ」が65.9%で1位
- 社会人1年目で身につけたいスキルは「ビジネスマナー」が73.7%でトップ
- 理想の上司像は「間違いを指摘して正してくれる」が56.3%で1位

やる気度の分析
2025年度の新入社員に対する「やる気度」に関する調査では、88.1%が「やる気度が高い」と回答しました。この数値は、過去9年間で見ても最高の割合です。また、やる気度が低いとする回答者はわずか1.1%であり、全体的に新入社員の意欲が高まっていることが示されています。
このような高いやる気度の背景には、企業における新卒採用の売り手市場が影響していると考えられます。新入社員は、自己成長の機会を求めており、企業側もその期待に応える必要があります。

成長に必要な要素とは
次に、自身の成長に必要な要素について調査した結果、「仕事を通じた成功体験」との回答が66.7%で最も高い割合を占めました。続いて、「仕事を通じた失敗体験」が59.4%、「上司や先輩からの事後のフィードバック」が55.7%という結果が得られました。
この結果から、新入社員は成功体験を重視し、失敗からも学びたいと考えていることがわかります。特に、フィードバックの重要性が強調されており、上司や先輩からのサポートが成長に欠かせない要素であることが示されています。

スキルアップのための取り組み
新入社員が今後取り組んでみたいスキルアップの方法についての調査では、「会社での仕事を通じてスキルアップを図っていきたい」との回答が65.9%に達しました。この結果は、仕事を通じた学びが重要視されていることを示しています。
次いで、「自分の人脈を通じてその人から学びたい」が29.7%、そして「ビジネス本を読んでみたい」が24.8%という結果が続きました。これらのデータは、実務を通じての経験がスキル向上に寄与すると考えられていることを示しています。

理想の上司像
新入社員が考える理想の上司像についての調査では、「間違いを指摘して正してくれる」が56.3%でトップとなりました。次いで「具体的に手順を細かく教えてくれる」が43.0%、「仕事やキャリアの悩みを相談できる」が40.5%という結果が得られました。
男女別に見ると、男性は「間違いを指摘して正してくれる」という回答が高く、女性は「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」という回答が男性よりも10.8ポイント高い46.0%となっています。このことから、男女で求める上司像に若干の違いがあることがわかります。

まとめと考察
本調査の結果から、2025年度の新入社員は高いやる気を持っており、成長に対して積極的な姿勢を示しています。特に、成功体験を重視し、仕事を通じたスキルアップを望んでいることが明らかになりました。また、フィードバックを求める姿勢や理想の上司像も、成長を促すための重要な要素とされています。
今後の人材育成においては、新入社員の高いやる気を活かし、具体的な業務指導やフィードバックを通じて成長を促すことが求められます。企業は、新入社員の期待に応える形で、育成プログラムを充実させることが重要です。
調査項目 | 結果 |
---|---|
やる気度が高い割合 | 88.1% |
成長に必要な要素(成功体験) | 66.7% |
スキルアップのための取り組み(仕事を通じて) | 65.9% |
身につけたいスキル(ビジネスマナー) | 73.7% |
理想の上司像(間違いを指摘してくれる) | 56.3% |
このように、調査結果は新入社員の意識や期待を反映しており、企業にとっては人材育成や組織運営において重要な示唆を提供しています。
参考リンク: