高橋幸宏の音楽遍歴を綴った『僕の私的音楽史』文庫版が8月6日発売
ベストカレンダー編集部
2025年7月24日 09:53
僕の私的音楽史文庫版発売
開催日:8月6日
高橋幸宏の音楽遍歴を語る『僕の私的音楽史』の文庫版が発売
株式会社河出書房新社は、2025年8月6日に世界的ミュージシャン・高橋幸宏によるポップ・ミュージック・ガイド『僕の私的音楽史』を文庫化して発売することを発表しました。高橋幸宏は2023年に他界した音楽家であり、彼の音楽活動やリスナーとしての経験を通じて得た感動を語った本書は、音楽に対する情熱や思いを余すところなく伝えています。
本書は、2012年に刊行された『心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック』(PHP新書)の文庫版であり、文庫化にあたっては新たに「構成者による書き下ろし」や「文庫解説」を追加し、大幅に増補されています。これにより、より深く高橋幸宏の音楽遍歴を知ることができる内容となっています。
本書の特長と内容
『僕の私的音楽史』は、高橋幸宏が自身の音楽活動を振り返るとともに、彼が影響を受けたアーティストや楽曲についても詳しく述べています。特に印象的なのは、ビートルズや映画音楽、天才バカラック、ニール・ヤングなど、多岐にわたるジャンルの音楽に対する高橋の愛情が感じられる点です。
本書の中で高橋は、音楽を作ることの楽しさや、それを受け取ることの素晴らしさについても触れています。彼の言葉には、作り手と受け手が共有する独特な宇宙のような感覚が表れています。
新たな書き下ろしと解説
文庫版では、構成者である音楽評論家・天辰保文による9000字の書き下ろしが収録されています。天辰は高橋幸宏との長時間の対話を通じて、2022年までの高橋の音楽活動を身近な視点で紹介しています。
さらに、同世代の音楽家である鈴木慶一による文庫解説も新たに収録されており、高橋の音楽家としての魅力を深く掘り下げています。鈴木は、高橋の音楽におけるポップな感性や、彼が持つ音楽性を引き出す力について述べています。
目次と章の概要
本書は以下の目次構成になっています。
- まえがき
- 第1章 僕が夢中になった洋楽
- 第2章 細野さんや教授との出会い
- 第3章 僕が作った曲、歌った曲
- 第4章 映画音楽、ボサノヴァ、テクノ
- 第5章 淋しさや恐怖が快楽をもたらす
- 第6章 新しい出会いは、きっとある
- 構成者による文庫版書き下ろし
- 文庫解説
- 著者紹介
各章では、高橋が影響を受けたアーティストや楽曲、彼自身の音楽活動について詳細に語られています。
各章の内容の一部
第1章では、洋楽への熱い思いが語られ、ビートルズの衝撃や、初めて触れたポップ・ミュージックについてのエピソードが紹介されています。
第2章では、細野晴臣や坂本龍一との出会いが描かれ、彼らとの音楽的な関係性が浮き彫りにされています。
第3章では、高橋が手掛けた楽曲の誕生秘話が語られ、彼の音楽スタイルや影響を受けたアーティストについての洞察が提供されています。
第4章では、映画音楽やボサノヴァ、テクノに対する彼の思いが述べられ、音楽の多様性についての考えが展開されています。
第5章では、高橋が感じた淋しさや恐怖が、どのように快楽へと変わっていくのかについての哲学的な考察がなされています。
第6章では、新しい出会いや音楽作りの楽しさについて語られ、今後の音楽活動に対する期待感が表現されています。
書誌情報とカバー写真について
書名:僕の私的音楽史 心に訊く音楽、心に効く音楽(河出文庫)
著者:高橋幸宏
仕様:文庫判/216頁
発売日:2025年8月6日
税込定価:990円(本体900円)
ISBN:978-4-309-42209-1
カバーデザイン:小野英作、カバー写真:高橋喜代美
カバー写真は、2018年6月27日にイギリス・ブライトンの小さなレコード店で撮影されたもので、高橋の音楽人生における特別な瞬間を捉えたものとなっています。
まとめ
高橋幸宏の音楽遍歴を語る『僕の私的音楽史』は、彼の豊かな音楽体験を通じて、読者に深い感動を与えることでしょう。文庫版では新たに書き下ろしや解説が追加され、より一層充実した内容となっています。音楽に対する情熱や思いが詰まった本書は、音楽ファンにとって必携の一冊です。
| 書名 | 著者 | 発売日 | 定価 | ISBN |
|---|---|---|---|---|
| 僕の私的音楽史 | 高橋幸宏 | 2025年8月6日 | 990円(税込) | 978-4-309-42209-1 |
本書の詳細については、河出書房新社の公式サイトをご覧ください。高橋幸宏の音楽世界に触れる貴重な機会をお見逃しなく。
参考リンク: