2025年7月25日公開『ラストドリーム』日本初上映と受賞の全貌
ベストカレンダー編集部
2025年7月11日 11:00
ラストドリーム受賞上映
開催日:7月25日
串田壮史監督の『ラストドリーム』がアジア最高峰の映画賞を受賞
2025年7月10日、株式会社ピラミッドフィルムは、串田壮史監督の全編AI映画『ラストドリーム』が第29回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)において、AI部門最高賞であるBEST AI FILMを受賞したことを発表しました。この映画祭は1997年に始まり、アジア最大のジャンル映画祭として知られ、ホラー、SF、スリラーなどの“ファンタスティック映画”が世界中から集められ、上映および表彰されています。
『ラストドリーム』は10分のSF作品で、英語で制作されています。映画祭での受賞は、AI技術を駆使した新しい映像表現が評価された結果であり、特にAIが意識を持ち始める時代における多様な視点を示した点が高く評価されました。
映画祭での上映と評価
『ラストドリーム』の日本初上映は、2025年7月25日(金)17:30から行われるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて予定されています。この映画祭では、PYRAMID AIがプロデュースした短編映画5作品のうちの1本として上映されることとなります。
審査員の総評として、キム・シソン、ハンス・リン、待場勝利、シン・チョルの四名は、今年のセレクションがAIがもたらす未来への鋭い問いかけを含んでおり、観客に対し存在についての詩的な考察を提供していると述べました。彼らは、世界中から集まった想像力豊かな作品に出会えたことを非常に刺激的で光栄だと感じています。
『ラストドリーム』の内容とテーマ
『ラストドリーム』は、観る者を現実から解き放ち、時空を超える旅へと誘う作品です。AIを通じて生命と時間の本質に迫る詩的な表現があり、その映像美と哲学的なテーマは力作揃いのセレクションの中でも際立っています。審査員はこの作品がAI映画の新たな可能性を感じさせるものであると評価しました。
監督のコメントとAI映像の未来
串田壮史監督は、自身の映像作家としての視点を次のように述べています。「映像作家というのは自身の記憶をスクリーンに映し出すプロであり、AIはすべての人々の記憶の集合体です。この二つが出会うことで、映像は作家性と社会性を深め、その可能性を拡張していくと考えています。」
監督は、AI映像のビッグバン時代に巡り会えたことに幸運を感じ、今後も映像制作に取り組み続ける意欲を示しています。
串田壮史監督のプロフィール
串田壮史(くしだたけし)監督は、1982年に大阪で生まれ、現在はピラミッドフィルムに所属しています。彼の長編デビュー作『写真の女』(2020)は、東京国際映画祭やファンタジア、フライトフェストなどに正式出品され、40の賞を受賞しました。続く作品『マイマザーズアイズ』(2023)は、「Jホラー第三の波」を切り拓く作品として評価されています。
現在、串田監督は三作目となる『初級演技レッスン』(2024)を製作中で、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭のオープニング作品としての位置づけとなっています。
PYRAMID AIの設立と『ラストドリーム』の位置づけ
『ラストドリーム』は、ピラミッドフィルムが新たに設立した「PYRAMID AI」による初のAI映画作品です。PYRAMID AIは、創業47年を誇る老舗映像制作会社が、生成AIを活用したクリエイティブ領域に本格進出するために立ち上げた新組織です。
この組織は、映像制作、AIプロンプト設計、コンサルティング、生成支援などを通じて、AIとクリエイターの協働による新たな映像表現を探求しています。『ラストドリーム』は、その第1弾プロジェクトとして、AIによる物語生成、演出、音響設計を本格的に実装した日本初の事例となります。
作品情報
- タイトル:ラストドリーム(LAST DREAM)
- 上映時間:10分
- 製作年:2025年
- ジャンル:SF
- 言語:英語/日本語字幕
- 脚本・監督:串田壮史
- 制作・配給:ピラミッドフィルム
- 制作協力:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
映画祭情報と公式ウェブサイト
『ラストドリーム』の上映に関する情報は以下の通りです。
| 映画祭名 | 会期 | 開催地 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| プチョン国際ファンタスティック映画祭 | 2025年7月3日(木)〜7月13日(日) | 韓国 富川市 | 公式サイト |
| SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 | 2025年7月18日(金)〜7月26日(土) | 埼玉県 川口市 | 公式サイト |
さらに、『ラストドリーム』に関する最新情報は、以下の公式SNSでも発信されています。
- X(旧Twitter): @lastdreamsf
- Instagram: @lastdreamsf
『ラストドリーム』の予告篇やポスタービジュアル、場面スチールは以下のリンクからダウンロードできます。
まとめ
串田壮史監督の『ラストドリーム』は、アジア最高峰の映画賞であるBEST AI FILMを受賞し、AI技術を活用した新たな映像表現の可能性を示しました。映画祭での上映を通じて、観客に新しい視点を提供することが期待されます。また、PYRAMID AIによる新たな試みが、今後の映像制作にどのような影響を与えるのか注目されます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 作品名 | ラストドリーム |
| 受賞歴 | BEST AI FILM |
| 監督 | 串田壮史 |
| 上映時間 | 10分 |
| 上映言語 | 英語/日本語字幕 |
| 映画祭情報 | プチョン国際ファンタスティック映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 |
このように、映画『ラストドリーム』は新たな映像表現の地平を切り開く作品として、今後の展開が期待されます。