6月24日発売「スピン」第12号の魅力と新連載紹介

スピン第12号発売

開催日:6月24日

スピン第12号発売
スピン第12号ってどんな雑誌なの?
スピン第12号は多彩なジャンルの作家たちによる連載やエッセイ、詩歌を収録したオールジャンル雑誌で、独特の紙や印刷技術も特徴です。
表紙の印刷や紙にこだわりがあるって本当?
はい、表紙には欧州製紙メーカーの新製品を使い、UV厚盛り印刷で光沢と立体感を出すなど、紙と印刷技術に特別な工夫が施されています。

オールジャンル雑誌「スピン/spin」第12号の内容と特長

2025年6月24日(火)に発売予定のオールジャンル雑誌「スピン/spin」第12号が、株式会社河出書房新社から発表されました。本号の表紙には著名な作家・高橋源一郎さんの「ことば」が使用され、ポール・コックスさんの絵と共に印象的なデザインが施されています。表紙のデザインは、文字の雨が傘に降り注ぐ様子を表現しており、読者の目を引くこと間違いありません。

本号は、東京都新宿区神楽坂から発信されるもので、ジャンルを超えた多彩なコンテンツが特徴です。特に、紙の専門商社・株式会社竹尾とのコラボレーションにより、毎号異なる「紙」を使用することが特徴であり、第12号ではシルクスクリーン印刷のエキスパートである熊沢印刷工芸株式会社とのコラボも実現しています。

【日常に「読書」の「栞」を】オールジャンルの雑誌「スピン/spin」第12号(6月24日発売予定)の表紙と目次を公開。 画像 2

特別な印刷技術と紙の魅力

「スピン/spin」第12号の表紙には、欧州の老舗製紙メーカー・フェドリゴーニ社が開発した新製品が使用されています。この紙は、洗練された印象を与える青みを帯びた白が特徴で、印刷適性が高いことから「UV厚盛り印刷」が施されています。この印刷技術により、表紙のタイトル部分には光沢と立体感が生まれ、視覚的にも楽しませてくれます。

目次に使用される紙は、「あらじま 雪」という美しいファインペーパーで、粗めの縦模様が特徴です。このように、実物でなければ伝わらない「紙」の魅力を感じながら、読者は視覚・触覚での体験を楽しむことができます。

【日常に「読書」の「栞」を】オールジャンルの雑誌「スピン/spin」第12号(6月24日発売予定)の表紙と目次を公開。 画像 3

豪華な連載陣と新連載のスタート

第12号では、豪華な小説連載陣が揃っており、芦沢央さん、一穂ミチさん、大森美香さん、尾崎世界観さん、恩田陸さん、堂場瞬一さん、中村文則さん、藤沢周さんといった著名な作家たちが参加しています。特に、中村文則さんの連載「彼の左手は蛇」と、芦沢央さんの短期集中連載「おまえレベルの話はしてない(芝)」は今号で完結し、秋には単行本が刊行される予定です。

さらに、今号からは新たに2本の連載がスタートします。作家・佐々木譲さんの「路上の輝き」は老いという「生」の物語を描き、作家・澤田瞳子さんの「おぼろ影」は江戸を舞台にした謎と情が溢れる物語となります。これらの新連載にも期待が寄せられています。

多様な書き手と特別掲載のコンテンツ

今号には、初登場の歌人・鳥さんの瞼さんが「風にいる」という短歌を寄稿しており、日常に揺蕩う死の感触を「生」とやわらかにつないでくれる作品が楽しめます。また、劇作家・横山拓也さんも初登場し、生活の中の「死」をテーマにした切なくもユーモアを感じる短篇が掲載されます。

さらに、ミュージシャン・高田漣さんが書き下ろした楽曲・歌詞「街の彼方のワルツ」が特別掲載され、小説とともに楽しむことができます。詩の連載では、最果タヒさんが「火の鳥未来編詩集」をテーマにした第9回を発表します。

エッセイと書評の充実

本号には、エッセイとして漫画家・松本英子さんと翻訳家・劉佳寧さんが登場し、それぞれのデビューの核心に迫る内容が展開されます。さらに、「本の話」ではグラフィック・デザイナーの西岡勉さんが展覧会の図録について語り、声優・斉藤壮馬さんの異色の連載エッセイ「書を買おう、街へ出よう。」や、書評家・ゲーム作家の渡辺祐真さんの連載「詩歌の話」も掲載されます。

好評連載書評「絶版本書店」では、歌人の服部真里子さんと書店員の昼間匠さんが「絶版本」への熱い思いを語り、読者に深い知識と感動を提供します。

特別企画と今後の展望

「スピン/spin」第12号では、株式会社竹尾とのコラボ企画「紙の話」として、漫画家・奈良裕己さんが熊沢印刷工芸株式会社を訪問し、3ページの描き下ろし漫画が掲載されます。このように、さまざまな企画が盛り込まれており、読者を飽きさせない内容となっています。

2026年には河出書房新社の創業140周年を迎えるにあたり、第13号からは新企画がスタート予定です。新しく出会った多くの書き手の作品が掲載されることを期待しています。

「スピン/spin」第12号の基本情報

項目 内容
誌名/号数 スピン/spin 第12号
雑誌コード 07822-07(文藝2025年夏季号増刊)
定価 330円(税込)
仕様 A5判/並製・平綴じ/192P
発売日 2025年6月24日(火)
ブックデザイン 佐々木暁
装画 ポール・コックス(Paul Cox)
本文挿画 塩川いづみ
協力 株式会社竹尾

オールジャンルの雑誌「スピン/spin」第12号は、多様な作家陣による新しい作品が盛りだくさんで、読書の時間をより豊かにしてくれることでしょう。紙の魅力や印刷技術にもこだわった本号は、読者にとって特別な体験を提供します。

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