2025年6月18日開始|三島ウイスキー蒸留所で壁画制作プロジェクト始動

三島ウイスキー壁画制作

開催日:6月18日

三島ウイスキー壁画制作
なんでウイスキー蒸留所に壁画を作ったの?
静岡県三島のウイスキー蒸留所で、アートとウイスキーの価値を物々交換で結びつける新しい試みとして壁画制作が行われました。
壁画の対価はどうなってるの?
壁画制作の対価として、Whiskey&Co.からカスク・ウイスキーのオーナー権を受け取る物々交換方式で、資本を介さず信頼関係で成立しています。

静岡県・三島のウイスキー蒸留所にて壁画制作プロジェクトが始動

2025年6月18日に、Whiskey&Co.株式会社と株式会社OVER ALLsの共同プロジェクトとして、静岡県三島市に位置するウイスキー蒸留所において、4面の壁画が制作されました。このプロジェクトは、アートとウイスキーの未来の価値を互いに出世払いにするという新しい形の価値交換を象徴しています。

OVER ALLsは、アート制作の対価としてWhiskey&Co.からカスク・ウイスキーのオーナー権を受け取りました。これは資本を介さない物々交換の形であり、両社の間に築かれた信頼関係によって成り立っています。このプロジェクトは、「見えないものにこそ意味がある」というアートの哲学に基づいて進められています。

静岡県・三島のウイスキー蒸留所に「物々交換」で壁画を制作 画像 2

壁画プロジェクトの背景と意義

この壁画プロジェクトは、OVER ALLsとWhiskey&Co.のコラボレーションの第3弾として位置付けられています。これまでのプロジェクト同様、アートを通じて社会との対話を促すことを目的としています。OVER ALLsは「Beautiful Noise(美しいノイズ)」をテーマに、街に違和感をもたらし、日常に揺らぎを生むことで新たな価値観を提案しています。

特に、外苑前交差点で行われた〈トーキョーミューラルスクエア〉など、過去のプロジェクトも同様の姿勢を持っています。今回の壁画も、当たり前とされてきた構造に別の視点を差し挟む試みと位置づけられています。

静岡県・三島のウイスキー蒸留所に「物々交換」で壁画を制作 画像 3

作品の詳細と設置場所

今回制作された壁画は、以下の2つの場所に設置されています。

  • 場所:静岡県三島市長伏155-14
    サイズ:倉庫外壁 H7.2m×W17.7m / 内壁文字面 H5m×W11.7m
    内容:ウイスキーが樽の中で熟成中に水分・アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りすることを「天使の分け前」と呼ぶ文化から着想を得た作品。
  • 場所:静岡県三島市大社町6-1
    サイズ:倉庫外壁 H5.5m×W6m
    内容:Whiskey&Co.のジン「Teen Spirits」の商品パッケージとして使用されている作品。

これらの作品は、Whiskey&Co.の歴史や文化を反映したものであり、アートとウイスキーの深い関係性を示しています。

静岡県・三島のウイスキー蒸留所に「物々交換」で壁画を制作 画像 4

OVER ALLsとWhiskey&Co.の会社概要

株式会社OVER ALLsは、壁画を通じて人々を表現者に変えることを目指し、全国各地で様々な作品を生み出しています。制作にあたっては、依頼者の歴史や背景を調査し、想いを引き出すインタビューを実施しています。代表作にはエスコンフィールドHOKKAIDOでの大谷選手とダルビッシュ選手を描いた壁画や、福島・双葉町の住民を描いた「FUTABA Art District」があります。

一方、Whiskey&Co.株式会社は、2021年に創業し、「Japanese “Bourbon Whiskey” Style」を標榜しています。クラフトスピリッツ、特にバーボンスタイルウイスキーの製造・販売を中心に、都市型マイクロディスティラリーの全国展開を目指しています。

静岡県・三島のウイスキー蒸留所に「物々交換」で壁画を制作 画像 5

まとめ

項目 詳細
プロジェクト名 壁画制作プロジェクト
参加企業 株式会社OVER ALLs、Whiskey&Co.株式会社
制作場所 静岡県三島市
壁画数 4面
壁画テーマ ウイスキーの文化と美しいノイズ
OVER ALLsの代表作 エスコンフィールドHOKKAIDO、大谷選手とダルビッシュ選手の壁画
Whiskey&Co.設立年 2021年

このように、OVER ALLsとWhiskey&Co.の壁画制作プロジェクトは、アートとウイスキーの新たな価値を探求する重要な試みであり、両社の信頼関係と独自の視点が融合した結果といえます。今後の展開にも注目が集まることでしょう。