2025年8月8日発表:パートナーのリモートワーク実態とストレス調査
ベストカレンダー編集部
2025年8月8日 11:22
パートナーのリモート調査
開催日:8月8日
リモートワークに関する調査結果の概要
株式会社Hajimariが実施した調査によると、同居パートナーのリモートワークに対する男女514名の意見が明らかになりました。この調査は、パートナーと同居しているビジネスパーソンを対象に、リモートワークの実態とストレス要因を探ることを目的としています。調査結果は、リモートワークに対する期待とストレスの両面を浮き彫りにしました。
調査は2025年7月に行われ、対象者は20歳から60歳までのビジネスパーソンで、最近1か月以内に週1日以上リモートワークを行っているパートナーと同居している方々です。調査結果は、リモートワークの普及に伴う新たな働き方のニーズを反映しています。
パートナーに求める理想の出社頻度
調査の結果、パートナーに求める理想の出社頻度は「週3〜4回出社」が最多で、全体の30%がこの選択肢を選びました。このことから、多くの人がパートナーに対してなるべく出社してほしいと考えていることがわかります。
さらに、「週5日出社」を望む人も多く、これは「フルリモート」や「週1日出社」を希望する人の倍以上の回答を集めました。リモートワークを希望するビジネスパーソンが増加する中でも、パートナーには出社してほしいという意見が根強いことが示されています。
リモートワークに対する好意的な捉え方とストレス要因
調査では、パートナーが自宅でリモートワークをすることに対して、半数以上の人が好意的に捉えていることが明らかになりました。「とても嬉しい」と回答した人は23.5%、また「やや嬉しい」とした人は34.8%となり、合計で58.3%がポジティブな反応を示しています。
しかし一方で、リモートワークをしているパートナーに対して「ややストレス」と「とてもストレス」と回答した人は合計で14.2%に達し、リモートワークがストレスの要因となっていることもわかりました。特にストレスの原因として挙げられたのは、「気が休まらない」が26%と最多であり、「1人の時間が取れない」が12.3%と続きました。
- ストレス要因:
- 気が休まらない: 26%
- 1人の時間が取れない: 12.3%
このことは、物理的な支障よりも感覚的・心理的な負担が大きいことを示唆しており、パートナーのリモートワークがもたらす心理的影響が重要であることがわかります。
リモートワークのメリットと専用ワークスペースの重要性
調査の結果、リモートワークのメリットとして最も多く挙げられたのは「家事の分担がしやすい」という点でした。特に子育て中の世帯では、「子供との時間が増えた」や「子育ての分担がしやすい」という回答も多く見られ、リモートワークが家庭生活に好影響を与えていることが伺えます。
また、住居内におけるワークスペース環境とパートナーのリモートワークに対するストレスとの相関も調査されました。「双方に専用ワークスペースがある」世帯では、パートナーの在宅勤務にストレスを感じる割合は6.4%に留まりましたが、専用スペースがない世帯では27%と、約4.2倍の差が見られました。これにより、個人のワークスペースの確保がストレスの軽減に寄与することが示されています。
調査結果のまとめ
本調査により、リモートワークの普及が同居パートナーとの関係に与える複雑な影響が明らかになりました。パートナーの働き方として「週3〜4回出社」を望む声が多く、フルリモートへの支持はわずか8%に留まっています。また、リモートワークを行うパートナーがいること自体は好意的に受け止められているものの、実際にはストレス要因も存在していることが確認されました。
ストレスの要因としては「気が休まらない」が最も多く、物理的な問題よりも心理的な負担が大きいことが判明しました。さらに、専用のワークスペースの有無によってストレスレベルに大きな差が生じることも確認され、リモートワーク環境の整備が重要であることが示されています。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| パートナーに望む理想の出社頻度 | 週3〜4回出社 (30%) |
| リモートワークに好意的な反応 | 58.3% (嬉しいと回答) |
| ストレス要因 | 気が休まらない (26%) |
| 専用ワークスペースの有無によるストレス率 | 専用スペースあり: 6.4%, なし: 27% |
今回の調査結果は、リモートワークの導入が進む中で、家庭内での新たな役割分担やストレス要因の理解を深めるための重要なデータとなります。リモートワークを円滑に進めるためには、個々のワークスペースの確保が不可欠であることが示されています。