2025年7月4日開始、ORX142臨床試験で4.8百万ドルマイルストン受領

ネクセラファーマ株式会社、Centessa社からのマイルストン受領について

2025年7月4日、ネクセラファーマ株式会社（以下「当社」）は、協業先であるCentessa Pharmaceuticals Limited（以下「Centessa社」）との研究開発提携に基づき、4.8百万米ドル（約689百万円）のマイルストンを受領することを発表しました。このマイルストンは、Centessa社が開発中のオレキシン受容体作動薬プログラムに関連しており、具体的には新薬臨床試験開始申請（IND）が米国食品医薬品局（FDA）に受理されたことに伴うものです。

受領したマイルストンは、2番目の新規オレキシン2受容体（OX2R）作動薬であるORX142に関連しています。このORX142については、健常人を対象としたフェーズ1試験が開始されることが決まっており、これにより当社は重要な進展を遂げています。

ORX142の開発とその意義

ORX142は、特定の神経疾患および神経変性疾患を対象としてCentessa社が開発中の選択的OX2R作動薬です。オレキシン受容体は神経系において重要な役割を果たしており、特に睡眠や覚醒、食欲の調整に関与しています。したがって、OX2R作動薬はこれらの機能に影響を与える可能性があり、様々な神経疾患の治療において期待が寄せられています。

今回のマイルストン受領において、具体的には以下のような金額が計上される見込みです：

• INDの受理に伴う1.8百万米ドルは2025年12月期第2四半期の売上として計上
• フェーズ1試験開始に伴う3.0百万米ドルは2025年12月期第3四半期の売上として計上

ネクセラファーマの企業情報

ネクセラファーマ株式会社は、テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業であり、日本および世界中のアンメットニーズに応じて、患者さまの生活の質を向上させる新しいスペシャリティ医薬品を提供することを目指しています。当社は、価値が高く大規模、かつ成長著しい日本およびAPACの広範な市場で、複数の上市済み製品をはじめとして、画期的な医薬品の開発・販売を行っています。

当社独自の「NxWave™」創薬プラットフォームを活用し、探索から後期臨床段階にある30品目を超えるプログラムを開発しています。これらのプログラムは、自社での開発や大手製薬企業やバイオ医薬品企業との提携を通じて推進されており、ファーストインクラスまたはベストインクラスの候補化合物が含まれています。

治療分野における重点

当社は神経疾患・神経精神疾患、代謝性疾患、免疫疾患・炎症性疾患などの大きく成長する治療分野において、主要なアンメットニーズに応えることに重点を置いています。これにより、患者さまにとってより良い治療選択肢を提供することが可能となります。

当社の拠点は、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルに展開されており、約400名のグローバル従業員が活躍しています。これにより、国際的な視野を持ちながら、地域に密着した医療の提供を目指しています。

まとめ

今回のネクセラファーマ株式会社の発表は、Centessa社との協業により、オレキシン受容体作動薬ORX142の開発が進展していることを示しています。マイルストン受領により、今後の研究開発においてもさらなる進展が期待されます。

このように、ネクセラファーマ株式会社は、Centessa社との協業を通じて、神経疾患に対する新たな治療法の開発を進めており、今後の展開に注目が集まります。