2025年8月5日 エビデントがPramana社を買収しデジタル病理革新へ
ベストカレンダー編集部
2025年8月5日 12:29
エビデントPramana買収
開催日:8月5日
エビデントがPramana, Inc.を買収
株式会社エビデント(本社:東京都、社長:吉本浩之)は、2025年8月5日に、デジタル病理ソリューションのリーディングカンパニーであるPramana, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、CEO: Murali Aravamudan)の買収に関する最終合意に至ったことを発表しました。この買収により、エビデントはデジタル病理ソリューションの製品ラインナップを拡充し、画像生成を超えた新たなインサイト創出を目指します。
エビデントが長年にわたり培ってきた病理検査向け顕微鏡および高性能な光学技術と、Pramana社の最先端の自律型ホールスライドイメージング技術が融合することで、デジタル病理ソリューションの市場に革新をもたらし、”Digital Pathology 2.0”と呼ぶべき次世代の展開が本格的に始動します。
Pramana社の概要と技術革新
Pramana社は、2021年に設立されたグローバルなヘルスケアテクノロジー企業で、病院や研究・教育機関での病理分野における完全自動画像スキャンシステムの開発を専門としています。特に、マルチモーダルAI(画像・音声・テキストなど複数の情報を統合して処理する人工知能)とエージェンティックAI(自律的に判断・行動する人工知能)の革新を牽引しており、デジタル病理分野における世代を超えた進化を体現するモジュール型の画像処理およびワークフローソリューションを提供しています。
Pramana社のスキャナーシリーズは、リアルタイムAIアルゴリズムを活用して多様な検体を処理することで、スキャン工程における効率性の最適化、コスト削減、安全性の向上を実現します。この技術革新により、医療機関、研究所、そして学術機関では、毎日何百万枚ものスライドをデジタル化することが可能となります。
エビデントCEOのコメント
エビデントのCEO、ウィリアム ウェズリー プリングルは、今回のPramana社の買収について次のようにコメントしています。「今回の買収は、世界的にデジタル病理の普及が加速する中で、エビデントのデジタル病理製品群の更なる拡充の機会と捉えています。エビデントはこれまで“見えないものを可視化する”という新たな価値創出に取り組んできました。今回の買収は、最先端のソリューションをお客様に提供するという当社のコミットメントを体現するものです。」
このコメントからも、エビデントがPramana社の技術をどのように活用し、デジタル病理の発展に寄与するかが伺えます。
Pramana社の技術とエビデントのシナジー
Pramana社の技術革新と能力は、エビデントが提供する技術を補完・拡張するものであり、日々の症例数への対応、品質管理の自動化、データおよび通信システムのシームレスな統合、そしてAIによる画像解析の最新技術の活用を可能にします。これにより、エビデントはより高い品質の病理検査ソリューションを提供できるようになります。
また、Pramana社の自律型システムは、業務プロセスの近代化を支援するために設計されており、エビデントの光学技術と組み合わせることで、デジタル病理の世界的な普及を加速させる大きな可能性を秘めています。
会社概要と事業内容
株式会社エビデントは、オリンパスとして100年以上にわたり、顕微鏡における光学精度の業界標準を築いてきました。現在はエビデントとして、優れた光学技術と最先端のデジタルイノベーションを組み合わせた高度なイメージングソリューションを通じて、研究者や医療従事者、エンジニアの皆さんが「目に見えないものを可視化」することを支援しています。
ライフサイエンス分野では、病理や教育での明視野顕微鏡から研究用途の高度な蛍光イメージングシステム、AI画像解析、デジタルパソロジーまで、多彩なラインアップを取り揃え、研究、臨床、教育をサポートしています。エビデントは東京に本社を置き、日本、米国、ドイツ、中国に研究開発・製造の拠点を有し、世界中に事業拠点と専任の販売・サービス拠点を展開しています。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 買収企業 | Pramana, Inc. |
| 買収日 | 2025年8月5日 |
| 買収目的 | デジタル病理ソリューションの製品ラインナップ拡充 |
| エビデントのCEO | ウィリアム ウェズリー プリングル |
| Pramana社の設立年 | 2021年 |
| エビデントの本社所在地 | 東京都八王子市 |
このように、エビデントのPramana社の買収は、デジタル病理市場における新たな展開を示す重要なステップです。両社の技術が融合することで、今後の医療分野におけるイノベーションが期待されます。