2025年7月最新調査:大手消費者金融利用者の金利と返済実態

消費者金融利用者調査

開催日:7月28日

消費者金融利用者調査
消費者金融の金利ってどれくらい高いの?
調査では大手消費者金融利用者の74.3%が金利の高さを実感しており、例えばアコムは年3.0~18.0%で銀行ローンより高めです。
返済が遅れた経験がある人ってどれくらいいるの?
アンケート回答者の30.5%が1日以上の返済遅れを経験し、多くは1週間以内に滞納を解消しています。返済日の工夫が重要です。

大手消費者金融ユーザーの金利・返済に関するアンケート調査結果

ポート株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:春日博文)は、2025年7月に実施した大手消費者金融5社の利用者に関するアンケート結果を公開しました。この調査では、消費者金融の金利や返済に関する実態が明らかになっています。

調査の結果、以下のような重要なポイントが浮かび上がりました。

大手消費者金融ユーザーの金利・返済に関するアンケート調査を実施 画像 2

調査結果要約

  • 大手消費者金融利用者の74.3%が「金利が高い」と感じている。
  • 509人のうち268人が利息負担を抑えるために「追加返済(繰上返済)」を実施。
  • アンケート回答者の30.5%が滞納した経験がある。
  • 滞納しないために返済日や返済方法について考慮している人が多い。
大手消費者金融ユーザーの金利・返済に関するアンケート調査を実施 画像 3

調査結果詳細

調査対象者は509人で、そのうち74.3%が大手消費者金融の金利が「高い」と回答しました。多くの利用者が金利の高さを負担に感じていることが分かります。

具体的には、アコムの金利は年3.0~18.0%の範囲で、契約極度額(利用枠)に応じて適用されます。この金利は消費者金融においては一般的ですが、目的ローンや銀行ローンと比較すると高めであるとされています。しかし、消費者金融には審査スピードが早いという利点もあり、一定数の人々は「妥当だと思う」と感じているようです。

大手消費者金融ユーザーの金利・返済に関するアンケート調査を実施 画像 4

利息負担を抑えるための対策

調査の結果、金利の負担を軽減するために「追加返済(繰上返済)」を行っている人が多く見られました。具体的には、509人中268人が追加返済を実施しています。

追加返済とは、約定返済額より多く返済することで、返済期間を短縮し、利息を軽減する効果があります。また、アコム、プロミス、アイフル、レイクでは、所定の条件を満たすことで無利息期間が適用されるため、この特典を利用している人も多いと考えられます。

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滞納経験とその対策

今回のアンケート対象者の30.5%が1日以上の滞納を経験していることが分かりました。具体的には、509人中155人が滞納したことがあります。

滞納した人に対する調査では、半数以上が1週間以内に滞納を解消できたと回答しています。以下は、滞納解消までの期間の内訳です:

期間 人数
1日 20人
1週間以内 62人
1カ月以内 41人
2カ月以内 11人
それ以上 21人

滞納の理由として、期日を忘れてしまったり、忙しさから返済日を過ぎてしまったケースが多いと考えられます。滞納を防ぐためには、返済方法を口座振替にしたり、返済日の通知を設定することが効果的です。

滞納を防ぐための工夫

アンケートでは、滞納を防ぐために実施している工夫についても質問しました。その結果、最も多かったのが「給料日などの収入が入る直後に返済期日を指定した」というもので、182名が実施しています。

大手消費者金融では、返済方法によって期日を自由に指定したり、複数の選択肢から選ぶことが可能です。給料日の直後を返済日に指定することで、返済額を確実に確保しやすくなるため、多くの利用者がこの方法を採用しているようです。

また、スマホアプリを利用して返済管理を行うことで、効果を感じている人もいます。一方で、「特に何もしていない」と答えた人も61人おり、全体の12.0%に達しました。

調査概要

この調査は、以下の条件で実施されました。

  • 調査対象:大手消費者金融の利用経験がある20~60代の男女509人(男性316人・女性193人)
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査期間:2025年6月19日~2025年6月23日
  • 有効回答数:509人
  • 調査担当者:ポート株式会社 ファイナンスメディア事業部 村上敬

会社概要

ポート株式会社は、東京都新宿区に本社を置き、2011年に設立された企業です。代表取締役社長CEOは春日博文氏で、資本金は2025年3月末時点で2,421百万円です。主な運営サービスには、就活会議、キャリアパーク、エネチョイスなどがあります。

公式ウェブサイトはこちらです。

まとめ

今回の調査から、大手消費者金融の利用者が金利の高さを強く感じていること、そして利息負担を軽減するために様々な対策を講じていることが明らかになりました。また、滞納を防ぐための工夫も多くの利用者によって実践されていることが分かります。以下に、調査結果の要点をまとめます。

項目 結果
金利が高いと感じる割合 74.3%
追加返済を実施している人数 268人
滞納経験者の割合 30.5%
滞納を防ぐ工夫をしている人数 182人

このように、消費者金融を利用する際には金利や返済方法についてしっかりと考慮し、計画的に利用することが重要であると言えます。