リミックスポイントが特定卸供給事業者に登録、再エネ運用を強化
ベストカレンダー編集部
2025年7月11日 14:44
特定卸供給事業者登録
開催日:6月30日
リミックスポイント、特定卸供給事業者に登録
株式会社リミックスポイント(証券コード:3825、本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:田代 卓)は、2025年7月11日11時30分に、経済産業大臣へ特定卸供給事業制度に基づく特定卸供給事業者(アグリゲーター)の届出を行い、2023年6月30日付で正式に受理・登録されたことを発表しました。この登録により、リミックスポイントは再生可能エネルギーの導入から運用までをワンストップで支援する体制を整えました。
アグリゲーター事業の背景と目的
リミックスポイントがアグリゲーター事業に参入した背景には、2012年7月に導入されたFIT制度の影響があります。この制度によって再生可能エネルギーは急速に普及しましたが、近年はFITからFIPへの移行が進み、再生可能エネルギー事業者や発電事業者には市場価格に応じた柔軟な売電戦略や需給管理が求められています。
このような状況において、リミックスポイントは自家発電設備や蓄電池などの分散型エネルギーリソースを遠隔で制御し、電力を束ねるアグリゲーターの役割が一層重要になると判断しました。アグリゲーションビジネスの活性化が期待される中、リミックスポイントはこれまでの蓄電池事業と新たなアグリゲーションビジネスとの連携を強化し、需給調整市場への本格参入を決定しました。
アグリゲーターの役割とは
アグリゲーターは、電気の供給能力を有する者(発電事業者を除く)に対し、発電または放電を指示し、集約した電気を小売電気事業や一般送配電事業などに供給する役割を担っています。具体的には、以下のような機能を持っています。
- 自家発電設備や蓄電池などの分散型エネルギーリソースを遠隔で制御し、需給調整を行う。
- 電力市場での取引を代行し、発電事業者の収益を最大化する。
- 市場価格に応じた柔軟な売電戦略を提供する。
今後の展望と取り組み
リミックスポイントは、今後、蓄電設備の導入提案から設計・施工・保守までを一貫して担う子会社である株式会社シールエンジニアリングと連携し、再生可能エネルギーの導入から運用、需給管理、売電支援までをワンストップで提供するトータルソリューションの構築に取り組む予定です。
このアプローチにより、アグリゲーターとして市場でのポジションを確立し、企業の脱炭素化支援にとどまらず、地域のレジリエンス向上や持続可能なエネルギー社会の実現に向けて、さらなる価値の創出を目指します。なお、この事業が2026年3月期連結業績に与える影響については軽微であるとされています。
リミックスポイントの事業概要
リミックスポイントは、社会と環境に新しいスタンダードを提供する観点から、電力小売事業を中心としたエネルギー事業と、蓄電池事業や補助金・省エネコンサルティング事業を中心としたレジリエンス事業を展開しています。最近では、暗号資産投資を含む金融投資事業も開始し、ビットコインを中心とした暗号資産に積極的に投資する企業として注目を集めています。
リミックスポイントグループは、今後もSDGs推進企業としてエネルギーやレジリエンスに関する問題に取り組み、社会の持続性に役立つサービスや事業を実現することを目指しています。
まとめ
リミックスポイントが特定卸供給事業者として登録されたことは、再生可能エネルギーの普及とその有効活用に向けた重要な一歩となります。アグリゲーターとしての機能を強化し、需給調整市場への参入を果たすことで、リミックスポイントは企業の脱炭素化支援や地域のエネルギー社会の実現に貢献していくことが期待されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社リミックスポイント |
| 登録日 | 2023年6月30日 |
| 事業内容 | 特定卸供給事業者(アグリゲーター) |
| 目的 | 再生可能エネルギーの導入から運用までをワンストップで支援 |
| 今後の展望 | トータルソリューションの構築、脱炭素化支援の強化 |
リミックスポイントの取り組みは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要なステップとなるでしょう。これからの進展に注目が集まります。