7/5開始「具体美術協会と芦屋、その後」展の全貌

ベストカレンダー編集部

2025年6月20日 12:40

具体美術協会展

開催期間：7月5日〜8月31日

具体美術協会ってどんなグループなの？

具体美術協会は1954年に芦屋で結成された日本の前衛美術家集団で、多様な表現手法を用い、1972年まで活動し現代美術に大きな影響を与えました。

この特別展はいつどこで開催されるの？

2025年7月5日から8月31日まで、芦屋市立美術博物館で開催され、具体美術協会の歴史や芦屋での芸術祭の様子を約150点の作品と資料で紹介します。

特別展「具体美術協会と芦屋、その後」概要

株式会社小学館集英社プロダクションが指定管理者として運営する芦屋市立美術博物館では、特別展「具体美術協会と芦屋、その後」を開催します。この展覧会は、1954年に芦屋で結成された「具体美術協会」の活動を振り返るもので、特に1970年の日本万国博覧会（大阪万博）への参加に向けた準備や、1972年から1975年にかけて行われた地域の国際ビエンナーレや芸術祭に焦点を当てています。

会期は2025年7月5日（土）から8月31日（日）まで、開館時間は10:00から17:00（入館は16:30まで）で、月曜日は休館日となります。観覧料は一般900円（720円）、大高生500円（400円）、中学生以下は無料です。なお、高齢者（65歳以上）や身体障がい者手帳を持つ方、その介護者は当日料金が半額になります。また、7月12日（土）は「ひょうごプレミアム芸術デー」として観覧無料です。

展覧会の内容

本展は、具体美術協会の活動を二つの部に分けて紹介します。

第1部：具体美術協会の歴史（1954-1972）

具体美術協会は、戦前から活躍していた前衛画家の吉原治良を中心に1954年に結成されました。彼らは屋内外、舞台、空中といった多様な場で作品を発表し、先鋭的な表現を追求しました。具体美術協会の活動は、初期（1954～1957年）、中期（1957～1965年）、後期（1965～1972年）の三つの期間に分けられ、それぞれの時期における活動や作品が展示されます。

特に、1970年の大阪万博に向けた動向が注目され、具体美術協会がどのようにして新しい表現を追求していたのかが掘り下げられます。

第2部：具体が芦屋にもたらした新しい息吹

1970年代の芦屋では、国際的なビエンナーレや芸術祭が開催されていました。1972年に開催された「芦屋川国際ビエンナーレ」は、吉原の影響を受けた若手作家たちによって企画され、1974年には19カ国から53名の作家の作品が展示される大規模な展覧会が実施されました。このように、具体美術協会は芦屋に新たな文化的な息吹をもたらしました。

また、1975年にはルナ・ホール開館5周年を記念して「第3回ルナ・フェスティバル」が開催され、美術や音楽、演劇などの多様なイベントが行われました。さらに、芦屋在住の実業家によって創設された「ジャパンエンバ美術コンクール」は、具体美術協会の会員が関与し、1978年から17年間にわたり続けられました。

展覧会の特徴と出品作家

本展の特徴として、具体美術協会の全期の活動を所蔵作品で紹介できるのは芦屋市立美術博物館だけです。また、幻の記録音源が初公開されるほか、具体作品をモチーフにしたグッズの製作も行われます。

出品作家には、東貞美、今井祝雄、浮田要三、吉原治良など、約50点の作品と100点の資料が予定されています。

展覧会のまとめ

特別展「具体美術協会と芦屋、その後」は、具体美術協会の活動を振り返り、芦屋における文化的な影響を考察する重要な機会です。具体美術協会の活動やその後の展開を通じて、現代美術の発展における重要な一歩を振り返ることができるでしょう。

項目	内容
会期	2025年7月5日（土）－8月31日（日）
開館時間	10:00－17:00（入館は16:30まで）
休館日	月曜日（祝日の場合は翌平日）
観覧料	一般900円、大高生500円、中学生以下無料
出品作家	約50名、具体美術協会のメンバーを含む
関連イベント	講演会、ワークショップ、ギャラリートーク等