2025年8月6日開設 真庭サテライトキャンパスの全貌と狙い
ベストカレンダー編集部
2025年8月6日 05:59
真庭サテライト開設
開催日:8月6日
岡山大学と真庭市の連携による新たな学びの拠点「真庭サテライトキャンパス」設置
国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年8月6日に真庭市と連携・協力して「真庭サテライトキャンパス」を設置することを決定し、2025年7月30日に覚書を締結しました。この取り組みは、岡山県北部における林産業の振興を目的とし、木材・林業・木造建築に関する教育・研究の拠点を創設するものです。
岡山大学と真庭市は、2020年7月に構想検討委員会を発足させ、地域の企業や団体の賛同を得て、木材に関連する人材の育成や地域活性化に寄与する研究活動を進めてきました。2022年4月には「包括連携協定」を締結し、グリーンイノベーションセンターを中心に地域の企業と協力しながら、様々なプロジェクトを展開してきました。
「真庭サテライトキャンパス」の設置背景と目的
真庭市は、岡山県の北部に位置し、豊かな自然環境と林業の伝統があります。この地域での「真庭サテライトキャンパス」の設置は、地域資源を活用した教育・研究活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となります。
特に、2024年3月に岡山県立真庭高校久世校地が閉校となった後、その跡地の一部を「木材・林業・木造建築に関する教育・研究ゾーン」として利活用する方針が示されています。このゾーンは、地域の特性を生かした教育と研究の場となり、地域の活性化を促進することが期待されています。
覚書締結式の様子
覚書締結式では、岡山大学の那須学長と真庭市の太田市長が署名を行い、固い握手を交わしました。那須学長は、「真庭サテライトキャンパスを拠点に、県北の地域資源を生かした教育・研究活動を展開し、その成果を国内外に発信したい」と意気込みを語りました。
一方、太田市長は、「この取り組みは、地域に人が集い学び、働く循環を生み出すことで、人口減少が進む中山間地域における活力の再生、地域雇用の創出、そして持続可能な経済循環の実現にも寄与するものと確信している」と期待を示しました。
教育・研究の具体的な内容と地域への影響
真庭サテライトキャンパスでは、木材や林業、木造建築に関する専門的な教育プログラムや研究プロジェクトが展開される予定です。これにより、地域の若者たちが林業に関する知識や技術を学び、将来的には地域の産業に貢献する人材として成長することが期待されています。
また、地域の企業との連携を強化し、実践的なインターンシップや共同研究を通じて、学生が現場での経験を積むことができる環境を整備します。これにより、地域経済の活性化にも寄与することが目的です。
地域の企業との連携
真庭サテライトキャンパスは、地域の企業や団体との連携を強化し、産学官連携による新たなビジネスモデルの創出を目指します。具体的には、以下のような取り組みが考えられます。
- 共同研究: 地域企業と共同で木材や林業に関する研究を行い、新たな技術や製品の開発を目指します。
- インターンシップ: 学生が地域企業での実務経験を通じて、即戦力となる人材を育成します。
- ワークショップ: 地域住民や学生を対象に、木材や林業に関するワークショップを開催し、知識の普及と地域の活性化を図ります。
今後の展望と期待される成果
「真庭サテライトキャンパス」の設置により、岡山大学は地域の特性を生かした教育・研究活動を展開し、地域の資源を最大限に活用することが期待されています。また、地域住民や企業との連携を強化することで、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みが進むでしょう。
岡山大学は、今後も地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、地域の発展に寄与するための様々な活動を展開していく予定です。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置機関 | 国立大学法人岡山大学 |
| 設置場所 | 真庭市 |
| 設置目的 | 木材・林業・木造建築に関する教育・研究拠点の創設 |
| 覚書締結日 | 2025年7月30日 |
| 期待される成果 | 地域活性化、持続可能な経済循環の実現、人材育成 |
このように、岡山大学と真庭市の連携による「真庭サテライトキャンパス」の設置は、地域の未来を見据えた重要な取り組みであり、今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: