2025年6月最新調査|スマホゲームシリーズ展開の実態と傾向
ベストカレンダー編集部
2025年6月20日 12:07
スマホゲームシリーズ調査
開催日:6月20日

スマホゲームシリーズ展開の実態を調査
株式会社スパイスマートは、アプリゲームにおけるシリーズ展開の傾向と実態を明らかにするため、2025年6月時点のアプリゲームでシリーズ展開が確認できた全33タイトルを対象とした調査を実施しました。この調査結果は、スマホゲーム市場における新作投入の動向を示す重要なデータとなります。
調査の概要としては、オリジナル作の配信開始年、後続作の形式(続編・スピンオフ・リメイク等)、初作からの経過期間、ジャンル、作品詳細などが含まれています。この調査を通じて、シリーズ作品の約70%が別ジャンルや続編として展開されていることが判明しました。

調査結果の詳細
調査結果によると、全体の21タイトル(約66%)が元となったアプリゲームの配信から5年以内に1作目の後続作品をリリースしており、特に4〜5年目に登場したケースが最も多いことが分かりました。この期間がシリーズ展開における主流となっていることを示しています。
また、調査対象となった33タイトルのうち、約70%にあたる23タイトルが“同規模以上の続編”または“別ジャンル作品”として展開されており、スピンオフ作品の割合は約48%(16タイトル)、リメイク作品は約12%(4タイトル)という結果となりました。
シリーズ作の登場時期
シリーズ作の登場は「サービス開始から4~5年以内」が最も多い傾向が見られ、開発に一定の期間を要する同規模以上の続編や別ジャンルへの展開が主流となっています。これに対し、1〜2年以内にシリーズ展開を行ったタイトルは少数であり、ユーザー接点を広げるためのスピンオフ作品やカジュアルゲーム形式が中心となっています。
以下に、調査で得られたデータをまとめた表を示します。
展開形式 | 割合 |
---|---|
同規模以上の続編 | 約70% |
スピンオフ作品 | 約48% |
リメイク作品 | 約12% |
代表的な事例紹介
調査結果を基に、いくつかの代表的な事例を紹介します。これらの事例は、スマホゲームのシリーズ展開がどのように行われているかを示す良い例です。
事例①:『サマナーズウォー』
グローバルで累計2億ダウンロードを記録した『サマナーズウォー: Sky Arena』は、1作目のRPGを基点に、戦略RPG、MMORPG、放置型RPGなど異なるジャンルへの展開を進めています。最新作『サマナーズウォー:ラッシュ』では、放置型とタワーディフェンスを融合した新たなプレイ方式が採用され、従来作品を活かした新たなプレイ体験が期待されています。
事例②:『ドールズフロントライン』
『ドールズフロントライン』は全作品が戦略RPGというジャンルを一貫しており、2022年のスピンオフ『ニューラルクラウド』では探索型ローグライクRPGに進化しました。2024年には続編『ドールズフロントライン2:エクシリウム』が登場し、前作の10年後を描く3DタクティカルRPGとして展開されています。このように、時系列を共有しつつ異なる世界観とゲーム性を展開することで、ユーザー層の拡大が図られています。
事例③:『レイヴン』
アクションRPG『レイヴン』は2015年に配信を開始しましたが、日本版のサービス終了後も韓国で長期間運営が続いていました。2025年5月に配信された続編『レイヴン2(RAVEN2)』では、Unreal Engineを活用した高品質なグラフィック表現とMMORPGへの進化を果たし、壮大なストーリーと爽快なアクションが両立した作品となっています。
今後の展望と情報提供
株式会社スパイスマートでは、今後もIPホルダーやゲームパブリッシャー企業に向けて、市場動向やトレンドを定量・定性の両側面から調査・分析し、ビジネス活用可能な情報提供を進めていく方針です。
本調査結果の詳細を希望する企業には、全33タイトルの事例付きのレポートが提供されます。興味のある方は、LIVEOPSISからのお問い合わせをお勧めします。
まとめ
本記事では、株式会社スパイスマートによるスマホゲームのシリーズ展開に関する調査結果を紹介しました。調査対象となった33タイトルの約70%が続編や別ジャンル作品として展開され、特に4〜5年目に後続作品が多くリリースされていることが確認されました。以下に、調査結果をまとめた表を再掲します。
展開形式 | 割合 |
---|---|
同規模以上の続編 | 約70% |
スピンオフ作品 | 約48% |
リメイク作品 | 約12% |
これらの情報を通じて、スマホゲーム市場の動向を理解し、今後のビジネス戦略に活かしていくことが重要です。