河森正治デザイン×AVIOTの電動キックボードKB-S350が発売
ベストカレンダー編集部
2025年8月14日 10:07
KB-S350一般販売開始
開催日:8月14日
河森正治とAVIOTが手を結んだ、新しい電動キックボードの登場
プレシードジャパン株式会社が展開するブランド「AVIOT」は、アニメーション監督・メカニックデザイナーとして知られる河森正治氏とコラボレーションしたモビリティ開発プロジェクト『AVIOT Ridepiece Project』の第一弾として、電動キックボード『KB-S350』の一般販売を2025年8月14日(木)より開始しました。プレスリリースは同日10時に発表されています。
本プロジェクトはクラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGにおいて、電動キックボードカテゴリ史上最高額の支援金額を達成(支援金額: ¥10,055,750、2025年7月末時点)し、GREEN SELECTION 2025 Over800にも選定されたことが公表されています。製品ページは『http://aviot.jp/product/ridepiece/』、プロモーション動画は『https://youtu.be/r-q4Hvn_ZIw』、河森氏インタビューは『https://youtu.be/zW8le5JjWZ0』で公開されています。
河森正治の関与とプロジェクトの位置付け
河森正治氏はアニメーション監督、メカニックデザイナー、ビジョンクリエーターとして国内外で幅広い実績を持つ人物で、本機のプロダクトデザインを担当しています。代表作には『マクロス』シリーズや『アクエリオン』シリーズなどがあり、ハードウェアデザインの経験も豊富です。2025年には大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーを務めることが明記されています。
AVIOT側は設計・開発を担当し、オーディオやエレクトロニクス分野で培った技術と日本メーカーならではの品質観点を本機に反映しています。製品はAVIOT ONLINE MALLでの販売となり、価格は175,000円(税込、送料込)です。購入ページは『https://shop.aviot.jp/products/kb-s350』にあります。
外観と機構:河森デザインがもたらす機能美と「3Wayヴァリアブルスタンド」
KB-S350は河森氏による無駄を排した流線的なフォルムをベースに、各部にメカニカルな意匠を取り入れたデザインが特徴です。コクピット周りは視認性とシルエットの調和を図り、フロントカウルはグリップと一体化した形状で取り回し時の利便性を高めています。
素材・構造面では高剛性・軽量・振動吸収性を兼ね備えたマグネシウム合金製フレームを採用し、デュアルコイルサスペンションを後輪に内蔵することでデザイン性と乗り心地を両立しています。外装のビジュアルには江端里沙氏による新規描きおろしキービジュアルが起用されました。
3Wayヴァリアブルスタンドの構成と用途
本機の特徴的な機構として、AVIOT独自設計の“3段変形”を活かした「3Wayヴァリアブルスタンド」を搭載しています。本スタンドは日常の使用シーンを想定して3通りの用途に切り替えられる設計です(特許出願中: 出願番号 2024-103265)。
以下に各モードの概要を整理します。
- MODE01_ツーリングキャリア:小型ツーリングバッグやヘルメットケースなどを搭載できるキャリア機能。耐荷重は5kgで、荷物を取り付けることで移動の利便性を高めます(ツーリングバッグは別売り)。
- MODE02_セキュリティスタンド:リアホイールをリフトアップして接地させない構造により、駐車時の盗難抑止を図るモード。盗難防止を完全に保証するものではなく、チェーンロック等との併用が推奨されています。
- MODE03_バーティカルスタンド:機体を縦置きにして保管スペースを最小化するモード。エレベーターでの移動や狭い収納環境での取り回しを想定した設計です。
これらのモードは河森氏のデザインワークスにおける“3段変形”の概念を日常用途に適用したもので、都心部や郊外など使用環境を問わず実用的に使える設計が意図されています。
走行性能・安全性・法的整備に配慮した仕様
KB-S350は特定小型原動機付自転車ならびに特例特定小型原動機付自転車の保安基準に即した設計が行われており、特定小型原動機付自転車の性能等確認制度による保安基準適合性等確認(型式認定)を取得済みです。16歳以上であれば運転免許証が無くても車道での走行が可能となる基準に合わせた車両設計がなされています。
ただし、公道走行には自賠責保険(共済)への加入および標識(ナンバープレート)の取り付けが必要です。これらの手続きや義務は使用者が遵守する必要があります。
走行モード、モーター性能、バッテリー等の数値
本機は歩道走行モード(6km/h)と車道走行モード(20km/h)という2つの走行モードを切替可能です。スロットルを8秒長押しするとオートクルーズ機能が作動し、一定速度での走行が可能になります。
主な動力・電気系の仕様は以下の通りです:定格出力350W、最大出力500WのDCリア駆動モーターを採用し、最大登坂勾配は14%を実現しています(道路構造令における標準最大勾配は12%であることを踏まえつつ、日本の地形に対応する性能を目指した設計です)。バッテリーは36V 10.4Ah、通常走行距離は35〜40km、充電時間は約4時間です。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 販売価格 | 175,000円(税込、送料込) |
| 発売日 | 2025年8月14日(木) |
| 本体重量 | 18.85kg |
| 展開時サイズ | 1120×545×1130mm |
| 折りたたみ時サイズ | 1120×545×414mm |
| 最大速度 | 20km/h |
| 通常走行距離 | 35-40km |
| バッテリー | 36V 10.4Ah(40pcs 18650セル) |
| モーター | DCモーター(リア駆動) 定格350W/最大500W |
| 最大登坂勾配 | 14%(総重量により変動) |
| フレーム材料 | マグネシウム合金 |
| ホイール径 | 8.5インチ(前後) |
| 防水等級 | IP54 |
| 充電時間 | 約4時間(入力 AC100-240V 50/60Hz、出力 DC42V 2A) |
| 保安基準 | 特定小型原動機付自転車の基準に適合(型式認定取得) |
ブレーキ・サスペンション・表示系について
ブレーキは前輪に機械式ドラムブレーキ、後輪にディスクブレーキを採用しています。後輪ディスクは悪天候時でも性能が落ちにくい特性を持ち、制動性の向上とホイール設計の簡素化による軽量化に寄与しています。
サスペンションは後輪にデュアルコイルを採用し、薄型化してメインフレーム下部に収めることでスタイリッシュな外観を実現しています。インストルメントパネルはLED表示で走行モード・速度・走行距離・バッテリー残量・ウィンカーなどが視認しやすくレイアウトされています。
販売情報・関連リンクと企業情報
KB-S350はAVIOT ONLINE MALLでの販売を中心に取り扱われます。製品ページは『http://aviot.jp/product/ridepiece/』、購入ページは『https://shop.aviot.jp/products/kb-s350』です。プロモーション動画や河森氏のスペシャルインタビューも公開されており、製品理解のための素材が用意されています。
クラウドファンディングでは支援金額¥10,055,750を達成し、GREEN SELECTION 2025 Over800にも選ばれました。これにより開発段階から高い注目を集めたプロジェクトであることが示されています。
- 製品ページ
- http://aviot.jp/product/ridepiece/
- プロモーション動画
- https://youtu.be/r-q4Hvn_ZIw
- 河森正治スペシャルインタビュー
- https://youtu.be/zW8le5JjWZ0
- 購入ページ(AVIOT ONLINE MALL)
- https://shop.aviot.jp/products/kb-s350
ブランド情報として、AVIOTは2018年に誕生したプレシードジャパン株式会社のオリジナルブランドで、2018年以降オーディオビジュアルとIoTの融合を目指して展開してきました。2023年からはブランド名称に新たな意味合いを加え、エレクトロニクスのトータルブランドとしての活動を強めています。
会社概要は次の通りです。商号: プレシードジャパン株式会社。代表者: 代表取締役 土山 裕和。所在地: 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-16-7 北参道DTビル3F。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | AVIOT Ridepiece KB-S350 |
| デザイン | 河森正治(プロダクトデザイン)/江端里沙によるキービジュアル |
| 開発・販売 | AVIOT(プレシードジャパン株式会社) |
| 発売日・販売開始 | 2025年8月14日(木) |
| 価格 | 175,000円(税込、送料込) |
| クラウドファンディング | GREEN FUNDING 支援金額: ¥10,055,750(2025年7月末時点) |
| 主要仕様 | 重量 18.85kg、バッテリー 36V 10.4Ah、最大速度 20km/h、走行距離 35-40km、最大登坂勾配 14%、フレーム: マグネシウム合金 |
| 法的対応 | 特定小型原動機付自転車の保安基準に適合(型式認定取得)。公道走行には自賠責保険と標識(ナンバープレート)が必要 |
| 販売窓口 | AVIOT ONLINE MALL(https://shop.aviot.jp/products/kb-s350) |
| 関連リンク | 製品ページ: http://aviot.jp/product/ridepiece/、プロモ動画: https://youtu.be/r-q4Hvn_ZIw、インタビュー: https://youtu.be/zW8le5JjWZ0 |
上記はプレスリリースの内容を基に構成した要点の整理です。本機は河森正治氏のデザインとAVIOTの設計技術を融合させたモビリティとして、デザイン性・実用性・法規適合性のバランスを図った製品と言えます。製品ページや動画で具体的な外観・機能を確認することができます。
参考リンク: