7月11日開催！セガディレクターが語るゲーム開発の現場とは

セガ『ソニック』シリーズのディレクターがHALで特別講義を実施

2025年7月11日、専門学校HAL（東京・大阪・名古屋）では、ゲーム開発の最前線を語る特別講義が行われました。この講義は、学校法人 日本教育財団が主催する「スペシャルゼミ」の一環として開催され、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルを講師として迎え、実践的なノウハウを学ぶ貴重な機会となりました。

今回の講義には、株式会社セガの第２事業部 第２開発２部のゲームディレクターである鴫原克幸氏が登壇しました。彼は、HAL東京・HAL大阪・HAL名古屋の学生を対象にオンライン形式で特別講義を実施し、セガのゲーム制作におけるリアルな現場の声を伝えました。

セガとその人気タイトル

セガは、『ソニック』『龍が如く』『ぷよぷよ』など、国内外で高い人気を誇る数多くのタイトルを手がける日本を代表するゲームメーカーです。特に『ソニック』シリーズは、ハリウッドで映画化されるなど、世界中にファンを持つグローバルなIPとして知られています。鴫原氏は、Wii用『ソニックカラーズ』や『ソニック ジェネレーションズ』などの開発に長年携わり、昨年には全世界で200万本を突破した『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』のメインディレクターも務めました。

最新作はNintendo Switch 2にも対応しており、その注目度はますます高まっています。セガで活躍するHALの卒業生も多く、ゲームプランナー、プログラマー、CGデザイナー、サウンドクリエイターとして各分野で活躍しています。

講義の内容とテーマ

今回の講義のテーマは「ゲーム開発の現場から」であり、鴫原氏はゲームディレクターとしての視点から、日々の制作現場での取り組みや具体的な経験に基づくリアルなお話を語りました。特に印象的だったのは、作品づくりにおける“コンセプト”の重要性についてです。

鴫原氏は、「ゲーム業界では、①誰が ②何をすると ③どんな感情が生まれるか――この3つが揃ったとき、良いコンセプトになる」と語り、限られたリソースの中での取捨選択の重要性を強調しました。また、開発チームをまとめる立場として、「ボトムアップの組織づくり」や「意見の引き出し方」、「プロジェクトの終盤における空気づくり」の工夫などにも触れました。

質疑応答の時間

講義の後半には、質疑応答の時間が設けられました。学生たちは、チームで制作に取り組む中での疑問や関心を率直に質問しました。たとえば、「案の取捨選択はどうしていますか？」「グローバル展開を意識した制作とは？」といった質問が寄せられ、鴫原氏は一つひとつ丁寧に回答しました。

さらに、これから就職活動を控える学生に向けては、自身の学生時代やキャリアの歩みを振り返りながら、次のようなアドバイスが贈られました。「まずは自己分析をして、自分の進みたい方向性を見つけてみてください。『これがやりたい』という気持ちが見つかったら、本気で取り組むこと。そして達成したら、また次の目標を定めて前へ進む。それを繰り返す中で、自分自身も成長できます。」

専門学校HALの特徴と教育方針

専門学校HALは、東京・大阪・名古屋のターミナル駅前に校舎を構え、ゲーム、CG、ミュージック、カーデザイン、IT分野の即戦力を育成する専門学校です。HALは「産学連携」を追究し、第一線のプロによる直接指導や、企業からの依頼で学生が取り組むケーススタディを通じて、実践的なスキルを身につけることができます。

また、プロも認めたソフト・ハードを導入し、希望者就職率100％を実現しています。3大保証制度として『完全就職保証制度』『国家資格 合格保証制度』『給与保証制度』を設けており、これはHALの教育に対する自信の証明でもあります。

オープンキャンパスと入学相談

HALでは毎月オープンキャンパスを実施しており、見学や相談は毎日行っています（ただし日曜・祝日を除く）。入学を希望する方には、オンラインでの相談も受け付けており、ゲームクリエイターを目指す方には特に魅力的な体験が待っています。

詳細については、専門学校HALの公式ウェブサイトをチェックしてください。

今回の特別講義を通じて、学生たちはプロの視点からゲーム制作の奥深さを学び、今後のキャリアに向けた貴重な経験を得ることができました。セガのような大手ゲームメーカーでの実務経験を持つ講師からの直接の指導は、学生たちにとって非常に有意義な時間となったことでしょう。