2025年上期のCXO転職市場レポート公開、求人が5年で2倍超に増加
ベストカレンダー編集部
2025年7月31日 12:27
CXO転職市場レポート公開
開催日:7月31日
クライス&カンパニーが発表したCXO転職市場レポート
株式会社クライス&カンパニー(本社:東京都港区、代表取締役社長:丸山 貴宏)は、2025年上期の「CXO転職市場レポート」を公開しました。このレポートは、CXO・ハイクラス層の転職支援を行う中で蓄積した独自データに基づいており、CXO求人の件数や職種、求められる経験の傾向などを分析しています。
特に注目すべきは、CXOポジションの多様化と経営人材ニーズの変化です。キャリアのゴールとしてのCXOではなく、選択肢としてのCXOという新たな潮流が明らかになっています。詳細なレポートはこちらからご覧いただけます。
CXO転職市場のデータ詳細
ポジション別の傾向
レポートによると、経営の中心となるCEOやCOOの求人は前年比2割程度の増加を続けています。特に注目されるのはCPO(Chief Product Officer)で、2020年と比較すると求人数が約10倍に増加しています。これは、テクノロジーの進化やデジタルトランスフォーメーション(DX)により、企業のサービスやプロダクト開発のニーズが高まっているためです。
以下の表は、CXOポジションの求人件数の変化を示しています。
| ポジション | 2020年の求人数 | 2025年の求人数 |
|---|---|---|
| CEO | 100 | 120 |
| COO | 80 | 96 |
| CFO | 60 | 72 |
| CPO | 10 | 100 |
CXO求人件数の増加
CXO求人件数は、過去5年で2倍以上に増加しています。特に、年収1,500万円以上のCXO求人数は伸び率が大きく、2023年から2024年にかけては前年比20%の増加が見られました。これに伴い、CXOポジションに求められる期待値も高まり、その解像度が上がっていることが伺えます。
2024年のポジション別傾向では、CFOポジションが最多の2割を占め、経営とファイナンスをリードする存在へのニーズが高まっています。また、CEO/COOポジションとCFOを合わせると約4割に達し、経営トップ層の求人数が多くを占めていることがわかります。
年収別の傾向と企業タイプ
年収3,000万円以上の求人
CXOの報酬水準については、企業の期待値や経営課題の重要度が反映されています。2024年度のCXOの決定者を見ると、年収1,500万円~1,999万円が多くを占め、戦略設計と現場リードの両方での活躍が求められています。一方で、年収3,000万円以上の求人も約18%に達しており、高度な経営ミッションを任せたいという企業の希望が表れています。
企業タイプの傾向
年収2,000万円以上のCXO決定者が選んだ企業タイプでは、上場ベンチャーが4割、スタートアップが3割を占めています。これは、CXOの存在が企業の成長戦略の一部として重要視されていることを示しています。
- 上場ベンチャー: 40%
- スタートアップ: 30%
- 大企業: 20%
- 中小企業: 10%
考察と今後の展望
スタートアップから大企業に至るまで、企業経営における変革スピードが増す中で、各分野のCXO採用が加速している実態が明らかになりました。特に2024年以降、従来型の経営幹部人材に加えて、プロダクト・組織・カルチャーを軸とした専門性の高いCXO(例:CPO、CMO、CHROなど)のニーズが顕著になってきています。
企業側の採用ポイントとしては、独自の選考基準を設けることが挙げられます。通常の選考ルートではスピード感のずれやコミュニケーションミスが起こる可能性が高く、企業成長の要となるCXO採用では、社長面談を早めに組むなどの工夫が重要です。
キャリア相談と採用情報
CXO業界に関するキャリア相談や転職相談は、以下のエントリーフォームから申し込むことができます。
また、デジタルプロフェッショナルにて採用を検討されている方は、下記フォームからお問い合わせください。
まとめ
株式会社クライス&カンパニーのCXO転職市場レポートは、経営人材のニーズやCXOポジションの多様化を明らかにしています。特に、年収やポジションに関するデータは、今後の転職市場の動向を示唆する重要な情報となるでしょう。以下の表に、この記事で取り上げた内容を整理します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CXO求人件数の増加 | 5年で約2倍に増加 |
| 主要ポジション | CFOが最多の2割、次いでCEO/COO |
| 年収3,000万円以上の求人 | 約18%に達する |
| 企業タイプ | 上場ベンチャーが4割 |
このように、CXO転職市場は急速に変化しており、企業と求職者の両方にとって重要な情報源となっています。
参考リンク: