2025年7月9日発表 国内ゲーム開発企業の77%が生成AI活用の実態調査

ゲーム開発AI活用調査

開催日:7月9日

ゲーム開発AI活用調査
ゲーム開発企業ってどれくらい生成AIを使ってるの?
調査によると、国内ゲーム開発企業の77%が生成AIを活用しており、コード生成やキャラクター構想など開発プロセスの多くの場面で利用されています。
ゲーム開発でクラウドサービスはどんな基準で選ばれてるの?
性能やコストだけでなく、データ分析やAI連携など将来性を重視し、AWS、Google Cloud、Azureのマルチクラウド利用が主流となっています。

クラウドエースによる国内ゲーム開発企業の生成AI活用調査

クラウドエース株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:青木 誠)は、2025年7月9日に国内ゲーム開発企業のエンジニア102名を対象に「ゲーム開発企業のクラウドインフラ選定および生成AI活用に関する実態調査」を実施しました。この調査の目的は、ゲーム開発におけるクラウドサービスの利用状況や技術的課題、生成AIの活用状況を明らかにすることです。

調査結果によると、ゲーム開発企業の77%が生成AIを活用しており、開発プロセスにおいて大きな変革が進行しています。また、クラウドサービスの選定においては、性能やコストに加え、データ分析やAI連携などの将来性を見据えた視点が重要視されていることが分かりました。

クラウドエース調査、国内ゲーム開発企業の 77% が生成 AI を活用 画像 2

調査結果の概要

本調査では、以下のような重要な結果が得られました。

  • クラウドサービスの利用状況:AWSが50%、Google Cloudが46%、Azureが40%の利用率を示し、マルチクラウドが主流となっている。
  • 開発現場の技術課題:急激なトラフィック増加、大規模データ分析、コスト最適化が主要な課題として挙げられた。
  • 生成AIの活用状況:77%の企業が生成AIを利用しており、開発プロセスの変革が進んでいる。
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調査の背景と対象

本調査は、ゲーム開発市場の複雑化とグローバル化に伴い、インフラ技術の選定がビジネスの成功にどのように影響するかを探るものです。調査対象者は主に関東地方に在住する40代から50代のエンジニアで、経験豊富な技術系の会社員が多くを占めています。

具体的な属性は以下の通りです:

性別
男性85.3%、女性14.7%
年齢層
40代が41.2%、50代が30.4%
職業
会社員(技術系)が96.1%
居住地域
関東地方が68.6%
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主な調査結果とインサイト

調査結果から得られた主なインサイトは以下の通りです。

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1. マルチクラウドの主流化

現在利用されているクラウドサービスは、AWSが50%、Google Cloudが46%、Microsoft Azureが40%であり、いずれも4割を超えています。このことから、特定のクラウドサービスに依存せず、複数のクラウドを適材適所で利用するマルチクラウドが主流であることが分かります。

特に、Google Cloudは大規模データ分析基盤やコンテナ技術に強みを持ち、他のクラウドサービスと同等の利用率を誇っています。これは、ゲーム業界におけるインフラ選定が、単なるサーバーリソースの調達に留まらず、将来性を見据えたデータ活用や開発効率化を重視していることを示しています。

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2. 技術課題がクラウド選定に影響

ゲーム開発における主な技術課題としては、急激なトラフィック増加への対応(47.3%)、大規模データの効率的な処理と分析(34.1%)が挙げられます。これらの課題は、ユーザーの行動分析やゲームバランスの調整に直結しており、これらを解決できる強力なデータ分析基盤や柔軟なコンテナ管理を提供するプラットフォームが高く評価される理由です。

3. 生成AIの急速な浸透

調査によると、開発者の77%が生成AIを活用していることが分かりました。特に、コード生成やプログラミング支援が51.9%で最も多く、キャラクターやシナリオの構想・アイデア出しが41.6%と続いています。これにより、AIが単なる作業効率化だけでなく、クリエイティブな領域においても重要な役割を果たし始めていることが示唆されます。

4. 生成AI活用の障壁

一方で、生成AIの活用における課題も存在します。特に「生成結果の精度や品質の不安定さ」が51.9%で最も多く、次いで「社内ルールやガイドラインの未整備」「セキュリティやプライバシーへの懸念」が共に41.6%となっています。これにより、技術的な課題だけでなく、企業としてのガバナンス体制の構築が急務であることが浮き彫りになりました。

自由回答では著作権や知的財産に対する懸念も多く寄せられており、企業が安心してAIを活用するためには、信頼性の高いAIプラットフォームとそれを支えるインフラが不可欠であることが明らかになりました。

調査実施概要とクラウドエースについて

この調査は、2025年6月6日から6月9日の間にインターネット調査として実施され、ゲーム開発企業に所属するエンジニア102名が対象となりました。調査の詳細データやグラフ、分析を含むインサイトレポートは、以下のリンクから無料でダウンロード可能です。

詳細レポートのダウンロードはこちら

クラウドエース株式会社は、Google Cloudの日本トップクラスの実績を持ち、システムインテグレーターとして、クラウドの導入設計や運用・保守、システム開発、生成AI活用までをワンストップで提供しています。製造、小売、情報通信、ゲームなど、あらゆる業界において1,000社を超える顧客をサポートしてきた知見を活かし、ビジネスの成功に直結するクラウド活用を提案しています。

調査結果のまとめ

項目 結果
クラウドサービス利用率 AWS 50%、Google Cloud 46%、Azure 40%
技術課題 トラフィック急増への対応 47.3%、大規模データ分析 34.1%
生成AI活用率 77%
生成AI活用の障壁 品質の不安定さ 51.9%、社内ルール未整備 41.6%

以上の調査結果から、国内ゲーム開発企業における生成AIの活用状況やクラウドインフラの選定基準が明らかになりました。今後もこの分野における動向が注目されるでしょう。

参考リンク: