2025年7月8日発売『宮崎駿イメージボード全集4 ナウシカ前史』の魅力
ベストカレンダー編集部
2025年6月27日 05:42
ナウシカ前史画集発売
開催日:7月8日
宮﨑駿監督の初公開自筆画を多数収録した画集が登場
株式会社岩波書店より、スタジオジブリ責任編集の『宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史』が2025年7月8日に発売される。この画集は、映画監督でありアニメーターでもある宮﨑駿さんが描いたイメージボードやストーリーボードなどを収録したもので、未発表の58点を含む188点が完全収録されている。
本書は、宮﨑駿監督の名作『風の谷のナウシカ』をはじめとする作品群の誕生の背景を探る貴重な資料であり、特に「ナウシカ」誕生の前に描かれた数々の構想を知ることができる。鈴木敏夫プロデューサーの巻末インタビューでは、当時の思い出や制作過程について語られており、ファンにとって必読の内容となっている。
『ナウシカ前史』の内容と特徴
『ナウシカ前史』は、宮﨑駿監督が「ナウシカ」誕生までの10年間に行った試行錯誤の過程を示す重要な資料である。鈴木敏夫プロデューサーは、宮崎監督が様々なキャラクターを登場させながら模索していたことを振り返り、当時の作品や企画の名称についても触れている。
本書には、以下のような特徴がある:
- 未発表作品の収録:全188点のイメージボードのうち、58点は初公開の作品であり、ファンにとって貴重な資料となる。
- 高精度の再現:原画から高精度スキャナーで読み込み、色彩やタッチの風合いを忠実に再現。
- 大判サイズ:350ミリ×257ミリの大判サイズで、原画と同じ大きさまたは近いサイズで掲載されている。
- 鈴木敏夫のインタビュー:各巻末には、鈴木敏夫プロデューサーの新規インタビューが掲載され、作品の背景や制作秘話が語られている。
これらの特徴により、読者は宮﨑駿監督の創作過程をより深く理解し、彼の思想の原点を感じることができる。
宮﨑駿監督の試行錯誤と創作の背景
宮﨑駿監督は、初の劇場映画監督作「ルパン三世 カリオストロの城」を手掛けた後、様々な作品に参加しながら多くのオリジナル企画を考えていた。その中には「ロルフ」や「ヤラ」、また「もののけ姫」や「トトロ」などが含まれている。これらの企画は、後の「風の谷のナウシカ」に繋がる重要なものであった。
鈴木敏夫プロデューサーの言葉を借りると、宮崎監督は「試行錯誤の中で、様々なキャラクターをいろいろな所へ登場させた」とのことだ。これにより、最終的に『アニメージュ』で「風の谷のナウシカ」を1982年から連載することになった。これらの過程を通じて、宮﨑駿という作家が誕生していく様子が見えてくる。
今後の刊行予定と特設サイトの案内
『宮﨑駿イメージボード全集』は、今後も続巻が刊行される予定であり、次巻は『5 紅の豚』が2025年12月に、続いて『6 耳をすませば On Your Mark』が2026年初夏に発売される。これらの情報は特設サイトで随時更新される。
特設サイトでは、各巻の詳細情報や購入方法が案内されており、ファンにとって貴重な情報源となる。ぜひ訪れてみることをお勧めする。
まとめ
『宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史』は、宮﨑駿監督の創作過程や思想を深く掘り下げる貴重な資料であり、未発表のイメージボードを含む188点が収録されている。鈴木敏夫プロデューサーのインタビューも含まれており、ファンにとっては必見の内容である。
以下は本書の基本情報をまとめた表である:
| 刊行日 | タイトル | ページ数 | ISBN | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年7月8日 | 宮﨑駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史 | 192頁 | 978-4-00-028834-7 | 6,000円+税 |
このように、宮﨑駿監督の作品やその背後にある創作の過程を知ることができる本書は、アニメーションファンや宮崎作品の愛好者にとって、非常に価値のある一冊となるだろう。
参考リンク: