ChatSense、o3モデルにWeb検索を実装 法人向けAIで即時に根拠提示

o3モデルにWeb検索実装

開催日:8月12日

o3モデルにWeb検索実装
o3のWeb検索って何ができるの?
o3のWeb検索はリアルタイムで最新のWeb情報を参照して根拠付きの回答を生成し、検索過程や推論を可視化。Deep Researchより短時間で即時性の高い応答が可能です。
誰が使えるの?料金はどうなるの?
発表当日(2025-08-12)中に全ビジネスプランのユーザーへ順次提供されます。料金体系の変更は明記されておらず、導入は公式の問い合わせフォームで受付中です。

ChatSenseがo3モデルにWebサーチ機能を実装 — 企業の情報探索が変わる

株式会社ナレッジセンスは2025年8月12日16時24分に、法人向け生成AIサービス「ChatSense」において、最高性能モデルであるo3モデルに対してWeb検索機能を実装したと発表しました。今回のリリースにより、従来の言語モデルでは対応が難しかった最新のWeb情報をリアルタイムに取り込んだ回答が可能になります。

発表当日の2025年8月12日中に、全てのビジネスプランのユーザーに対して順次利用可能になるとされており、法人向けChatGPTの導入・問い合わせは以下の連絡フォームから受け付けられています。

「検索エージェント」機能をリリース。法人向け生成AI「ChatSense」が「o3」モデルにWebサーチ機能を実装 画像 2

導入背景と既存機能との比較 — 「速さ」と「根拠提示」のバランス

ナレッジセンスは、セキュリティの高い環境でChatGPTを活用できる法人向けサービス「ChatSense」を提供しており、東証プライム上場企業を含む500社以上への導入実績を持ちます。ユーザーからは「検索エージェントを利用したい」という要望が多く寄せられていました。

これまでは、Web検索を行うAIエージェントとしてDeep Research機能を提供していましたが、Deep Researchは1回の回答に5〜30分かかることがあり、即時性が必要な用途には向いていませんでした。また、コスト面でも常時利用に適さない点が課題でした。

そこでChatSenseは、標準で利用できるo3モデルにWeb検索機能を搭載することで、高速かつ根拠を持った回答を目指しました。o3モデルは「ミニ Deep Research」と表現できるように、繰り返しWeb情報を検索しながら自律的に根拠を探索する能力を持ちます。

「検索エージェント」機能をリリース。法人向け生成AI「ChatSense」が「o3」モデルにWebサーチ機能を実装 画像 3

新機能「検索エージェント」の具体的な仕様と利用イメージ

今回発表された「検索エージェント」機能は、大きく分けて以下の特徴を持ちます。下記のポイントはプレスリリース中で明示された機能説明を網羅しています。

  1. 最新情報の取得: 通常の言語モデルはナレッジカットオフにより約1年前の情報までしか保持していませんが、o3モデルのWeb検索機能によりリアルタイムのWeb情報を検索して最新の事実に基づく回答が可能になります。
  2. 思考過程の可視化: AIエージェントがどのような検索と推論を行ったのか、その思考過程を可視化する機能を搭載しています。これにより回答の根拠や手順を確認できます。
  3. 高速な回答提供: Deep Researchと比較して、必要十分な量の検索を行いつつも回答速度を向上させ、即時性を求める業務フローにも適した応答が得られます。

また、AIエージェントの詳細や定義については下記の解説も参照可能です。

「検索エージェント」機能をリリース。法人向け生成AI「ChatSense」が「o3」モデルにWebサーチ機能を実装 画像 4

利用シナリオの具体例

企業のリサーチ業務、競合調査、法規制の最新動向確認、広報資料の裏取りなど、即時性と根拠提示が求められる業務での活用が想定されます。o3のWeb検索搭載により、これらの業務で得られる回答は、単なる言い回しの生成ではなく、検索結果に基づく根拠を伴う形になります。

Deep Researchはより深掘りが必要な調査や大量データの精査に向く一方、o3(Web検索搭載)は日常的な調査や素早い確認業務の効率化に適しています。使い分けにより業務全体の生産性向上が図れます。

ChatSenseのサービス特長、対応プラン、会社情報

ChatSenseは、米OpenAI社のChatGPTを基盤にしつつ、セキュリティ強化や業務向けの独自機能を付与した法人向けサービスです。プランは無料のスタータープラン、ビジネスプラン、エンタープライズプランなどがあり、今回のo3のWeb検索機能は全てのビジネスプランのユーザーに提供されます。

以下はChatSenseの主要な特長です。プレスリリース内で言及された機能を漏れなく整理しています。

  • チャット内容をAIの学習から守る機能: スタータープラン、ビジネスプラン、エンタープライズプランで共通して利用可能。
  • プロンプト共有やテンプレート、チーム管理機能: プロンプトを社内共有、メンバー一括管理、フォルダ&ドラッグ整理、プロンプトテンプレート、RAG(社内データ活用)機能などを提供。
  • 導入ハードルを下げる料金設計: 初期費用無料、最低利用期間の縛りがない構成で、無料で利用可能な範囲を拡大。

その他、関連機能・サービスへのリンクもプレスリリースで案内されています。

会社概要(プレスリリース記載の情報)

以下はプレスリリースで示された株式会社ナレッジセンスの概要です。登記上の本社所在地や代表者、設立年月日、事業内容を明記します。

会社名
株式会社ナレッジセンス
本社
東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階
代表者
代表取締役CEO 門脇 敦司
設立
2019年4月10日
事業内容
・「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営
・生成AIを活用したDX戦略コンサルティング
・社内外向けのソリューション開発(社内データ活用、文字起こし等)

プレスリリース情報の整理と要点の一覧

この記事で取り上げたプレスリリースの主要ポイントを、下の表に整理しました。発表日、提供対象、主な機能、問い合わせ先などをまとめています。

項目 内容
発表者 株式会社ナレッジセンス
発表日時 2025年8月12日 16時24分
リリース内容 法人向け生成AI「ChatSense」の最高性能モデルo3にWeb検索(検索エージェント)機能を実装
提供開始日 2025年8月12日(当日中に順次、全ビジネスプランのユーザーへ提供)
主な特徴 1) 最新Web情報のリアルタイム検索による回答

2) AIの思考過程の可視化

3) Deep Researchよりも高速な回答提供
導入実績 東証プライム上場企業を含む500社以上
問い合わせ / 登録 https://chatsense.jp/contact/?utm_source=221
関連リンク https://chatsense.jp/?utm_source=221
https://chatsense.jp/
キーワード(プレスリリース記載) chatgpt / rag / 法人向けrag / 生成ai / ai / ツール / セキュリティ / box / saas / aiエージェント
カテゴリ アプリケーション・セキュリティ / システム・Webサイト・アプリ開発
本社所在地 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階

上表は本プレスリリースの要点を整理したもので、リリース本文に含まれている情報を網羅しています。導入を検討する企業は、提供開始日や提供プラン、問い合わせ先を確認のうえ、用途に応じた機能(o3のWeb検索、Deep Research、RAGなど)の使い分けを検討するとよいでしょう。

参考リンク: