2025年8月4日開始!ピーカンナッツ農業再生プロジェクトが大阪・関西万博で初展示
ベストカレンダー編集部
2025年8月1日 13:36
ピーカンナッツ万博展示
開催期間:8月4日〜8月10日
ピーカンナッツによる農業再生と地域復興の取り組み
陸前高田市で進行中の国産ピーカンナッツプロジェクトは、被災地の農業再生と地域の復興を目指しています。株式会社サロンドロワイヤルが設立したゴールデンピーカン株式会社は、東京大学との連携を通じて、ピーカンナッツの栽培から加工、流通までを一貫して行う取り組みを展開しています。このプロジェクトは、震災によって耕作放棄地が増加し、雇用の場が減少している地域において、新たな希望を育む試みとして注目されています。
2025年8月に開催される大阪・関西万博では、このプロジェクトが初めて展示されることが決定しました。展示内容は、ピーカンナッツを通じた国内の農業再生と地方創生の可能性を示すものです。
プロジェクトの背景と目的
2017年に本格始動したこのプロジェクトは、陸前高田市の農業再生の可能性を模索する中で、米国南部で栽培されるピーカンナッツに着目しました。ピーカンナッツは、少ない手間で育つため、高齢の農家でも扱いやすい作物です。また、1本の木が200年以上にわたり収穫をもたらす特性を持っており、持続可能な農業モデルとしての期待が寄せられています。
2020年には、陸前高田市の気象条件に適したピーカンナッツの品種を探るため、横田町と米崎町の2か所で試験栽培が開始されました。現在は、被災地跡地で苗木の試験栽培やドローンによる生育管理が行われており、2024年には初収穫を達成する見込みです。
ナッツ産業の6次化と新たな文化の創出
ゴールデンピーカン株式会社は、単なる栽培事業にとどまらず、ナッツ産業の6次化を推進しています。2022年には、陸前高田市に加工工場を併設した「サロンドロワイヤル タカタ本店」を開設し、栄養価の高いナッツ製品のほか、殻を活用した紅茶などのアップサイクル商品も展開しています。
2023年には国内初の自動殻剥き機を導入し、効率的な加工体制を整備しました。さらに、全国レシピコンテストを開催し、レシピ本を発行することで、ピーカンナッツの新たな食文化の創出にも取り組んでいます。
大阪・関西万博での展示概要
2025年に開催される大阪・関西万博では、陸前高田市発のピーカンナッツプロジェクトが、震災復興と農業再興の両立を体現するモデルケースとして展示されます。この展示では、プロジェクトの詳細や、ピーカンナッツを通じた国内の農業再生と地方創生の取り組みが紹介される予定です。
具体的な展示概要は以下の通りです:
- 名称:大阪・関西万博 ORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」2階
- 展示内容:ピーカンナッツプロジェクト “ピーカンナッツによる国内の農業再生と地方創生“
- 展示期間:2025年8月4日〜8月10日(※8月4日は16:00~開始)
この展示を通じて、来場者には国内でも極めて珍しい国産ピーカンナッツ産業の新たな可能性を発信するとともに、農業や地域、未来のあり方を共に考える場が創出されます。
代表取締役のコメントと今後の展望
株式会社サロンドロワイヤルの代表取締役である前内眞智子氏は、ピーカンナッツが健康的な食材であるだけでなく、地域の雇用や復興につながる新しい地域づくりの起点となる作物であると述べています。彼女は、100年後の未来にも実るナッツの木を陸前高田という土地に根づかせることを目指していると語ります。
万博を契機に、この小さな種が全国へ、さらには世界へと希望を広げていくことが期待されています。
まとめ
今回紹介した国産ピーカンナッツプロジェクトは、陸前高田市における農業再生と地域復興の象徴的な取り組みです。以下に、プロジェクトの主要な情報をまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プロジェクト名 | 国産ピーカンナッツプロジェクト |
| 設立企業 | ゴールデンピーカン株式会社 |
| 連携機関 | 東京大学、陸前高田市 |
| 展示イベント | 大阪・関西万博 |
| 展示期間 | 2025年8月4日〜8月10日 |
このプロジェクトは、持続可能な農業モデルとしての可能性を秘めており、地域の未来を明るく照らす一助となることが期待されます。
参考リンク: