7/31開始！大阪・関西万博の列車混雑をAIで予測する新サービス

大阪・関西万博へのアクセスをAIが支援

2025年7月24日、ITサービス業のＪＢＣＣ株式会社は、大阪・関西万博への主要アクセスを担う大阪市高速電気軌道株式会社（Osaka Metro）との共同プロジェクトとして、Osaka Metro全路線の列車混雑を1週間先までAIで予測するサービスを開発したことを発表しました。このサービスは、万博開催に伴う混雑を回避するための重要なツールとなることが期待されています。

このAI予測サービスは、Osaka Metro公式スマホアプリ「e METROアプリ」および公式ホームページから確認でき、利用者は混雑状況を事前に把握することができます。サービスの開始は2025年7月31日（木）17時頃からで、当日は8月1日（金）から8月7日（木）までの混雑予測情報が配信され、その後毎日更新される予定です。

サービスの背景と目的

Osaka MetroとＪＢＣＣの共同プロジェクトは、万博開催を契機に両社の技術を結集し、社会に新たな価値を創出することを目的としています。万博開催中は、特に会期終盤や通勤・通学の時間帯に混雑が予想されます。そのため、Osaka Metroは「便利で快適な移動」を実現するために、データとAIを活用した混雑予測システムを導入しました。

このプロジェクトでは、ＪＢＣＣがデータ選定や収集、AIモデルの設計・開発、ユーザーインターフェースの開発を担当し、約半年間の開発期間を経てサービス化を実現しました。これにより、万博に訪れる多くの人々にとって、ストレスの少ない移動を提供することが可能になります。

AIモデルの詳細と予測精度

混雑予測の要となるAIモデルは、機械学習の手法であるニューラルネットワークを用いて構築されています。このモデルでは、駅改札の通行データや万博開催に伴う変化した情報を学習させることで、混雑度を高精度で予測します。

具体的には、以下のデータがAIに学習されています：

• 駅改札の通行データ
• 万博会場付近の駅情報
• 通常時と異なる混雑状況

このAIモデルは、乗車人数に応じて混雑度を5段階（1：空席あり、2：ゆったり立てる、3：やや混雑、4：混雑、5：大変混雑）で表示します。AIモデルの検証結果も良好で、実際の乗車人数とAIの予測値が同じ傾向を示すことが確認されています。

プロジェクトの推進と今後の展望

このプロジェクトは、ＪＢＣＣ内のAI開発専門組織「イノベース」が推進しています。イノベースは、Kaggleコンペ上位1%のエンジニアをはじめとする高スキルのAIエンジニアが集まり、AIサービスの開発やデータ分析を通じて企業のAI活用を推進しています。

今後も、万博開催に向けてこのAI混雑予測サービスは進化していくことが予想されます。利用者にとって、より快適な移動手段を提供するために、データ分析やAI技術のさらなる活用が期待されています。

まとめ

今回のプロジェクトにより、大阪・関西万博へのアクセスがよりスムーズになることが期待されます。以下に、本サービスの主要なポイントをまとめました。

このように、AIを活用した混雑予測サービスは、万博開催時の交通混雑を緩和し、利用者にとって快適な移動を実現するための重要な手段となるでしょう。今後の動向に注目が集まります。