2025年6月2日発表の暗号資産投資意欲と懸念点、世代別・性別の違いを調査
ベストカレンダー編集部
2025年6月12日 09:46
暗号資産投資調査発表
開催日:6月2日

暗号資産投資への期待と不安
株式会社フォーイットが運営するWeb3メディア「Mediverse(メディバース)」は、2025年6月2日に実施した『暗号資産(仮想通貨)投資に関するアンケート』の結果を発表しました。本調査は、全国の20歳以上の男女500人を対象に、暗号資産投資への興味や不安を探る内容となっています。
近年、暗号資産の代表格である「ビットコイン(Bitcoin/BTC)」は、2025年5月22日に約11万ドルの史上最高値を記録し、機関投資家の参入や各国政府の戦略的な保有政策が注目を集めています。しかし、暗号資産業界ではサイバー攻撃も増加しており、特に2025年2月にはドバイを拠点とする大手取引所「Bybit」が過去最大規模の攻撃を受けるなど、セキュリティ面への懸念も高まっています。このような背景を踏まえ、調査結果を見ていきます。

調査結果の概要
調査の結果、暗号資産への投資意欲や関心度、懸念点が明らかになりました。以下にその詳細を示します。

暗号資産への投資意欲
暗号資産への投資意欲を尋ねたところ、投資してみたいと回答したのは23.6%で、約4人に1人が前向きであることがわかりました。性別や年代による差異も見られ、特に男性の投資意欲が高く、50代では男性34%、女性6%と、6倍近い差がありました。40代の男性の投資意欲が最も高く、42.0%に達しています。
世帯年収別に見ると、世帯年収1,000万円以上の層では41.4%が投資意欲を示し、300万円未満の層の16.7%と比べて約2.5倍の差が見られました。

暗号資産への関心度
次に、暗号資産投資に対する関心度を調査したところ、最も多かったのは「興味のあるものはない(66.4%)」でしたが、次いで「将来的に価値が上がる可能性がある(19.8%)」が続きました。特に、興味のある点としては男性が女性の2倍前後の回答を示し、男性の方が暗号資産投資に対する関心が高いことがわかります。
年代別に見ると、30代が「将来的に価値が上がる可能性がある」との回答が最も多く、28.0%に達しました。世帯年収が上がるにつれ、将来価値への期待が高まる傾向が見られ、世帯年収1,000万円以上では32.8%が期待を示し、300万円未満の層では11.3%にとどまりました。

暗号資産への懸念点
暗号資産投資に対する懸念点を尋ねたところ、「金銭的損失のリスクが怖い」が圧倒的に多く、過半数を占めました。次いで「詐欺・ハッキングなどのセキュリティ面(37.0%)」、「信頼できる情報源がない(19.4%)」、「何から始めればいいか分からない(18.0%)」が続きました。これらの結果は、投資を躊躇する要因が金銭的なリスクと情報の不足であることを示しています。
男女別に見ると、女性の6割以上が「金銭的損失リスクが怖い」と回答しており、男性は36.0%でした。また、セキュリティ面に関する不安も女性が38.0%と、男性の36.0%を上回っています。年代別に見ると、60代では67.0%が金銭的損失リスクを不安視しており、年代が上がるごとにこの懸念が強まる傾向が見られました。

調査結果の総論
今回の調査結果から、暗号資産投資への期待と不安は性別、年代、世帯年収によって顕著に異なることが判明しました。特に、将来的な価値上昇への期待は男性、若年層、高所得層に多く見られ、逆に金銭的損失やセキュリティ面に関する不安は、属性を問わず共通する懸念事項であることが分かります。
新たな投資手法として注目を集める暗号資産は、信頼できる情報提供や安全性の高い取引環境の整備が求められています。このような取り組みにより、現在は投資に踏み出せない層への後押しが期待され、市場のさらなる拡大につながる可能性があります。

調査結果のまとめ
項目 | 結果 |
---|---|
投資意欲 | 23.6%が投資したいと回答 |
関心点 | 66.4%が「興味のあるものはない」、次いで19.8%が「将来的に価値が上がる可能性がある」 |
懸念点 | 「金銭的損失リスクが怖い」が過半数、次いで「詐欺・ハッキングなどのセキュリティ面」 |
この調査を通じて、暗号資産投資に対する期待と不安が明らかになり、今後の市場動向を見守る必要があることが示唆されました。
参考リンク: