2025年6月26日発表 プレシニア社員の仕事モチベ調査結果
ベストカレンダー編集部
2025年6月26日 11:47
プレシニア社員モチベ調査
開催日:6月26日
プレシニア社員のモチベーション実態調査結果
株式会社ジェイックは、2025年6月26日にプレシニア社員(50~59歳)の「仕事に対するモチベーション」に関する実態調査の結果を発表しました。この調査は、管理職150名と一般社員150名の計300名を対象に、2025年5月23日から5月24日の間に実施されました。調査の目的は、50代プレシニア社員がどのように仕事に対してモチベーションを感じているのか、その実態を把握することにあります。
調査結果によると、過半数のプレシニア社員がモチベーションの低下を感じており、特に一般社員においてその傾向が顕著であることが明らかになりました。具体的には、全体の39.0%が「あまりそう思わない」と回答し、17.0%が「全くそう思わない」としています。これに対し、モチベーションが高いと感じているのは35.3%、非常に高いと感じているのは8.7%に過ぎません。
モチベーション低下の理由
次に、モチベーションが高く働けない理由についての調査結果を見てみましょう。「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答したプレシニア社員に対して、理由を尋ねたところ、最も多かったのは「50代~60代のキャリアが尊重されていない」というものでした。この回答は、管理職と一般社員の両方で共通しており、キャリアに対する評価が不足していることが浮き彫りになっています。
その他の理由には、「仕事に新鮮さを感じられず退屈」、「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」といった項目もありました。特に一般社員は、「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」と回答した割合が管理職を9.5ポイント上回り、体力の問題に関しても一般社員が18.6ポイントも上回る結果となっています。これは、一般社員が待遇面と健康面での課題をより強く抱えていることを示しています。
果たしたい役割の違い
調査では、プレシニア社員が現在の職場で果たしたい役割についても質問が行われました。管理職の回答の中で最も多かったのは「経験やスキルを活かした業務遂行・改善指揮」で、32.0%がこの選択肢を選びました。次いで「与えられた業務を確実に遂行すること」が17.3%、さらに「部下・後輩の育成や指導」が16.0%という結果でした。これに対し、一般社員では「与えられた業務を確実に遂行すること」が42.7%と突出しており、自身の担当業務を着実にこなすことが最も重要な役割と考えていることがわかります。
このように、管理職は組織貢献や後進育成を重視する一方で、一般社員は自身の業務遂行を最優先に考えていることが明らかになりました。
会社に求めること
モチベーションを高く保つために、プレシニア社員が会社に求めることについても調査が行われました。管理職と一般社員ともに最も多く選ばれたのは「働きやスキルに見合った評価や報酬が得られる制度の導入」でした。これにより、社員は自身の努力や成果が正当に評価されることを望んでいることがわかります。
また、管理職では「50代社員のスキルや経験が活かせるプロジェクトや業務の提供」が31.3%、「定年制や役職定年制の廃止」が20.7%と、より多くの選択肢が求められています。一方、一般社員では「柔軟性の高い働き方の導入(短時間勤務、在宅勤務など)」が27.3%と、ライフステージや体力に応じた柔軟な働き方へのニーズが高いことが示されています。
調査結果のまとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| モチベーションが高く働けている割合 | 35.3%(高い) |
| モチベーションが低い理由 | キャリアが尊重されていない |
| 果たしたい役割(管理職) | 経験やスキルを活かした業務遂行・改善指揮(32.0%) |
| 果たしたい役割(一般社員) | 与えられた業務を確実に遂行すること(42.7%) |
| 会社に求めること | 評価や報酬が得られる制度の導入 |
この調査から、プレシニア社員のモチベーションに関する実態が明らかになりました。特に、キャリアの尊重や評価制度、柔軟な働き方が求められる中、企業はこれらのニーズに応える必要があると言えるでしょう。今後、プレシニア社員が自らの経験を活かし、組織に貢献できる環境の整備が求められています。
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