2025年7月22日リリース!AWS開発を加速するRemote EC2 Sandboxの全貌
ベストカレンダー編集部
2025年7月22日 12:19
Remote EC2 Sandboxリリース
開催日:7月22日
株式会社Serverless OperationsがAWSでの開発を爆速にするクラウド開発環境「Remote EC2 Sandbox」をリリース
2025年7月22日、株式会社Serverless Operations(本社:東京都、代表取締役:堀家隆宏)は、AWS Marketplace上で新たにクラウド開発に特化したAmazon EC2用のAMI(Amazon Machine Image)「Remote EC2 Sandbox」を正式にリリースしました。この新しいAMIは、開発者がVSCodeなどのエディタからRemote SSH経由でEC2インスタンスに接続し、まるでローカル環境で作業をしているかのようにスムーズに開発作業を行うことを可能にします。
本製品は、開発チーム全体に統一されたクラウド開発環境を提供することを目指しています。これにより、開発者間の環境差異によるトラブルを解消し、開発の生産性を向上させることが期待されています。
リリースに至った課題
日本のエンタープライズな事業会社では、開発用PCとして支給される端末のOSやバージョンが開発者ごとに異なることが一般的です。このような状況では、開発に必要なツールのインストール手順やサポート状況にばらつきが生じ、トラブルシューティングが複雑化する傾向があります。その結果、生産性の低下や開発効率の悪化が問題視されています。
「Remote EC2 Sandbox」は、開発者ごとにAmazon EC2インスタンスを割り当てることで、全員が同一のクラウド開発環境にアクセスできるように設計されています。VSCodeのRemote SSH機能を活用することで、開発者はローカルPCに依存せず、共通の開発環境でスムーズに作業を進めることができます。
Remote EC2 Sandboxのメリット
この新しいクラウド開発環境には、以下のような多くのメリットがあります。
- OSやローカル環境に依存しない開発環境:全員が同じ環境で作業できるため、環境差異によるトラブルを解消できます。
- 高速な開発スタート:クラウド上での開発作業を迅速に開始できます。必要なAWS開発ツールが事前にインストールされているため、セットアップ不要で即座に開発に着手可能です。
- フレッシュな環境の再構築:環境が壊れても、AMIから簡単に新しい環境を立ち上げ直すことができます。
- リソースの最適化:Dev Containerと異なり、手元のローカルマシーンのリソースを利用することがないため、開発のためのハイスペックなPCの購入と運用が不要になります。
- AWSネイティブサービスとしての利用:IAMロールを利用し、Remote EC2 Sandbox上で開発したプロジェクトはAWS環境上で再現性高く動作します。
プリインストール済みソフトウェア
Remote EC2 Sandboxには、AWSの開発に必要な以下のソフトウェアがあらかじめインストールされています。これにより、EC2インスタンスを立ち上げた後、すぐに開発を開始することが可能です。
| ソフトウェア | バージョン |
|---|---|
| AWS | aws-cli v2.25.0 |
| Amazon Q Developer | v1.12.2 |
| Amazon SSM Agent | – |
| Amazon CloudWatch Agent | – |
| Node.js | v22.14.0 |
| npm | v10.9.2 |
| nodenv | v1.5.0 |
| Python | v3.13.2 |
| pyenv | v2.5.4-3 |
| pip | v25.1.1 |
| poetry | v2.1.3 |
| Java | v24.0.1 |
| Terraform | v1.12.2 |
| tenv | v4.7.6 |
| Docker | v25.0.8 |
| docker compose | v2.17.0 |
| Desktop | Tiger VNC Server |
会社概要
株式会社Serverless Operationsは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するために、AWSクラウドの活用・導入支援を行っています。以下に、会社の基本情報をまとめます。
- 会社名:
- 株式会社Serverless Operations
- 所在地:
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目51番10号
- 代表者:
- 堀家隆宏
- 資本金:
- 1000万
- 設立:
- 2018年11月26日
- URL:
- https://serverless.co.jp
同社は「企業を支えるパートナーとして未来の成長の礎を作る」という理念のもと、デジタルテクノロジーを戦略的に活用し、企業の競争力と成長を促進するための支援を提供しています。
まとめ
今回のリリースにより、開発者がAWS上で迅速かつ効率的に開発作業を行える環境が整いました。Remote EC2 Sandboxは、環境差異を解消し、全員が同一の開発環境で作業できることから、開発生産性の向上が期待されます。以下に、この記事で紹介した内容を整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Remote EC2 Sandbox |
| 提供元 | 株式会社Serverless Operations |
| リリース日 | 2025年7月22日 |
| 主な特徴 | 統一されたクラウド開発環境、即時開発開始、環境の再構築容易 |
| プリインストールソフトウェア | AWS CLI、Node.js、Python、Dockerなど |
| 会社理念 | 企業のDXの支援、デジタルテクノロジーの活用 |
Remote EC2 Sandboxは、AWSを利用したクラウド開発の新たな選択肢として、多くの開発者にとって有益なツールとなるでしょう。
参考リンク: