2025年6月13日発表:大学生のキャリア形成活動と貯金意識の最新動向
ベストカレンダー編集部
2025年6月13日 11:40
大学生キャリア意向調査
開催日:6月13日
キャリア形成活動に関する調査結果の概要
2025年6月13日、株式会社マイナビは「マイナビ 2027年卒大学生キャリア意向調査5月<インターンシップ・キャリア形成活動>」の結果を発表しました。この調査は、2027年3月卒業見込みの全国の大学生および大学院生3,051名を対象に実施されたもので、キャリア形成活動や就職活動に対する学生の意識や行動を明らかにしています。
調査によると、5月のキャリア形成活動への参加率は30.2%で、前月の18.3%から大幅に増加しました。この結果は、インターンシップや仕事体験の実施が本格化する夏に向けて、学生の活動が活発になっていることを示しています。
学生の焦りと貯金意識の高まり
調査結果からは、学生生活の折り返しを迎えた3年生の心境が浮き彫りになっています。83.1%の学生が「もう半分終わってしまったという焦り」を感じており、就職活動に対する不安が高まっていることが分かります。自由回答では、周囲の友人が就職活動を進めている中で自分はまだ準備ができていないことへの焦りや、学業との両立に対する不安の声も多く寄せられました。
さらに、約8割の学生が今後のキャリア形成活動や就職活動に向けて貯金をしている、またはしたいと考えていることも明らかになりました。特に「交通費」に備えて貯金をしている学生が64.4%を占め、インターンシップの対面実施が影響していると考えられます。
貯金に関する具体的なデータ
調査では、就職後に毎月の給料から「5万円以上」を貯金に回したいと考えている学生が54.6%に達しました。これは、金融広報中央委員会の調査による年間の手取り収入からの貯蓄割合の平均が11.0%であることと比較すると、学生が初任給の約20%を貯金したいという意識の高さを示しています。
以下は、学生が貯金を考える理由を示したデータです:
- 交通費:64.4%
- アルバイトができない期間の生活費:56.0%
- 将来の学費:45.9%
- その他の備え:33.8%
調査結果の詳細と考察
調査を担当したマイナビキャリアリサーチラボの研究員、服部幸佑氏は、学生の焦りは自分の将来を真剣に考え始めた証拠であり、必要以上に周囲と比較する必要はないと述べています。また、貯金をしようとする学生が多いことから、経済的な不安を抱えつつも、将来に備える意識が高まっていることが伺えます。
学生時代から「備える力」を身につけることは、キャリア形成だけでなく、人生全般においても大きな強みとなるでしょう。お金の管理だけでなく、自分の将来に向き合う姿勢を大切にしながら、有意義なキャリア形成活動を行ってほしいと服部氏はコメントしています。
調査の実施概要
調査は、2025年5月20日から5月31日までの期間に、マイナビ2027の会員に対してWEBアンケート形式で実施されました。調査対象は2027年3月卒業見込みの全国の大学生および大学院生で、有効回答数は3,051名です。
調査結果の詳細は、以下のリンクから確認できます。
調査結果のまとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| キャリア形成活動参加率 | 30.2% |
| 焦りを感じる学生の割合 | 83.1% |
| 貯金をしたい学生の割合 | 79.7% |
| 毎月5万円以上貯金したい学生の割合 | 54.6% |
| 交通費に備える学生の割合 | 64.4% |
この調査結果から、学生たちが将来に対する真剣な考えを持ち、貯金意識が高まっていることが伺えます。今後のキャリア形成活動に向けて、これらのデータを活かした行動が求められるでしょう。
参考リンク: