2025年8月開催「つながるサーカスキャラバン」参加者募集と活動展望

「すべて」の人とつくる、つながるサーカスキャラバン2025-26が始動します

医療法人社団オレンジが主催する「つながるサーカスキャラバン2025-26」が、長野県、福井県、岐阜県を中心に展開されることが発表されました。この取り組みは、東京2020パラリンピックのレガシーとしての活動であり、今年で5年目を迎えます。本事業は、医療法人、アーティスト、公立文化施設の三者が協力し、誰もが舞台芸術活動に参加できるインクルーシブな創作環境を目指しています。

サーカスキャラバンの主宰は、長野県在住のサーカスアーティスト・金井ケイスケ氏が率いるJDS（ジャグリング・デ・信州）です。今回の取り組みでは、滞在制作やワークショップを通じて、2026年以降に各地で上演される「ムーンナイトサーカス」への準備が進められます。

2023年度の取り組みと公演実績

2023年度の活動としては、気球搭乗体験と空中芸「エアリアル」を組み合わせた野外イベントや、一般公募で選ばれた「つながるキャスト」と共に行われる舞台公演「ムーンナイトサーカス」が行われました。長野県松本市と佐久市で計5公演を開催し、全公演満席の877名を動員しました。

この公演は、地域の人々が参加できる場を提供し、サーカスの魅力を広めることを目的としています。特に、地域に根ざした活動を通じて、サーカスが持つ可能性を探求しています。

キックオフイベント「ムーンナイトサーカス2023」

キックオフイベントとして開催された「ムーンナイトサーカス2023」は、参加者や観客に新たな体験を提供しました。このイベントは、サーカスの技術や表現力を駆使したパフォーマンスが繰り広げられ、観客を魅了しました。

2024年度の取り組みと展望

2024年度には、長野県松本市と上田市の2拠点で「ムーンナイトサーカス」を開催します。また、福井県では障害のある人との共同制作に関心のあるアーティスト育成や上演に取り組む予定です。全6公演で約2,000名の動員を達成し、地方に創作拠点を増やすことが目指されています。

特に注目すべきは、医療的ケアが必要な5歳児も旅公演に挑戦することです。このような挑戦を通じて、サーカスが持つ包容力や多様性を体現し、より多くの人々にサーカスの魅力を伝えることが期待されています。

「サーカスをつくろう！」オーディションワークショップ

「サーカスをつくろう！」というテーマのもと、オーディションを兼ねたワークショップが開催されます。以下はワークショップの詳細です。

参加資格は年齢不問で、身体の状態や能力も問われません。障害や病気、医療的ケアと共に生きている方、またはそうした人との活動に興味と共感を持っている方が対象です。

参加方法と申込詳細

ワークショップへの参加は、以下の方法で申し込むことができます。参加費は5,500円（税込、全3回）です。申し込みの締切は、中信会場が2025年7月25日（金）23:59、東信会場が2025年9月26日（金）23:59となっています。

参加方法は、応募フォームから申し込みが可能です。視覚障害などで操作が困難な場合は、電話での問い合わせも受け付けています。応募者が多数の場合は、厳選審査を行い、参加者を決定します。

ワークショップ参加者への特典

ワークショップの参加者からは、2026年以降に開催予定の「ムーンナイトサーカス」への出演オファーが行われる場合があります。ただし、参加が必ず出演につながるわけではないことを理解した上で、出演に関心のある方は応募フォームにてお知らせください。

お問い合わせ先と主催者情報

本事業に関するお問い合わせは、ほっちのロッヂの文化企画（担当：唐川）までご連絡ください。電話番号は0267-31-3615（受付時間：月～土 9:00～17:00）です。また、メールでのお問い合わせはinfo@hotch-l.comにて受け付けています。

主催者情報は以下の通りです。

• 診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ
• 医療法人社団オレンジ
• 金井ケイスケ／JDS（ジャグリング・デ・信州）

地域に根ざしながら、サーカスを通じて多様な人々がつながる機会を提供するこの取り組みは、今後の展開に大いに期待が寄せられています。

まとめ

「つながるサーカスキャラバン2025-26」は、医療とアートが交差する新たな試みとして、参加者や観客に多くの感動をもたらすことでしょう。今後の活動に注目が集まります。