7月の実況トレンド:ツムツム首位、シャドウバース急伸
ベストカレンダー編集部
2025年8月15日 10:07
7月ゲーム実況ランキング
開催期間:7月1日〜7月31日
2025年7月の実況トレンド概観と調査の枠組み
株式会社スパイスマートは、2025年7月1日から7月31日の期間に投稿されたゲーム実況YouTuberの動画を対象に、スマートフォンゲームの取り上げ状況を分析しました。対象はチャンネル登録者数が10万人以上で、同社の運営ソリューション「LIVEOPSIS」にてデータを取得しているYouTubeゲーム実況チャンネルです。
本調査では、各タイトルについて期間中に投稿されたチャンネル数、投稿動画本数、視聴回数の前月比変化を算出し、動画タイトルに含まれるキーワード分析や投稿傾向を踏まえて実況トレンドを整理しています。集計対象となるチャンネルの条件は明確に限定されており、得られたデータはLIVEOPSISの機能の一部として会員に提供されます。
- 調査期間
- 2025年7月1日〜2025年7月31日
- 対象
- チャンネル登録者数10万人以上のゲーム実況YouTubeチャンネル(LIVEOPSISでデータ取得)
- 分析項目
- 投稿チャンネル数、投稿動画本数、視聴回数の前月比、動画タイトルキーワード分析ほか
トップ圏に入ったタイトルの詳細と各タイトルの変化
7月のランキング1位は『LINE:ディズニー ツムツム』で、引き続き多数の投稿を維持しました。2025年に入って毎月トップ10入りしており、トップ3に入った回数は4回ほどと実況での安定した人気を示しています。
同タイトルの投稿本数は前月比で21本増加し、月間おおむね400本前後の投稿本数を維持しています。動画の内容は定番の攻略・スコアアタックや新イベント紹介が中心で、実況コミュニティ内で継続的に話題になっています。
急伸した『Shadowverse: Worlds Beyond』の詳細
7月は『Shadowverse: Worlds Beyond』が前月から8位上昇して2位に急浮上しました。投稿本数は150本以上増加し、視聴回数は約1,000万回増という大きな伸びを示しました。
この躍進の契機は7月17日に実装された第2弾カードパック「インフィニティ・エボルヴ」です。実装後、平均12本前後だった投稿本数が一時的に25本に急増し、新弾カードを用いたデッキ紹介や検証動画が多数投稿されました。追加カードとして言及が多かったのは「オーディン」「グリームニル」「フィルレイン」です。
- 第2弾カードパック実装日: 2025年7月17日
- セールスランキング1位獲得日: 2025年7月18日
- 投稿増加の主なテーマ: 新弾デッキ紹介、対戦別の対策、最強デッキ検証
期間中において『Shadowverse: Worlds Beyond』関連動画を最も多く投稿していたチャンネル「あぽろ」の投稿傾向を分析すると、アップデート直後の短期的な検証動画や、特定カードに焦点を当てたデッキ解説など細分化された切り口で投稿頻度が高まる傾向が確認されました。戦略性が高く意思決定の粒度が細かいカードゲームであるため、ユーザーは短期間で「いま強いデッキ」や「対策」を知りたいという要求が顕在化し、投稿者側もそのニーズに応じて多様な小分けコンテンツを提供しています。
『にゃんこ大戦争』と『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の動向
『にゃんこ大戦争』は前月比で5位上昇し4位に入りました。再生数は約1,000万回増加し、投稿本数も100本以上増えています。7月初旬のver14.5.0アップデート発表と中旬に開始された『エヴァンゲリオン』コラボが投稿増の主因です。
コラボでは伝説レア「月影の少年カヲル」「落月のシ者カヲル」、新登場「エヴァ量産機」、限定ステージ「エヴァ量産機強襲」などに対する言及が多く見られ、特に「カヲル」関連の投稿が突出していました。作品との親和性やコラボによるファンの熱量が投稿本数増加に直結したケースと整理できます。
一方、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は前月比で5ランクアップし11位となりました。投稿本数は88本増加しました。7月7日に新SSRキャラクターとして「超サイヤ人ゴッドSS孫悟空」と「ゴクウブラック(超サイヤ人ロゼ)」が登場するドッカンフェスが開催され、翌日にはセールスランキングで1位に到達しました。
さらに7月24日にはGLOBAL DOKKAN CAMPAIGN 2025の第2弾が実施され、「超一星龍」「超サイヤ人4ゴジータ」などの追加が発表され、これらのガチャ・キャラクターに関連する性能紹介やガチャ挑戦動画が投稿本数を牽引しました。
ランキング提供プラットフォームとデータの活用方法
本ランキングは、スパイスマートが提供する運営ソリューション「LIVEOPSIS」において、YouTuberが投稿したスマホゲーム動画を動画本数順に集計したものです。会員は日・週・月単位でゲーム実況YouTuberが配信するスマホゲームタイトルや投稿内容、視聴回数推移などを把握できます。
LIVEOPSISは無料アカウントから試用可能とされており、詳細なデータ分析や運用リサーチを必要とするゲーム運営やマーケティング担当者向けに設計されています。提供されるデータは投稿本数や視聴回数の推移だけでなく、動画タイトルのキーワード分布や特定チャンネルの投稿傾向分析など運用に直結する情報を含みます。
- LIVEOPSIS の紹介ページ: https://liveopsis.com/
- IPコラボ支援サービス: https://liveopsis.com/collaboration
- 美容向けSNSマーケティングツール LIVEBeauty: https://livebeauty.jp/
企業情報、問い合わせ先、まとめと重要ポイントの一覧
株式会社スパイスマートはスマホゲーム市場に特化した調査・分析、IP作品ライセンスを活用したビジネス支援およびビジネスマッチング事業を展開しています。調査結果は日本・中国・韓国・米国などグローバル市場向けに実施され、会員向けに調査レポートとして提供されます。
会社概要と問い合わせ先は以下の通りです。問い合わせは日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語での対応が可能と明記されています。
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄
- 所在地
- 東京都渋谷区広尾1-11-2 BLOCKS EBISU 909
- 設立
- 2015年7月
- 事業内容
- モバイルゲーム運用リサーチ、運用コンサルティング、IPコラボ仲介ほか
- URL
- http://corp.spicemart.jp/
- お問い合わせ
- 広報担当 press@spicemart.jp
| 順位 | タイトル | 投稿本数の変化(前月比) | 視聴回数の変化 | 主な要因 | 重要日付 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | LINE:ディズニー ツムツム | 前月比 +21本(おおむね月間約400本を維持) | 安定的な再生数(詳細数値は集計基準による) | 定番コンテンツの継続的投稿、イベント・スコアアタック | 7月(通年トップ10入りが多数) |
| 2位 | Shadowverse: Worlds Beyond | 前月比 +150本以上 | 再生回数 約+1,000万回 | 第2弾カードパック「インフィニティ・エボルヴ」実装による検証・デッキ紹介の増加 | 7月17日(新カードパック実装)、7月18日(セールス1位) |
| 4位 | にゃんこ大戦争 | 前月比 +100本以上 | 再生回数 約+1,000万回 | ver14.5.0アップデート発表、エヴァンゲリオンコラボ開始による投稿増 | 7月初旬(ver14.5.0発表)、7月中旬(エヴァコラボ開始) |
| 11位 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | 前月比 +88本 | 投稿本数増で再生回数総計も増加傾向 | 7月7日ドッカンフェス(新SSR登場)と7月24日GLOBAL DOKKAN CAMPAIGN 第2弾 | 7月7日、7月24日 |
上表は本調査で確認された主要タイトルの投稿本数・視聴回数変化と、それを引き起こした主要な要因および重要日付を整理したものです。LIVEOPSISを通じて得られるデータは、投稿頻度の短期的な変動やキーワード傾向、特定チャンネルの投稿パターン把握に有用であり、ゲーム運営やマーケティング施策の評価・計画に活用できます。