岸本彩華選手が6月30日新ブランド「Maresta」発表、女子ラグビーに新風

現役ラグビー選手がブランドを発表

2025年6月30日、東京山九フェニックスに所属する岸本彩華選手が新たなスポーツライフブランド「Maresta（マーレスタ）」を発表しました。この発表は、現役選手が自らのブランドを立ち上げた初の試みとして注目を集め、多くの関係者やファンが集まりました。

オープニングイベントには100名以上が訪れ、現役選手とデザイナーという新たな道を歩む岸本選手が女子ラグビー界に新風を吹き込む瞬間を目撃しました。Marestaのテーマは「海 × 星」であり、これを基にしたデザインが展開されています。

Marestaの特徴とデザイン

Marestaの象徴的なタンクトップは“海の水面”をイメージしており、海面に揺れる光をグラフィックで表現した一枚です。左胸には「25」という特別なナンバーが入っており、これはブランドの開始年である2025年を象徴しています。

Marestaは、日常的なスポーツライフウエアから、こだわりのチームオーダーまで幅広いラインナップを用意しています。おしゃれで機能的なウエアは、運動中やおでかけのシーンでも活躍すること間違いなしです。

デザインテーマ「水面」

Marestaのブランド1stデザインのテーマは「水面」で、海が光の当たり方でさまざまに輝くように、人もまた自分次第で輝き方が変わるというメッセージが込められています。このブランドは、「あなたらしい輝き方で」という理念を掲げています。

具体的な製品例としては、以下のようなアイテムがあります：

• Maresta Utility Jacket – 雨や風に強く、軽量でさらっと羽織れる撥水性のあるジャケット。
• Maresta Move Jacket – 島の自然から着想を得たカラーリングが特徴で、シルエットや着心地に妥協のない一枚。

ポップアップイベントの成功

岸本選手がMarestaを発表したポップアップイベントは、女子7人制ラグビーの最高峰コンピティションである太陽生命ウィメンズシリーズ熊谷大会の会場で行われました。6月21日と22日の2日間にわたって開催され、約100名以上の来場者が訪れました。

イベントにはラグビーファンや東京山九フェニックスのOG、さらには大会に参加している他チームの選手たちも訪れ、岸本選手が着用していたオレンジと水色のシングレッドが特に目を引きました。通りがかったファンが足を止め、手に取る姿が印象的でした。

岸本彩華選手とデザイナーとしての活動

岸本彩華選手は、Marestaの全デザインとプロデュースを担当しています。彼女は東京山九フェニックスのジャージやウエアのデザインも手がけており、Her7というブランドでもデザイナーとして活動しています。さらに、リーグワンのルリーロ福岡をはじめ、30のチームや社会人、学生チームともウエアのサプライヤーとして契約を結び、年間3000万円以上の売上を誇っています。

新たに立ち上げたMarestaでも、すでに複数の契約を獲得しており、デザインだけでなく、営業やヒアリング、工場とのやり取りも自ら行っています。女性アスリートのセカンドキャリア構築におけるロールモデル不足が指摘される中、岸本選手の活動は、ラグビー界にとどまらずアスリート全体に新たな風をもたらすことが期待されています。

Maresta（マーレスタ）について

Marestaというブランド名は、「海」を意味する「Mare」と「星」を意味する「Star」を組み合わせた造語です。ロゴには日本語の「誉」をモチーフにしたデザインが施されており、静かに輝く強さを感じさせます。

ブランドの理念として、「自分自身に誉を贈れるウエアを届けたい。どんな環境にいても、自分の力で一歩を踏み出す人のそばに寄り添いたい」という想いが込められています。

東京山九フェニックスの概要

東京山九フェニックスは2013年に設立された女子ラグビーチームで、当初は練習場所もなく、渋谷区にある小学校の校庭を借りて練習を行っていました。現在は神奈川にあるグラウンドを使用していますが、設立当初からチームの拠点は渋谷区です。

チームメンバーは仕事や大学での勉強をしながらラグビーに取り組んでおり、ダイバーシティーの街「渋谷」から新しい女子スポーツ文化を創造し、世界へ発信しています。2022年度には7人制大会と15人制大会の両方で優勝し、史上初の三連覇を達成しました。

岸本彩華選手が手がけるMarestaは、ラグビーと海からインスパイアを受けたスポーツライフブランドであり、今後の展開が期待されます。新しい女子ラグビー文化の創造に寄与するこのブランドは、女性アスリートの可能性を広げる一助となるでしょう。