2025年8月1日開催Co-Design Challenge Pitch #3の挑戦と共創
ベストカレンダー編集部
2025年8月1日 16:36
Co-Design Challenge Pitch #3
開催日:8月1日
「Co-Design Challenge Pitch #3」イベントレポート
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を契機に、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が展開する「Co-Design Challenge」(CDC)プログラムの第3回目となる「Co-Design Challenge Pitch #3」が、2025年8月1日14時に万博会場内のフューチャーライフヴィレッジで開催されました。このイベントでは、社会課題の解決に向けたプロダクトの開発を行う事業者が集まり、それぞれのアプローチやプロダクトに込めた想いを語りました。
ナビゲーターには、EXPO共創プログラムディレクターの齋藤精一氏と山出淳也氏が登壇し、エースジャパン株式会社、テラサイクルジャパン合同会社、旭川家具工業協同組合、株式会社折兼、一般社団法人Design Week Kyotoの5事業者がそれぞれのプロダクトと未来へのビジョンを発表しました。次回の開催は9月4日に予定されています。
イベントの概要と目的
「Co-Design Challenge」は、2022年からスタートしたプログラムで、様々なプレイヤーとの共創により新たなモノを万博で実現することを目的としています。第1弾では社会課題の解決を目指すプロダクトの開発を行い、第2弾では生産現場の公開やものづくり体験なども実施しています。
第3回目の「Co-Design Challenge Pitch #3」では、各事業者が直面する社会課題やその解決に向けたプロダクトを発表し、万博終了後を見据えた展望についても語りました。これにより、参加者は共創の重要性や未来へのビジョンを共有することができました。
ナビゲーターの思い
ナビゲーターの齋藤氏は、「中小企業やベンチャーが万博を活用するための枠組みを考え続けてきた」と述べ、デザイン視点で万博を最適化する取り組みがCDCであると紹介しました。山出氏は「今回の製品が地域に与える影響を期待したい」と語り、共に目的を持って取り組むことの重要性を強調しました。
登壇事業者の発表内容
それぞれの事業者が発表した内容は以下の通りです。
エースジャパン株式会社
代表取締役の判藤慶太氏は、万博会場内に設置された木製ベンチについて説明しました。このベンチは、間伐材や流木を利用して製作され、環境問題への解決を目指しています。判藤氏は「万博を通じて多くの企業からの問い合わせを得て、事業を拡大したい」と手応えを感じていました。
テラサイクルジャパン合同会社
ジェネラルマネージャーの浪花優子氏は、P&Gジャパンやイオンとの協働プロジェクトについて語り、プラスチック容器を回収しごみ箱を製作する流れを説明しました。万博会場に設置されたごみ箱は、循環のストーリーを伝える工夫が施されています。
旭川家具工業協同組合
旭川家具工業協同組合理事長の藤田哲也氏は、地域の豊かな森林環境と産業の関係を紹介し、万博参加を通じて森林資源の持続可能な活用の重要性を広めたいと語りました。万博会場には、地元産広葉樹を使った椅子が設置されています。
株式会社折兼
代表取締役の庄野洋平氏は、未利用木竹材を活用したごみ箱の開発について説明しました。自然素材を用いたデザインで「ごみを捨てたくなくなるごみ箱」を目指し、地域活性化に寄与することを訴えました。
一般社団法人Design Week Kyoto 実行委員会
北林功氏は、作り手と使い手が共創するスツールについて紹介しました。地元の廃材や残布を使用したこのプロダクトは、地域の職人の技術を活かし、資源の循環を超えた思い出や文化をつなぐインテリアを目指しています。
共創の手応えと未来
登壇者たちは、それぞれのプロダクトに物語があり、共創の重要性を再確認しました。齋藤氏は「困った時にはお互いに助け合えるコミュニティを目指したい」と語り、各事業者は今後の展望についても意欲を示しました。特に、万博を通じて地域の魅力を再発見し、持続可能な社会の実現に向けた活動を続けていくことが強調されました。
次回の開催について
次回の「Co-Design Challenge Pitch」は、2025年9月4日に開催される予定です。ナビゲーターには小西利行氏と倉本仁氏が招かれ、登壇事業者には株式会社colourloopやカナデビア株式会社などが予定されています。
| 日付 | イベント名 | 場所 | 登壇事業者 |
|---|---|---|---|
| 2025年8月1日 | Co-Design Challenge Pitch #3 | 万博会場フューチャーライフヴィレッジ | エースジャパン、テラサイクルジャパン、旭川家具工業、折兼、Design Week Kyoto |
| 2025年9月4日 | Co-Design Challenge Pitch #4 | 万博会場フューチャーライフヴィレッジ | colourloop、カナデビア、サスティナブルジェネレーション、ドッツアンドラインズ |
このように、各事業者の発表を通じて、共創による新しい価値の創造が期待される「Co-Design Challenge」は、今後も注目されるイベントとなるでしょう。
参考リンク: