2025年6月12日発表:アスエネとダイキンが脱炭素・省エネで戦略的資本業務提携を締結しグローバル展開を加速

アスエネとダイキン提携

開催日:6月12日

アスエネとダイキン提携
アスエネとダイキンの提携って何がすごいの?
アスエネのCO2見える化技術とダイキンの省エネ空調技術を組み合わせ、企業が脱炭素を一気通貫で実行できるサービスを北米と日本で展開する点が画期的です。
今回の提携で企業はどんなメリットがあるの?
CO2排出量の可視化から削減支援、省エネ空調機器の提供まで一貫したサービスを受けられ、省エネによるコスト削減と持続可能な脱炭素経営の推進が可能になります。

アスエネとダイキンの戦略的資本業務提携

アスエネ株式会社(以下「当社」)は、2025年6月12日に、ダイキン工業株式会社(以下「ダイキン」)との戦略的資本業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させるものであり、特に北米および日本市場における事業共創を目的としています。

今回の提携に先立ち、当社はシリーズC2ラウンドのセカンドクローズを実施し、ダイキンを引受先とする第三者割当増資を行いました。この結果、当社の累計資金調達額は106億円に達しました。これにより、脱炭素・省エネ分野での事業拡大を目指す両社の連携がさらに強化されることとなります。

資金調達と提携の背景

脱炭素社会の実現に向けた世界的な動きが加速する中、建物由来のCO2排出量は世界全体の約2〜3割を占めています。特に、空調や照明などのエネルギー管理の最適化が重要な課題となっています。日本では、GX-ETSの導入やSSBJ(サステナビリティ開示基準)に基づく開示義務の拡大により、企業の対応が急務となっています。

米国では、州・自治体や民間企業による脱炭素の取り組みが広がっており、気候目標の達成に向けたアクションが「計画策定」から「実行段階」へと移行しています。特に、建物や設備におけるエネルギー効率向上の取り組みが活発化しており、高精度な排出量可視化と連動した実行可能なソリューションへのニーズが高まっています。

アスエネの提供するサービスとダイキンの強み

当社が提供するCO2排出量の見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」は、国内においてNo.1の導入実績を誇ります。このサービスは、CO2排出量の見える化を実現し、企業が持続可能な成長を遂げるための基盤を提供します。また、米国には現地法人「ASUENE USA」を設立し、地域特性に応じた市場密着型の事業展開を推進しています。

一方、ダイキンは、空調業界のリーディングカンパニーとして、世界170カ国以上で事業を展開しています。特に米国市場では、空調・冷凍事業で1.5兆円超の売上を誇り、近年さらに顕著な成長を遂げています。ダイキンの強みである空調・ビルマネジメント領域の脱炭素・省エネソリューションと、当社のサービスを組み合わせることで、企業がワンストップで脱炭素を実行できる仕組みを構築します。

業務提携の具体的な内容

本提携により、両社は脱炭素プラットフォームと省エネ・削減ソリューションを連携させ、企業がCO2排出量の見える化から実行可能な削減ソリューションの導入・実行支援までを一貫して提供します。これにより、省エネは企業にとってコスト削減の手段となり、持続可能な脱炭素の取り組みを推進することができます。

具体的には、以下のようなサービスが提供されます:

  • CO2排出量の見える化
  • 削減ソリューションの導入支援
  • 省エネ空調機器の提供
  • 運用ノウハウの提供

これにより、両社は北米および日本市場における競争力を一層高め、持続可能な成長に向けた取り組みを加速させることを目指します。

両社からのコメント

ダイキン工業株式会社の宮武正明氏は、「気候変動対策と企業のESG経営への対応が世界的に求められる中、CO2排出量の可視化と削減の取り組みは不可欠です。アスエネの高精度なCO2排出量算定技術と、当社の省エネ空調機器や運用ノウハウを組み合わせることで、企業の脱炭素化に向けた具体的かつ実行可能なソリューションをワンストップで提供していきます」と述べています。

また、アスエネの西和田浩平氏は、「グローバルに事業を展開する空調のリーディングカンパニーであるダイキンと戦略的資本提携を結べたことを光栄に思います。この提携を通じて、日本市場でのリーダーシップをさらに強化し、北米でもNo.1を目指します」とコメントしています。

会社概要

以下に、アスエネとダイキンの会社概要をまとめます。

会社名 代表者 所在地 事業内容 URL
アスエネ株式会社 西和田 浩平 東京都港区虎ノ門1-10-5 CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」 asuene.com
ダイキン工業株式会社 竹中 直文 大阪市北区梅田1-13-1 空調機器の製造・販売 daikin.co.jp

このように、アスエネとダイキンの提携は、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩であり、両社の強みを生かした新たなビジネスモデルの構築が期待されています。